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小説 神秘アンチエイジング&エロス 200 白の後 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

(すぐに終わらせて店を出よう)
そう思いつき、急いで麺をすすった。
のどに詰まりそうになって、何度か咳き込んだ。
一せいに笑いが起こる。
「は~っはっは~!」
「あいつ馬鹿ちゃう」
「馬鹿だ馬鹿だ」
「ソフトクリーム注文しないの?」
瑛次の思考が途切れる。
(・・・・・・・・・・・・)
すべて白くなった後、頭にいくつものソフトクリームが舞う。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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北川景子「花のあと」・・美しい時代劇へ その四 [生と死のためのアート]

しかしさらに問題だったのは「藩で最高の剣士」のはずの江口孫四郎(宮尾俊太郎)。
そのバレエダンサーとしての肉体的魅力が起用の理由だったのだろうが、表情や佇まいは「素人」そのもの。
宮尾俊太郎の存在から語られてくるものは希薄で、つまり「素人が立っている」ようにしか見えなかった。
一部で宮尾俊太郎の動きを「素晴らしい」という意見が見られたが、わたしにはそうは思えなかったし、しかも「動く」見せ場はさほどなかった。
表情に「殺気」や「達人」の雰囲気が漂っていないのだ。
さらに苦しかったのは、当然のことだけれど「セリフ」。
初めての時代劇で不慣れな北川景子と言葉を交わすシーンはどう見ても「何らかの感情」が交感されているようには見えなかった。
「素人」の起用は画面に活気をもたらすこともあるが、今回は成功しているとは言い難い。

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恋が冷めた後のセックス  「人のセックスを笑うな」山崎ナオコ―ラ [ルコ的読書]

恋が冷め、「多分この関係は終わりが近いんじゃないか」と薄々気づいていいるという時期がある。
嫌い合ってはいない。
しかし終わっている。
そんな時期だ。
ここで二人とも、「もう冷めたね。はい終わりましょう」とできれば何の問題もないのだろうが、そうは簡単にいかない。
多くの場合、双方、あるいは一方が、終わっているということを知っていながら知らぬふりをする。
そして完全に「終わってしまう」まで、しっくりいかない気分のまま、しかし二人はそれまでどおり「寝る」こともある。
できればそんな状態にはなりたくないけれど、多くの人が経験している苦い味である。
主人公の「オレ」と「ユリ」はどんな気持ちだったのだろうか。


ユリはオレをつかんだ。
「口でしてくれる?」
オレが言うと、
「うん」
ユリは返事して、そして口を付けてくれた。出ちゃいそうだったので、途中で止めてユリの足を上げて、入れた。
「ああ」
と、ユリは言った。
そんなに良っていう訳でもなかった。
本当はお互い少しずつ、愛は冷めているのかもしれない。そんなことも思った。

      「人のセックスを笑うな」山崎ナオコ―ラ

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北川景子出演「月の恋人 Moon Lovers」にリン・チーリン。「鋭い」吉高由里子の「パナップ」。 [吉高由里子]

北川景子出演ドラマ「月の恋人 Moon Lovers」の話を続けよう。
主演はもちろん木村拓哉。
北川景子以外の女優陣として、篠原涼子、そしてなんと(と言うほどでもないが)「レッドクリフ」のリン・チーリンも登場すると言うではないか。
リン・チーリンは「レッドクリフ」でまさに「傾国の美女」と言うべき美貌を見せてくれた。
しかし芝居は・・全然してない。(笑)
それにしてもあれで1974年生まれとは、かなり驚きの美貌である。
芝居は・・全然してないが。(笑)
北川景子が今回の「月の恋人 Moon Lovers」出演をする理由の一つは、映画「瞬 またたき」(6月19日公開予定)の宣伝の一環ではないかとも想像する。

そう言えば吉高由里子が同局同時間帯ドラマへつい最近まで出ていたなあ~。
あれで妙なイメージがつかなかったのはよかった。
今は昔。
特に去年の吉高由里子はCMも含めてテレビで「鈍い」映像を強いられてきたが、「パナップ」は久々に「鋭い」吉高由里子を見ることができた。
映画ではいつも「鋭い」のだけど。
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「AK ドキュメント黒澤明」クリス・マルケル監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「AK ドキュメント黒澤明」クリス・マルケル監督

映画「乱」撮影中の黒澤明および黒澤組のドキュメント。映画ファンにはもちろんひじょうに興味深い内容だが、そうでなければなかなか見通すのはきついだろう。武満徹がセットを訪れるシーンは「ノスフェラトゥ」を彷彿させた(笑)。日本語版ナレーションは蓮實重彦。

3点
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パリ・オペラ座バレエ団 「最高」の存在 その⑦ 3月19日「ジゼル」ドロテ・ジルベールとマチアス・エイマン [愛とバレエ]

ドロテ・ジルベールにとってもエトワールとなって初めての日本公演。
しかも「ジゼル」だ。
余裕の演技はできない。
彼女にとっても特筆すべき公演を彼女自身と共有できるとは、なんと幸せなことだろう。
一流のバレリーナのとって全ての公演は命がけのものだろうが、その中でも特別思い出に残る公演があるに違いない。
そして3月19日の「ジゼル」はドロテ・ジルベールにとって間違いなくそんな公演の一つだろう。
バレリーナにとっても観客にとっても特別な時間を共有できた夜。
なんと幸福なことだ。
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