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小説 神秘アンチエイジング&エロス 191 店員 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

男たちに「ソフトクリーム」などという言葉を聞かれたくなかった。
確かにいつも楽しみにしているソフトクリームではあるが、それだけに「ソフトクリーム」という言葉を聞かれることで、苦手なタイプの男たちに自分の裸体の一部を覗かれているような気になる。
「ソフトクリーム」などと尋ねた女が憎くなる。
瑛次の頬が引きつる。
「今日はやっぱりバニラですか?」
返事をしない瑛次に店員が重ねて尋ねる。
しょうゆラーメンのときは、確かにバニラのソフトクリームだ。
店員ももちろん覚えている。
しかし・・(今言うなよ。そんなこと、分からねえのか?)
心で怒鳴る。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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フィギュアスケートの「芸術性」に関して 2 [生と死のためのアート]

メダリスト、そしてそのクラスのスケーターの演技には、大いに「芸術性」を感じることができるだろうか?
これまでも何度か書いているが、わたしの中でその頂点にいるのがベレズナヤ&シハルリゼのペアだ。
バンクーバーで金メダルをとった中国人ペアの技術は驚くべきものだったが、「芸術的」な美しさとは感じなかった。
単純な言い方をすればアクロバティックな凄さであって、それはやはり「芸術的」な感動とは全く別のものだ。
こうしていろいろ思い出してみても、メダリストとは言え「芸術的だな~」などと感じる演技は滅多にない。
例えばアメリカフィギュア界で一時代を築いたミシェル・クワンにしても、「芸術」と表現できるまでの造形をしているとは感じなかった。
もちろんこれはわたしの主観で言っているわけだが、スポーツに「芸術」という言葉を簡単に使い過ぎる傾向があると思う。

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ある生命保険会社「上司」の「持論」  「生命保険の罠」後田亨 講談社+α文庫 [ルコ的読書]

「売ろうとする人」の中には本当に親身に「買う側」の立場を考える人もいる。
それはもちろん分かっているのだが、どう考えても客の顔や心に一切興味がない人たちがあまりに多く見られる。
はっきり言って、「客の顔や心」に興味がないのであれば、「商売」は止めていただきたい。
前回の続き。
「上司」が「販売」に対する持論を述べる部分だ。


「でも、後で問題になったらどうします?」と聞いても、「何にも問題が起こらなそうなものをいくら売っても、何て言うか・・プロじゃないと思うんだよね。たとえば不動産だったら、建て方が悪かったり老朽化してたりで、よく見たら傾いているような家でも売っちゃうのがプロだよね。誰が見たって立派で、しかも安い家があったら、ほっといても売れるよね。そしたらプロの営業マンなんかいらないじゃん?」と独特な持論をまくし立てるだけです。

     「生命保険の罠」後田亨 講談社+α文庫

言いも言ったりである。
しかしこのような人物が多くの「営業」の現場に普通にいるというのも事実だ。
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吉高由里子「釜山プロジェクト」の「kamome」で共演するソル・ギョングのプロフィール。「泣かないと決めた日」最終回視聴率。杏は愛のために悪を働いていたのか?? [吉高由里子]

吉高由里子と「釜山プロジェクト」の「kamome」で共演するソル・ギョングは韓国人俳優。
生年月日が1968年5月1日だから、41歳は越えている。
近年は日本映画界よりもあらゆる意味で活発な韓国映画界で実に多彩な役を演じているのだから、その実力は折り紙つきだと言える。
韓国では国家的に映画産業をサポートしているということもあり、映画に対する関心やリスペクトは現在の日本よりもずっと高いと言われる。
そんな場でずっと闘ってきた歴戦の俳優との共演が、吉高由里子のキャリアにとって大きな意味を持つであろうことは言うまでもない。

最終回の余韻(笑)に浸っている人も多いであろう、「泣かないと決めた日」。
最終回の視聴率が14.9%だったというのだから、8回で終わらなければならない意味がさらに分からない。
ちなみにあのおぞましい「まっすぐな男」(?)の最終回は9.2%だ。
「泣かないと決めた日 スペシャル」とかないのかなあ。

それにしても滅茶苦茶なまとめ方をした最終回。
結局杏の悪行の数々は、要潤に対する「愛」のなせる業だったという結論でしたよねえ、どう考えても。
う~ん・・、スゴイ理由。
まあ、わたしの期待した「不条理」に近いことは近いか・・。(美笑)


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「スリーピー・ホロウ」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「スリーピー・ホロウ」ティム・バートン監督

クリストファー・ウォーケンの活躍は嬉しいし、とてもおもしろくできているのだけれど・・。やはりこの作品も内側へ収縮していく感覚は否めない。もっと異様な雰囲気を期待していたのだが。

6点
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北川景子「花のあと」・・美しい時代劇へ その壱 [生と死のためのアート]

先日、北川景子出演「花のあと」を観た。
月曜の夜。
わたしが足を運んだ劇場では、観客はまばら。
今あらゆる意味で「中心」にいる北川景子だが、時代劇でどの程度観客を劇場へ呼べるか。
ここに問題がある。
同じ日の昼。
北川景子は「笑っていいとも」に出ていた。
口々に「可愛い!」を連発する観客。
北川景子が「可愛くない」ということではないが、「可愛い!」というよりも「綺麗!」だろうと思いながら眺めていた。

「憧れのドラマヒロイン」「見惚れてしまう女性有名人」などのアンケートで女子高生による圧倒的な支持のあるとされる北川景子。
しかし、好きならば「映画館へ」来なければ。

「自分の映画を、映画館で観てもらう」・・それが北川景子の一番の望みなのだよ、女子高生の皆さん。
「花のあと」3月13日~3月14日の全国週末興行成績は9位だ。

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