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小説 神秘アンチエイジング&エロス 190 湯気 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

「はい、お待ちどうさま!」
体が軽く跳ね上がりかけた。
心臓の表面を殴られた感覚だ。
目の前にラーメンが置かれる。
しょうゆラーメンが湯気を上げている。
麺の上に置かれたチャーシューとネギが香ばしさを湛えている。
「ソフトクリームは何にいたしましょう?」
若い女の店員が屈託なく尋ねる。
(あ~~、いらんこと言いやがって)

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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フィギュアスケートの「芸術性」に関して 1 [生と死のためのアート]

「読書」のカテゴリーでも取り上げてきたが、フィギュアスケートとはどれほど「芸術」的なのであるか考えてみたい。
とは言え、ここで「芸術論」の深みにはまるスペースはないわけだし、それほど複雑な問題でもないと思う。
確かにオリンピックや世界選手権などを観ていて、「芸術」的と感じる演技はあるのだが、それらはほぼ「メダルを狙える」選手たちに限られる。
メダル圏外の選手たちは素人目にも形態の美しさを描くことがあまりできていず、着氷失敗などのミスも多い。
これではとても「芸術」として満足に鑑賞することはできない。
しょっちゅう転ぶバレリーナが「芸術家」としてステージに立つことができないのと同じことだ。
ではメダリストたちの演技はどうなのか?
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「売る側」の思考  「生命保険の罠」後田亨 講談社+α文庫 [ルコ的読書]

ここで言う「売ろうとする人」はもちろんショップのスタッフなどではない。
特に買う気のない人たちに対して、一定の「販売技術」を持って「売る気を起こさせる」人たちのことだ。
「売る気を起こさせる」のは必ずしも悪いことではないが、どう考えても相手にとって必要ないものを売るケースも少なからずある。
必要のないものを売られたことで、生活が破たんしたという人も世の中には多くいる。
「生命保険の罠」の中で、保険会社時代の著者が「更新」の仕組み、つまり保険料が値上がりすることについて上司に問うという場面がある。


「こんなのありか?お客様が知ったら激怒するんじゃないか?」と心配になったことがあります。
当時の上司に相談したのですが、返ってきた答えは、「軽く流す程度でいいから・・・・・。全然触れないのはよくないけど、サラッとでいいんだよ。だってさ、『更新』っていっても、10年後だよ。もう会わない人かもしれないじゃん?」というものでした。

     「生命保険の罠」後田亨 講談社+α文庫

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爆笑!杏の!「泣かないと決めた日」最終回! 吉高由里子「釜山プロジェクト」の「kamome」で共演するソル・ギョングとは? [吉高由里子]

笑わせてもらいました、「泣かないと決めた日」最終回!
しかし「この脚本、ちょっとおかしいんじゃないか・・」と誰か言わなかったのだろうか?
言わなかったんだろうなあ・・。
それが時間に追われるテレビドラマ。
でも壊れたものなりのおもしろさがあるのが「泣かないと決めた日」で、最終回も十分笑わせてもらった。
いや~、杏♡
どんな陰謀をたくらむかと思いきや、榮倉奈々に対する直接行動におよぶとは!
しかも直接行動中に顔が青いし!
いや~、杏の顔が青い(余韻をかみしめている)。
そして最終回に全ての問題が次々解決されるバカバカしさ!
やはりテレビドラマはこうでないと(?)
だいたい「盗撮男」がほとんどおとがめなしというのはどうなのか?
普通「盗撮」が発覚すれば、犯人の社会的信用はほぼ完全に失われる。
ところがこのドラマではおとがめなしで仕事を続けている。
ああ、スゴイ脚本。
「泣かないと決めた日」については、今後も語ることがあるだろう。

「最終回」だったというのも「冗談」ということにして、来週からも続けてくれないか。

ところでアミューズのオフィシャルで、吉高由里子出演「釜山プロジェクト」について更新されていた。(遅い!)
吉高由里子と競演するソル・ギョングはなかなか力のある俳優だ。
後日プロフィールを紹介してみたい。

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「迷宮の女」ルネ・マンゾール監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「迷宮の女」ルネ・マンゾール監督

多重人格者による連続殺人事件で「衝撃のラスト」というふれ込みである。「こうなるだろうな」と思っていたら、そうなった。とは言え、退屈することなくラストまで観ることができる。シルヴィ・テステューなど、出演者もよい。

5点
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NHKドラマ「火の魚」尾野真千子の魅力とテレビドラマの限界 その壱 [生と死のためのアート]

先だって(3月13日)に全国放送されたNHKドラマ「火の魚」をご覧になった方はいるだろうか。
室生犀星の小説を基にして、2009年にテレビドラマ化されたものだ。
NHKといっても、NHK広島放送局が制作していて、だからNHK総合での全国放送は今年に入ってということになったようだ。
「火の魚」は、平成21年度(第64回)文化庁芸術祭大賞(テレビ部門・ドラマの部)を受賞している。

さてこのドラマを観たのは、尾野真千子と原田芳雄が出演していたからだ。
特に他に主要な出演者は出ていず、この2人の映画俳優ががっぷりと対峙するというのは民放のドラマではあり得ない作品作りである。
で、さすがに2人の演技には楽しませてもらったのだが、やはりテレビドラマならではに限界も見えた。
それはそれとして、尾野真千子は必ずしも一般的に名は通っていない、非常に安定した活躍をしている女優の一人だ。
尾野真千子の簡単な紹介と、「火の魚」に見えたテレビドラマの限界について何回かに分けて書いてみたい。
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