SSブログ

● ルコ美醜悪学 総論 29 [ルコ美醜悪学]

芸術に順位などつけられないというのは確かに真っ当な考えで賛成なのだけれど、「本物」と「まがい物」の境界があいまい過ぎる分野には「変動可能」なヒエラルキーをつけるのも効果的だと思う。
そうした分野の一つが「俳優」の世界。
「大衆的人気」という尺度があまりに幅を利かし過ぎているために、「まがい物」の方が「本物」より上に見られることしばしばである。

nice!(35)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

君への本当の愛の短い言葉 新変奏曲 2010年9月17日 [愛の景色]

笑顔の後いったん顔を伏せ、そして少しだけ顔を上げた君。
ぼくはそのあと、後ろを向いて歩き始めたのだけど、ずっと君の知的な視線が体中に残っていた。
知的な視線はより強い生命を持つのだね。

タグ: アート 言葉
nice!(33)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

「黄金の豚」仏頂面の篠原涼子は復活可能か?共演岡田将生に注目。 [生と死のためのアート]

映画とほとんど関係のない篠原涼子は、正直女優としてわたしの興味の範疇外ではある。
しかも春のドラマ「月の恋人」で、あまりと言えばあまりな演技を披露。
すっかり「観たくない女優」の一人に昇格(笑)したのであるが、それではなぜ「黄金の豚」を観てやろうなどという気を起こしたのか。
そんなこと誰も知りたくないだろうが、敢えて語ろうではないか。
一つは今や日本映画界の象徴的若手俳優の一人となった岡田将生が出演しているからだ。
二つ目は・・・、ああ!二つ目も三つ目も特にない!
まあひょっとして「ハケンの品格」路線なら面白いかも・・と。

nice!(29)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

綾瀬はるか「ホタルノヒカリ2」の安田顕に関して。吉高由里子「美丘」最終回は「死」を描くのか? [吉高由里子]

十分楽しませてもらった「ホタルノヒカリ2」だが、どうにも耐え難かったのが安田顕演じる男だった。
まずそのキャラクター。
藤木直人の親友だという設定だが、相談されてもいないのに「お前大丈夫か」としょっちゅう恋愛の相談に乗りに来る。
ドラマ上とは言え、わたしはこの手の「おせっかいが趣味」のような人物が大の苦手なのだ。
さらに藤木直人だけでなく、その恋のライバルの向井理にまで「忠告」をしたりする。
そんな男を演じる安田顕がまたどうにも中途半端な俳優で、何をやってもおもしろくないし、特別な味があるわけでもない。
「凡庸な男」を演じるのは、「日々んな俳優」でなければならないと思うのだが。

吉高由里子「美丘」も明日で最終回。
美丘の死が描かれるのかどうか。
描かれるとすればどのようにか。
そんな点に注目したい。

nice!(19)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

叙情性に於けるミリアム・ウルド-ブラム Myriam Ould-Brahamとアリーナ・コジョカル Alina Cojocaru [愛とバレエ]

ミリアム・ウルド-ブラム Myriam Ould-Brahamとアリーナ・コジョカル Alina Cojocaruを比較した場合、その技術や演技の完成度に於いてはもちろんコジョカルが勝っている。
なにせコジョカルはミリアムの目標とするバレリーナの一人なのだ。
しかしだからと言って「全て」に於いてコジョカルが上かと言うとそうでもないのがバレエという芸術の面白さでもある。
例えば「リリカル(叙情的)」という視点ではミリアムの方が上だとわたしは思う。
そしてそれはやはりミリアムが持って生まれた容姿と大きく関わっているのだ。

ミリアム、あなたは知らない世界から落ちて来た朝露のように美しい!
Myriam!
Vous êtes belle comme la rosée du matin qui est tombée du monde que je ne connais pas!

あなたは最もリリカルなバレリーナだ。
Vous êtes la ballerine la plus lyrique.

nice!(23)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

エースコック「小海老天そば」・・そこで見たものは? [生と死のためのアート]

ある日、エースコック「小海老天そば」を、満ち足りた、とは言えないまでも、充実した気分で味わっていたその時のことだった。
麺の間に垣間見える小さな小さなエビちゃんと目が合ってしまったのだ。
エビちゃんと言ってもモデルで最近結婚し、女優業を試みたけれどとても無理で、バラエティタレントとしても押切もえのように図々しくなれず、結局このまま消えてしまうしかないのかというシチュエーションに立っているエビちゃん(蛯原友里)ではなく、本物の小さなエビちゃんである、念のため。
あまりに小さな小エビちゃんの目は黒くつぶらで、何の邪気も含まれていない。
そしてお湯を注ぐまで乾燥していたとは思えない瑞々(みずみず)しい瞳をしているのである。
わたしはつい小エビちゃんに問うてみた。
「どうしてお前はそんなに純粋な瞳をしてるのだえ?

nice!(24)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート