２０１０年、新たな日本人女優の時代。寺島しのぶ、深津絵里、松たか子。

２０１０年は日本人女優にとって「新しい次元」へと船出した年であると記憶されるかもしれない。
ベルリンで寺島しのぶ、モントリオールで深津絵里が女優として最高の賞を獲り、「告白」では松たか子が強烈なインパクトを残した。
「告白」を観たときは、「今年も松たか子か」と思ったが、よもや海外の映画賞で二人も・・。
日本の映画賞も決めにくいのではと想像する。
国内の映画賞よりも遥かに上位に位置する海外の映画賞を二人の女優が獲ってしまったのだから。
とりわけ「ベルリン」の価値は絶大だ。
しかしその「価値」をさて置いたとしても、そして三人とも素晴らしかったという前提を持ってしても、わたしは寺島しのぶに軍配を上げる。
あのとてつもない内容の作品を「ダークファンタジー」のような映画世界に昇華させたのは、寺島しのぶという女優なしでは語れない。
「キャタピラー」は、「女優」と名乗る人間であれば、誰もが観るべき作品だ。

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君への本当の愛の短い言葉 新変奏曲 ２０１０年９月２７日

真面目な顔でぼくの方を向き、軽快にちょっとした用事を済ませた後でちょっと困った追うな笑顔を浮かべる君。

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「ギルティ 悪魔と契約した女」吉瀬美智子の才能は？

吉瀬美智子という女優。
もう一ついいか悪いか、あるいは平凡か、よく分からない。
顔立ちやスタイルはもちろんいいのだけれど、女優としての強いオーラを今のところ感じたことがないのだ。
「ハガネの女」という主演ドラマも観たけれど、どうも一本調子だった。
それだけならそれだけのことでいいのだけれど、なぜか映画「死刑台のエレベーター」リメイク版の主役に抜擢され、その公開も１０月に迫ってきている。
だからというわけでもないのだが、「ギルティ　悪魔と契約した女」でどのような存在感を見せるか、ちょっと注目してみようかなと思っている。
あくまで「ちょっと」だけれど。（笑）

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｢美丘｣吉高由里子はカメレオン女優か？ ＤＲＥＡＭ１６のミノワマンＶＳ石井慧をどう評価するか？

吉高由里子が「カメレオン」的かどうかということになれば、今のところ「違う」とするのが適切な評価だろう。
吉高由里子は天才的な演技勘のようなものを持っている。
演技は上手く、常に魂が籠る。
しかし吉高由里子が吉高由里子でなかったことは今のところなく、見事な表現力の背後に必ず見える「吉高由里子」という大きな存在。
しかしここでふとおもしろいことに気づいた。
知名度という点ではかなり吉高由里子より遅れてきた仲里依紗だけれど、「主役」あるいは「主役級」の役を演じた経験は、吉高由里子をかなり上回っているのだ。

ＤＲＥＡＭ１６のミノワマンＶＳ石井慧。
石井慧の現在の立場として、負けてはどうにもならないというのは分からないでもない。
それにしても・・である。
ウェートでかなり下回るミノワマンを相手にグラウンドで動けないようにして何とか判定勝ちに持ち込むという試合内容では、へヴィーのトップクラスは遠いなという印象だ。

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● ルコ美醜悪学 総論 ３８

「清濁」のバランス。
「清」だけの人間は、キリスト教の教えなどでも「あり得ない」とされる。
確かにそうかもしれないが、自分を「清だけ」と信じている人間なら存在する。
かなり多く存在する。
そしてまず間違いなく、そうした人たちは「困った人間」である。

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ネオアンガージュマン ｢ガチンコ｣などという言葉を使う報道の質と日本国民

「ガチンコ」という言葉がニュース原稿で使用されたという話題を取り上げたが、その後新聞を含め、多くの「硬い」はずのメディアで使われているのを見かけるようになった。
本来プロレス、プロレスファンの隠語として使われることが主流だった言葉をニュース原稿などで使用するのがいいことなのか。
もちろんわたしは「よくない」と考えているわけだが、その理由は様々だ。
例えば現在日本人は国際情勢に疎い、それだけではなく国内の問題にしてもシリアスな問題に関心がない層が非常に増えている。
周囲に問題意識のある知人ばかりの人は｢そんなことないだろう｣と思うかもしれないが、一般の、特に地方の人や若い人たちのかなりの層は政治や社会問題に一切興味がない。
この状態はマスメディアの報道姿勢とも多いに関連しているのではないか。
シリアスな物事をシリアスに扱わない報道姿勢である。
｢ガチンコ｣などという言葉を平気で使う報道にその一端が現れているのは確実だろう。

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