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●末尾ルコ かつて語った、小津安二郎「彼岸花」の山本富士子のお話。 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ かつて語った、小津安二郎「彼岸花」の山本富士子のお話。

はい。
小津安二郎監督の映画「彼岸花」。
女優としては、有馬稲子、久我美子、山本富士子、そして田中絹代が出演している。
小津作品ともなれば、スタッフは超一流。
女優も本来「一枚看板」で一本の映画になる人が複数人出演していたりする。
本当に贅沢な映画ばかりなんです。
有馬稲子、久我美子、山本富士子、そして田中絹代・・・過去と現在を安易に比べるつもりはないですが、でも比べてしまおう、今は「大人の女優」がほとんど見当たりません。
往年の女優は年齢的に若くても明確に「大人」だったのに対し、今は年齢的に大人でも雰囲気が「子ども」。
まあそれはさて置き、「彼岸花」に出演している女優たちの中では山本富士子の華やかさが目立ちます。
フィルムの発色の関係もあり、正しく昔のスター俳優のブロマイドそのものといった押し出しで登場。
「彼岸花」の中では京都弁を使うんですが、持ち前のいなせな立ち居振る舞いを鑑賞するのは楽しいものです。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年8月21日 [愛の景色]

この日に会えた
意味などないさ
と、しておこう、
表向きは。
内心は違う、そりゃあ違うさ。

昨日小さな蝶々が
白い蝶だったけれど 階段の辺りを
ちらちらと
別の階段はその大部分が暗闇に
浸透されていて ぼくは何度か
蜘蛛の巣に引っ掛かった
特に降りる時に
じゃあまた昇ろうか

嬉しくて張り裂けそうだった
あなたに大切な
ぼくにとっては
問い掛けもできたし

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌318日目~スタバスタッフのS君は『死霊館』シリーズが大好き、ではどうトークしましょうか? [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

8月14日(土)手術後508目
退院後318日目

スタバのある店舗のスタッフ、某大学一回生、ハーフのS君、どの国とどの国のハーフかは敢えて書きませんが、「ホラー映画が好きです」と言った。
「周囲に映画のこと話せる人がいないんです」と嘆く人はこの日本にかなり多い。
現に母がお世話になっているケアマネさんもそう言っていたし、スタバの他店舗のT君も言っていた。
でもお二人には、「わたし」がいるじゃない、今では。
と、別に自己陶酔に浸っているわけではありませんよ。
言いたいのが、「(映画の話ができる人は)探せば見つかることもある」です。
もちろん探しても見つからない場合もあるでしょう。
ただ少なからぬ人は「探し方」が今一つなので、案外近くにいる人を見つけられないというのは大きいと思います。
「探し方」についても折に触れお話していきますが、

「映画ファンでない人に、映画に興味を持ってもらう」ような

「話し方」も大切ですね。

取り敢えず周囲の誰かにさりげなく、

この「さりげなく」がかなり重要なのですが、そう、「さりげなく」、

「映画、観ますか?」と尋ねてみましょう。
あるいは、
「映画に興味ありませんか?」でもかまいません。
さりげなく、そして嫌味なく、尋ねてみましょう。

ところでスタバのS君、「特に好きなホラー映画は?」と尋ねると、
「『死霊館』ですね」と言う。
特に「エンフィールド事件に興味があります」とのこと。
「エンフィールド事件」というのは「実際に起きた」とされる心霊現象事件とされているが、もちろん「それはでっち上げだった」という説もある。
映画としての『死霊館』シリーズはわたしもだいたい観てるが、どれも似たような感じでどれがどれだったか明確な記憶はない。
わたしの感覚ではどの作品も(そこそこおもしろい)といった感じ。
しかし『死霊館』で盛り上がる大学一回生のS君に、「あのシリーズはどれもそこそこだねえ」なんてこと言って夢を壊しはしない。
かと言って、「あれ、最高におもしろいねえ!」なんてことも言わない。
それは嘘になりますからね。
じゃあどんな風に言うか。
「へえ~、いいねえ!」と、こんな感じ。
「いいねえ」という言葉にいろんな意味をこめてまして、しかしその微妙なニュアンスを大学一回生のS君が察知できるはずもないけれど、それでもいいです。
わたし自身は嘘はついてないし、相手も傷つけてはいない。
何かねえ、「おれは正直者だ、本音で勝負だ!」とばかりに他人様の神経に触ることを平気でのたまう「うすらうましか」が世の中に跋扈しているのだけれど、そうした連中、ただの救いようのない「うすらうましか」です。
相手にしないようにしましょう。

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