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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年10月28日 [愛の景色]

頼ってくれていたらと念じながら
あなたを強く想う

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌380日目~突然の「お腹が痛い」、その原因は?~PC不調が少し解消?~「宴会」のコロナ感染リスクは? [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

10月20日(月)手術後571日目 退院後380日目

10月10日の夕食後にですね、いつも通り母と映画を観始めた。
映画はウイリアム・ホールデン、ライアン・オニール共演の『夕陽の挽歌』だったけれど、母が突然「お腹が痛い」と言い出した。
焦りますね、こういうの。
「お腹が痛い」と言い出した時点では、その原因が何か、痛みはどれくらい続くか、あるいはこれから痛みが強まったらどうするか・・・など、まったく見当もつかないわけですから。
結局今回の痛みは久々に「お腹をこわした」ことが原因でした。
痛みが始まってすぐに下し、その後夜に3回、朝に2回下してしまったのですが、それで普通の状態に戻った。
退院後にお腹が緩くなったのはこれで2度目でしょうか。
今回の原因としては、その数日前に急に冷え込んだ日があったことも一因かもしれませんし、実はその晩、普段は下剤『センノシド錠』は夕食後に服用しているのですが、食前に服用してもらっていた。
それでちょっと強く効果が出過ぎたのかもしれません。
まあとにかく、急な痛みとか体調変化とか、本当に怖いですね。
わたし自身にも起こるかもしてないし、人間いつでも油断してはいけないと、あらためて強く感じました。

前にもお話したPCの不調、特に「すぐ電源が落ちる」lenovoが大問題で、(もうダメかな)と思っていたのですが、2日間くらい電源を切って休ませると、また普通に使えるようになりました。
この状態が続くかどうかは分からないけれど、すぐにでももう一台PCをと思っていたのですが(一台じゃ不安ですから)、もう少し様子を見てもいいかなという状況です。
新しいPC買うとなるとお金の問題はもちろん、購入してからもしばらく面倒な設定などで時間を取られますからね。

・・・

わたし自身は宴会行かないんですが、今は宴会状況、どうなっているんでしょうね。
忘年会のシーズンももう目の前に来ているけれど、宴会で盛り上がって話をすることがコロナ感染リスク大である事実は既に知れ渡っているのだと思うけれど、宴会なしではいられない人たちっていうのも多いようで。
もちろん宴会やパーティーは人間古来からの大切な文化ではありますからわたしも自分は行かないからといって、「そんなの必要ない」とは思いません。
ただこのコロナ禍のご時世に、わざわざリスクをおかしてまでやるというのは。
もちろん感染対策は普通するでしょうが、同時に宴会が始まれば感染対策そっちのけの状態になるのも普通だろうし。
なんてこと書いているのは身内の一人が、その人間には母の介護でいろいろ手伝ってくれることもあって感謝は大なのですが、12月に職場の宴会へ誘われていて断り難いと言ってまして。
高知のこのところの数少ない感染状況から見てさほど神経質にならなくてもいいかもしれませんが。
でも12月にはどういう状況になっているか分からない。
場合によっては断ってもらいたいが、まあまだ少し先だし、状況を見ながら判断をしていこうと思っています。

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●末尾ルコ 薬師丸ひろ子『セーラー服と機関銃』のエロス 2 [「言葉」による革命]

相米慎二監督、薬師丸ひろ子主演「セーラー服と機関銃」は、もちろん相米慎二監督だから、「映画ならでは」のエロスとタナトスが濃厚に漂っている。
象徴的なのが、作品のラスト、セーラー服なのにハイヒールを履いた薬師丸ひろ子のスカートが翻るシーン。
少女と大人のギリギリの段階でしかあり得ない、危ういエロティシズムを醸し出しています。

タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年10月27日 [愛の景色]

あなたを強く想う

せめてあなたの心が
ぼくの存在に少しでも

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌379日目~素晴らしい映画『こどもしょくどう』の素晴らし子役たちの演技、そして演出。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

10月19日(月)手術後570日目 退院後380日目

映画『こどもしょくどう』についてもう少し続けますが、何と言ってもよかったのが子役の活かし方なのです。
この映画は子役が主役です。
ただわたし、昨今の日本の、特にテレビドラマの子役演技、ダメなんですね。
子役にたっぷりと「感情表現らしき」演技をさせるやり方。
もう子役さんたちが、(さあ、今から熱演をしますよ!)と宣言しているような表情をしている。
いたたまれない気持ちになるんです。
そもそも子どもって、日々生活を送っている中で、そうそう表情豊か(?)に感情表現したりしないものです。
いや、もちろんすべての子どもたちは表情豊かですし、感情表現豊かです。
しかし多くのテレビドラマで見られるようなものではない。
この違和感について詳細に説明していたら長くなり過ぎるので控えますが、要するに「とても不自然」だし、時に「大人に媚びている」ようにも見えます。
もちろんそうした子役の演技をお好きな方が多いからこそ、多くの子役がやっている(やらされている)わけで、それを無碍に否定するわけにはいかないとも思います。
ただそうした「演技」があってもいいけれど、そうした「演技」が「最上」とされてはいけないと、そう思うのですね。

で、この話の流れでお分かりでしょうが、『こどもしょくどう』の子役は実によかった。
「ありがちな豊かな表情」など決してしない。
それでいて彼らの彼女らの感情の機微は鑑賞者にどんどん届いてくる。
これは演出の力であり、演技指導の力です。
さらに言えば、「安易な愁嘆場を作らない」という創作態度は確固として美意識の問題でもある。
そして徹底して子どもに抑えた演技を指せ続けることで、(ここぞ!)という時に感情を炸裂させるシーンがより強いインパクトとなり、心に刺さってくる。
いやホント、大人の俳優にせよ子役にせよ、(この演技で今から泣いてくださいね!)という演技、演出でまんまと泣くような、そういう安易な作り手‐鑑賞者の関係はできれば減っていってほしいものです。

というわけで、『こどもしょくどう』、とてもよかった。
でもこの映画、ほとんど知ってる人、いないですよね。
できればそうした映画を多く見つけ、一人でも多くの方に知っていただくためにお手伝いをしていきたいですね。

・・・

ところで一般論としてお話しますが、制作会社や芸能事務所、あるいはスタッフや俳優たちに関して、ネット検索するといろんな情報が出てきます。
しかしわたしのスタンスは、自分で確認できない情報についてどうこう言うのではなく、あくまで「作品」についてお話していきます。
もちろん「自分で確認できる情報」があれば別のお話になりますが。

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●末尾ルコ 薬師丸ひろ子『セーラー服と機関銃』のエロス 1 [「言葉」による革命]

薬師丸ひろ子は今の日本人の体型を基準にすれば、「プロポーションがいい」とは無論言えませんが、「セーラー服と機関銃」前後の時期は、「そこがよかった」。
薬師丸ひろ子が夏目雅子のようなプロポーションだったら、当時あれだけのカリスマ性は発揮できなかったでしょう。
もちろん夏目雅子が薬師丸ひろ子のようなプロポーションだったなら、「夏目雅子」は存在しなかったでしょうけれど。


タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年10月26日 [愛の景色]

こんな心の波乱だからこそ
あなたに頼ることなく

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌378日目~素晴らしい映画『こどもしょくどう』でとても綺麗な48歳常盤貴子がかつて語った「映画への渇望」。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

10月18日(日)手術後569日目 退院後379日目



映画『こどもしょくどう』について続けますとですね、常盤貴子が「食堂のおかみさん」の役なんです。
大将が吉岡秀隆。
前にも書いたように二人とも実によかったのですが、常盤貴子の綺麗なことといったら、これも驚きでした。
(そりゃ常盤貴子だもの、綺麗で当然)と思う人も多いでしょうが、彼女ももう48歳です。
特に顔のラインのすっきりと綺麗なこと。
やはり常日頃の節制をしているのでしょうね。
女優とは言え、誰しもこうはいきません。

常盤貴子を「嫌い」だと断言する女性に何人か会ったことありますが、「連ドラの女王」的な頃のイメージが強いのかな。
わたしはそういうの観てなかったですが、もうずいぶん前から常盤貴子は日本では貴重な「意識的女優」「発言する女優」の一人です。
例えば最近では自分が出演している映画の舞台挨拶の時に、自分が出演しているわけではない塚本晋也監督の『野火』を「観てください」と勝手に宣伝してましたね。

ところで大岡昇平の『野火』ですが、もうずうっと前ですけれど、ある雑誌の戦後文学ランキングだったかな(↑記憶曖昧です)、三島由紀夫の『金閣寺』をおさえて1位でした。
文学者や識者らのアンケートによるランキングだったと思いますが。
『野火』は短い小説ながら文章と思想、そして魂において極めて高度な作品です。
未読の方はぜひ手に取ってみてください。

常盤貴子のお話に戻りますと、次のような意味の発言もしています。

「連ドラばかりやっていて気が狂いそうになったので、事務所に〈映画をやりたい。やらせてくれなければ女優を止める〉と言った」

まあだいたいこんな内容です。
何かで読んだのですが、(よくぞ言ってくれた!)と心で大拍手しましたね。
別にテレビドラマのすべてが悪いと言っているわけではありません。
しかしその多くが出演俳優たちに「固定的なキャラクター」を演じさせている。
本来俳優というものは多様な役を演じたいものなのですが、日本のテレビドラマの多くは、「俳優の世間的イメージ」通りの役ばかりを用意しています。
さらに要求される演技はほとんどが極めて大仰で説明的。
要するにテレビドラマというものは日々の生活を送っている視聴者がひととき息抜きをするために作られる・・・これが基本であって、わざわざ映画館へ足を運び、安からぬお金を払って鑑賞する映画とは本質的に違うものなのです。
その違いは例えば山田洋次監督の映画を観れば一目瞭然でしょう。
隅から隅まで神経を張り巡らせた綿密な作り。
さらに小津安二郎監督の映画などを観れば、そのほとんど「異常」なまでの完璧主義に圧倒されるはず。
小津監督はちゃぶ台の上の湯飲みなどの配置を決めるだけのためにさえ長い時間を取る。
そんな監督なのです。

いや、わたしもテレビドラマ観ますし、中には映画に準ずる高いクオリティの作品もある。
それは分かってます。
しかしそうでない作品が圧倒的に多く、そういった作品たちにも「生き抜き」としての価値はあるにしても、そればっかり出演している俳優としては内心、常盤貴子のように感じていて何の不思議もないのだと思いますね。

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●末尾ルコ かつて語ったイングマル・ベルイマン 5 [「言葉」による革命]

それ以前に、演出、画創り・・・すべて映画的快感に満ちている。
さらに言えば、「叫びとささやき」は、ホラー映画としても愉しめる内容なんです。

最近映画批評で「難解」を有難がる風潮はあまり見られなくなりましたが、美術評論なんかはいまだそんなところがありますね。
よーく、考え直すべきだと思いますよ。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年10月25日 [愛の景色]

あなたはぼくと出会ってから
変わったのだろうか

変わったのは間違いないと思うけれど
ぼくと出会ったこととそれが関係あるかは
分からない

ただ変わらないのはあなたの
言葉使い
優雅で少し古風で、けれどとても知的な

それにしても君にはどうして
ナチュラルなエレガンスがあるのだろうか

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