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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~一本の映画としての『スザンヌ、16歳』~アネット・ベニング、ウォーレン・ベイティ~ダイアン・キートン。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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『スザンヌ、16歳』の監督、脚本、主演であるスザンヌ・ランドンはひょろりと背が高く顔も面長で一見シャルトット・ゲンズブールを感じさせるけれど、そこまでのカリスマ性やスター性は感じられない。
どちらかと言えば平凡な顔立ちに見える。

『スザンヌ、16歳』はつまり、16歳の女子高校生を演じるスザンヌ・ランドンが20歳ほど年上の男性に恋をするという、いわばそれだけのストーリーだ。
80分に満たない映画、いわばそれだけのストーリー、そんな作品が一本の映画として成立している事実が一番興味深い。

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アネット・ベニングが台頭してきた頃の代表作に『グリフターズ』があって、この映画は大人が心底愉しめる犯罪映画として秀逸で、ベニングは非常に魅惑的な女詐欺師を演じていた。
しかしウォーレン・ベイティが『バグジー』出演をオファーし、すぐに二人が結婚した時には、どうしても(ベイティの野郎、またやりやがってえ!)と多くの映画ファンは感じただろうし、わたしも感じた。
2017年アカデミー賞で「作品賞、間違い発表」の当事者となってしまった時には「いい感じのお爺さん」的な雰囲気になっていたけれど、若き日は映画ファンの誰もが知るハリウッド屈指のプレイボーイとして知られており、乗りに乗っていた時期のダイアン・キートンとくっついた時も、『アニー・ホール』などですっかりキートンのファンになっていたわたしは、(ちっ!)と舌打ちしたものである。
それも今は昔だが。

そんなアネット・ベニングとウォ―レン・ベイティが結ばれるきっかけとなった映画『バグジー』は、しかしなかなかにおもしろい。
実在の大物マフィア ベンジャミン・シーゲルを描いた作品だが、ハードボイルドタッチでいて、けっこう笑わせてくれるし、当時ハードボイルドの魅惑的な女を演じさせては絶品のアネット・ベニングが存分に愉しめる。

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