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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~冠動脈バイパス術執刀医と記念撮影そしてハグ~『シシリアン』、それは今の映画とあまりに違って。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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うたちゃん(母)の冠動脈バイパス術をしてくれた医師が高知赤十字病院から他病院へ移ることになったというお話は既にした。
この医師はうたちゃんがカテーテル検査を受け、循環器科の医師に、「カテーテル治療では手の施しようがないほど血管が閉塞してます。これでよく心臓が動いてゐというくらいです」と言われ、日曜だけどすぐさま心臓血管外科の彼が来てくれて、「準緊急手術」扱いでその日間もなく執刀を始めてくれた。
この医師も手術前わたしとの面談でなかなか厳しいことを言ったのだが、おそらく早くわたしに決断を促すために敢えて言ったのだろう。
実はこの医師、なかなかおもしろい人で、退院後年に一回の受診の際はお互いギャグを押収することになる。
もちろん手術後の経過がよいからこそできることなのだが。

できればこの医師に今後も年に一回のペースで診てもらい続けたかったのだが。
彼の人生だから、他へ移ることをどうこうは言えないけれど。

うたちゃんが高知赤十字病院からA病院へ転院して以来、この医師とは年に一度会うだけだったが、この日彼の方から「一緒に記念撮影しましょうか」と言い出してくれ、診察終了時にはわたしともハグしてくれた。

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『シシリアン』というアンリ・ヴェルヌイユ監督の映画を、吹き替え版だったけれど、たまにはいいかなあということで、『シシリアン』を鑑賞したのはいつか分からないくらい前だから、本当に久しぶりに観たけれど、観応え十分だった。
ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラの豪華共演の超へヴィー級な素晴らしさは言うまでもないが、それ以前に、「人間が人間として映し出される心地よさ」が強烈なのだ。
しかし驚くべきは、「人間だけ」ではないのである。
バスが、護送車が、道路が、ありとあらゆる建造物が、「それらそのもの」として映し出される。
(これは違う)とわたしは感嘆した。

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