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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年2月25日 [愛の景色]

だからといって、
ぼくはそれ以上の気持ちに
なるべきではないんだ
春間近の暖かい日に

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌504日目~超充実の映画鑑賞生活、1月終盤から2月初旬に観た『ベティ・ブルー』『シェルタリング・スカイ』『ジョジョ・ラビット』 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

2月22日(金)手術後695日目 退院後495日目

1月終盤から2月初頭にかけて観た映画の一部がですね、
『ベティ・ブルー』
『シェルタリング・スカイ』
『ジョジョ・ラビット』
『望郷』
『海街Diary』など。
いや、とても充実した時間を過ごすことができた。
まあこれら作品の間に『おっさんずラブ』の映画版なんかも観ましたけどね。
こういう映画や、あるいはテレビドラマなどは基本息抜きのために観ます。
息抜きと、そうですね、気になる俳優、あるいは見慣れていないない俳優たちがどんなものかチェックするために観るとかね。

『おっさんずラブ』の映画版ですが、とても真剣に取り上げるような内容ではありませんが、でもシーンによっては馬鹿馬鹿し過ぎておもしろいこともあった。
例えばサウナで田中圭、志尊淳、吉田鋼太郎、沢村一樹、林遣都が鉢合わせするシーン。
このシーンでは吉田鋼太郎が効いてましたね。
サウナに入ってきた時は乳頭の下でバスタオルを巻いてたんですが、恋する田中圭を前にして恥じらってタオルを乳頭の上まで持ってくるとか。
こういう馬鹿馬鹿しいギャグは好物なのですね、そういう路線のトップクラスが『オースティン・パワーズ』のシリーズだと思います。
わたし『オースティン・パワーズ』。大好きなんです。
これ、友だちのフランス人とか映画好きのネイティブに言うと、「ええっ!?」と苦笑されることしばしばなんですが、つまりそれだけおバカな内容なんですね。
でもわたしとしてはおバカやるんならここまでやってほしいという内容で、ヒロインがヘザー・グレアムやビヨンセと豪華にして魅力的なのも嬉しい。
まあ、映画版『おっさんずラブ』は、終盤かなり失速しましたけどね。

『ベティ・ブルー』
『シェルタリング・スカイ』
『ジョジョ・ラビット』
『望郷』
『海街Diary』について言えば、『ベティ・ブルー』『シェルタリング・スカイ』『望郷』の3本は超弩級。
映画を観る快楽のありとあらゆる要素が詰まってます。
こうした作品についてはしょっちゅう語っていきたいですね。

『ジョジョ・ラビット』は、「好感の持てる一品』という感じ。
ナチス信奉者のドイツ人少年が、母親がユダヤ人少女を家にかくまっているのを知ったことから、徐々にナチスの蛮行を知り始めるという内容。
重いテーマをポップに描いています。
少年の母親役がスカーレット・ヨハンソンで、スカヨハが母親を演じる新鮮さはありました。
ただ、「家の中に見知らぬ美少女が潜んでいる」という妖しさももっと表現してほしかったかなとも思います。

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●末尾ルコ かつて語った『妖刀物語』 1 [「言葉」による革命]

内田吐夢と言えば、萬屋錦之介主演の映画『宮本武蔵』シリーズが素晴らしく、「侍」「武士」という存在をあれほどまで探究した映画は珍しく、もちろん日本映画史上最高の監督の一人である。
とは言え、内田吐夢作品も鑑賞してないものがとても多く、いろいろな機会にどんどん観ていきたいと思っているが、『妖刀物語 花の吉原百人斬り』で、これは1960(昭和35)年東映京都の作品だけれど、まあとてつもなく素晴らしかった。


タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年2月24日 [愛の景色]

そしてその手の振りようは
今まで以上に熱があったけれど


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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌503日目~「北風小僧の寒い太郎」、逗子海岸ロケ、愛する山田姉妹の現在地。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

2月21日(木)手術後694日目 退院後494日目

2月某日、山田姉妹に差し上げたコメントです。

・・・

「北風小僧の寒太郎」とは本当に気の利いたタイトルと歌詞ですね。
冬になると同じ気温でも、北風が吹いているのといないのではまったく寒さが違います。
そして北風が吹き始めるとみるみるうちに寒くなっていく。
そんな厳しくも麗しい季節感を見事に言葉で表現しています。
そしていつもながらのお二人のご歌唱。
ただ、お二人の風の声、心が温まってしまいんですよね。

逗子海岸でのロケ、とても素敵です。
いつもご歌唱動画、さらにロケまでも、本当にご苦労様です。
わたしたちファンは、常にお二人のお気持ちを考えながら、丁寧に丁寧に視聴させていただかねばなりませんね。
そうすることがファンにとって最上の快楽でもあります。

いつも綺麗なお二人のお化粧。
今回はさらに、いつもに増してとても綺麗。
美術的深みさえ感じさせていただける美しさです。
「聴く」と「観る」が両方できる動画という方法を取ってくださっているのだから、「音」も「ヴィジュアル」も両方愉しみたい。
いつもお召しになっているお衣装も愉しみにしています。
お二人で微妙に違うコーディネートをしてらっしゃるのが、(あ~、美的感覚!)と一人唸っております。

逗子市にはまだ足を運んだことがないのです。
早く行ってみたいなあ。
お二人がロケとして撮影してくださっている映像はとても貴重で、「その日」ならではの光や空のトーンをいつも堪能しておりますし、撮影日からかなり後に鑑賞するのも心地いいものです。
今後もし可能であれば、お二人ならではの逗子の「素敵スポット」、そしてお二人ならではの映像作品を、逗子を中心とした映像作品を、撮っていただければと希望したりしております。

春の雰囲気も少しずつ出てきました。
コロナの状況はまだまだ気が許せませんが、クラシック関係の音楽イベントなどは徐々に復活していくのだと思います。
お二人のご歌唱がわたしたちの心をどれだけ救済してくれているか。
今後も変わらず徹底応援させていただきます。

・・・

山田姉妹はデビュー1年目、2年目は比較的テレビ出演もあったし、メディアへも取り上げられていたのですが、その後はメディア的には、そして一般的人気や知名度という点においてもやや足踏み状態、というのが客観的情勢だと思います。
その理由として、一つは「声楽」という手法がもう一つ一般的には広がり難いこと、そしてもう一つは、彼女たちのオリジナル曲がシングルとしてまだ発表されてないこと、この二つは大きいのかなと思っています。
ただその芸術的充実度は年を追うごとに増してますし、童謡・唱歌へのアプローチも今までにない境地へと至っています。
派手な活躍をしなくても、必ず「日本人に必要な歌手」として定着していくはずです。
まだ聴いてない方は、山田姉妹のYouTubeチャンネルなどでぜひご視聴を!

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●末尾ルコ かつて語ったラウラ・アントネッリ 3 [「言葉」による革命]

ルキノ・ヴィスコンテ『イノセント』と言えば、ガブリエーレ・ダヌンツィオ『罪なき者』を原作とした、卑近な言葉を使えば、「感応不倫物」であるけれど、なにせヴィスコンティだ。
豪奢な本物の衣装、セット、いや、「本物の建造物」あるいは「本物の部屋・調度」など。
「大金」をかければ映画ということではないが、「大金も時間も惜しまない」のも映画の十大要素の一つだ。
映画が映画であるためには、文学にはできないこと、ましてやテレビドラマには絶対できないことをしなければならない。

タグ:アート 映画
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●末尾ルコ かつて語った『獄門島』 2 [「言葉」による革命]

今回の鑑賞で目を惹いたのは何と言っても、大原麗子の美貌。
かつて大原麗子の人気が全盛期だった頃、わたしの感覚がまだ子どもだったからかもしれないが、そのイメージは「ゴージャス系の大人の女」であり、ちょっと「別の世界の人」という感じだった。
しかし今回『獄門島』の中にいる大原麗子は、確かにゴージャスな美貌ではあるけれど、同時に可憐でもあり、ちょっとこうずっと観ていたくなるような。
まあ、「ゴージャス」という言葉の解釈も、今のわたしはずいぶん変わっているのだけれど。

それにしても市川崑のショック演出は上手い。
最初の犠牲者として逆さ吊りの女が現れるシーン。
そのライティングと着物、周囲の暗闇とのコントラストが見事である。

タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年2月23日 [愛の景色]

いやそれは
確かに君は手を振ったけれど


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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌502日目~大人になってこそようやく真に理解できるのか、フランスの大大大大大スター ジャン・ギャバンの『望郷』。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

2月20日(水)手術後693日目 退院後493日目

『望郷』がねえ、もうよかったんですわ。
いやホント、一秒も退屈することがなかった。

『望郷』っつったら、そう、ジャン・ギャバンですよ、ジャン・ギャバン。
ジャン・ギャバンがカスバの男「ペペ・ル・モコ」を演じ、警察に追われながらも「メトロの香りがする」パリの女「ギャビー」と運命の恋に落ちるっつー映画。
監督がジュリアン・デュヴィヴィエですよ。

『望郷』は子どもの頃から何度か観てるんですが、今回が一番よかった。
だからその時その時だけの印象で、特に映画史的に「傑作」と呼ばれている作品を(なんだ、つまらないじゃんか)なんて決めつけちゃいけません。
「傑作」とされている映画を(つまらない)としか感じ取れなければ、その多くは観る側の理解力不足によるものなのですね。
作品のせいにしちゃいけませんよ。
そんな人が昨今多過ぎるけれど。
まあ、作品をしっかり理解した上で批判するのはいいですよ。
でもそのレベルに達するにはある程度以上の自覚的鑑賞経験が必要です。

『望郷』はねえ、なにせジャン・ギャバンがカッコいい!!
背は高くないですよ。
プロポーションがいいわけではないし、顔だってやや大きい。
しかしねえ、もう「歴史的大スター」オーラを発散しまくりです。
もう、「格が違う」とはこのこと。
そして男の色気、フェロモンがムンムン。
言葉の深い意味で、カッコいいよねえ。
こういう人観てると、その辺の俳優だの歌手だの、軽々に「カッコいい」なんて言いたくなくなる。
まあねえ、外見の造作じゃないんです、それもありますが、やはり内面からムンムン湧き出る強く奥深い人間性です。

もちろん誰が観てもそう感じるか、それは分からない。
例えばですね、ハンフリー・ボガートと言えば、永遠の映画ヒーローですよ。
世界の映画ヒーロー、とりわけ米国人にとっては特別中の特別で、「映画史上ベスト男優」の1位に選ばれることが普通。
それがハンフリー・ボガートなんですが、ところが母のケアマネさん。
お馴染み映画大好きのケアマネさんですが、『カサブランカ』を観て、

「すごく美しいイングリッド・バーグマンと顔のでかいおじさん」

としか感じなかったというんだからね。

だから「この俳優がいい!」と言っても、そして「この人は映画史上屈指だよ!」と言っても、「好み」の問題は大きいですからね。

ボギー、カッコいいけどなあ。
まあどちらかと言えば、「男が惚れる、痺れる」タイプかもしれませんが、いやいやいや、欧米では女性も痺れているはず。
でもそうですね、やはり女性はロバート・テイラーとか、古くはルドルフ・バレンチノとか、美しい顔立ちの男に惹かれる人が多いのはあるでしょうけどね。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年2月22日 [愛の景色]

本来、(何もなかった)はずだった
そのはずがこれはまったく今
意外な状況だ、これは

本来ぼくは、少なくとも第一印象は
いいも悪いもない
(何も)、まったく(何も)

感じなかった
いつしか徐々に興味は
生れ育ってきはしたが

あなたはぼくの
範疇にいないはずだった

それが今は
こんなにも

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