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●末尾ルコ かつて語った「処女の泉」イングマール・ベルイマン監督 [「言葉」による革命]

「処女の泉」イングマール・ベルイマン監督

「難解」の代名詞、「神の不在」を描き続けたスウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン監督の代表作の一つだが、ストーリーや構成はシンプルそのもの。「神の存在・不在」という日本人には馴染みの薄いテーマだというだけで敬遠する必要はない。夢のような映像の中で紡ぎ出される残酷で美しい物語に酔うというのも正しい鑑賞法だと思う。それにしてもマックス・フォン・シドーの顔、体躯の立派なこと。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年4月30日 [愛の景色]

だってこれほどまでに
あなたの「命」を
感じられているのだから



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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、母(うたちゃん)と『オルカ』を観たので、大大大女優シャーロット・ランプリングの足跡を振り返る。その2(最高の介護を超えるべく) [「言葉」による革命]

わたしは末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・


ただ、『愛の嵐』という映画そのものに関しては否定的な批評も多いんです。
淀川長治、蓮實重彦両氏など、はなっからバカにしていた、『愛の嵐』を。
わたしはそうですね、もうずうっと前に観ただけだから、近々観直してみようと思ってる。
映画にしても小説にしても、あるいは音楽にしても、「いつ鑑賞したか」って、とても重要なのです。
鑑賞した時期によって印象がまったく変わること、しょっちゅうですから。

ただシャーロット・ランプリング、『愛の嵐』のデカダンなイメージが強過ぎて、その後出演映画は数あれど、(う~ん、イマイチ)という状況が続いていたのですが、映画ファンならご存じの通り、フランソワ・オゾン監督の『スイミング・プール』で大復活…と言うよりも、

「新たなシャーロット・ランプリング」が

誕生したのです。

その後はまさしく世界中の女優たちの尊敬と憧れを一身に受ける稀な大女優の一人となったと。
70歳を超えて映画主演できる人は、男女問わず本当に稀な存在ですから。

で、『オルカ』ですが、70年代、『ジョーズ』の柳の下を狙った映画の中ではしっかり作られた一本で、この4月BSで吹き替え版を放送した観てみたのですが、やはり観応えがあった。

『オルカ』は、サメじゃなくてシャチが人間を襲うんです。
イルカと同様にシャチは「非常に知能が発達している」という文脈で、「妻シャチを殺された夫シャチが人間に復讐する」という展開。
「サメ映画」はいまだ大きな映画ジャンルになっているけれど、昨今はCGでサメを作っちゃうんですね。
サメだけじゃないけどねえ、CGと丸わかりだと、わたし乗れないことが多いんです。
その点『オルカ』はCGなんて使わずに本物のシャチの映像を上手に生かしてるんですね。
(上手く撮ってるなあ)と感心させられます。
クライマックスは雪原での戦いとなるし、あらためて愉しい時間を過ごさせてもらいました。

タグ:映画 アート
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