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●末尾ルコ かつて語った「祇園囃子」溝口健二監督 [「言葉」による革命]

「祇園囃子」溝口健二監督

溝口作品としては緩い部類に入るけれど、それでも細部まで計算された人物の動きや「もの」の配置などは見応えたっぷり。若尾文子もさることながら、普段と違ってしおらしい芝居をする木暮美千代がけっこうおかしい。


タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年7月6日 [愛の景色]


きっとどこまで行っても
盛り上がらない物語が


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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、母(うたちゃん)の日々、6月ケアマネさん家庭訪問、話題、『大脱走』、マックイーンのバイク、「自由への希求」。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「恋多きヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

もちろん別にわたし、「再生回数が多い=素晴らしい」と思っているわけじゃないですよ。
人気YouTuberの少なからずはロクでもないものだと認識してます。
なんか人気YouTuberとかが有名人となって、俳優や歌手とかと同じように遇されるのはどうかなあと思うんですがね。
もちろん素敵なYouTuberも少なからずいるのかもしれませんが。
わたしはYouTuberの動画に充てる時間などまずないので、滅多なことがない限りそうしたものは見ません。

今回のケアマネさんとの会話でケッサクだったのが、彼女最近スティーヴ・マックイーンの大ファンになったのは前にお話ししましたが、『大脱走』を観たというんです。
『大脱走』、ナチスの収容所からの脱出を図る連合国軍の兵士たちの、実話ベースのストーリーなのですが、マックイーンがバイクで疾走するシーン、これも映画の神話的なまでの素晴らしいシーンですよね。
もうめちゃめちゃカッコいいし、その疾走が「ナチスの暴虐から」の意味合いを持ちながらもさらにそれを超えて、

「自由を希求する人間そのものの疾走」

といった意味さえも溢れ出ている。

監督が、マックイーンがそこまで意図していたかどうかは別として、もし意図してなかったのであったとしても、映画とは思わぬ作用、「神の配剤」とでも言いたくなるような作用が働き、予想を遥かに上回るシーンが創造されることもあります。
最たる作品が『カサブランカ』で、これは映画の歴史上の神話的エピソードとなってますが、撮影中は現場のあまりの混乱ぶりに、誰しも(この映画は失敗作だ)と思い込んでいた。
ところが出来上がった『カサブランカ』は超絶名シーン、名台詞の連打、ハリウッド映画のトップ・オブ・ザ・トップス。
歴代ベスト作品を選ぶときには常に1位とか2位とかに入ってくる、まさに神話的映画となったんですね。
まあもちろん今でも『カサブランカ』を(しょうもない作品)と見做す批評もあるけれど、それはあくまである程度以上高度な批評世界の中での議論です。

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