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●末尾ルコ かつて語った「殺人の追憶」ポン・ジュノ監督 [「言葉」による革命]

「殺人の追憶」ポン・ジュノ監督

ソン・ガンホのド外れた存在感を堪能。もちろん作品も素晴らしい。残酷にして滑稽、グロテスクにして強靭な映像。実話の連続殺人事件をこのような作品に仕上げるとは。とりわけ陰湿な雰囲気の中に織り込まれるユーモアの感覚が見事。

タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年7月9日 [愛の景色]



カトレアと
ぼくは言った
カトレアが出てきたから

物語はもう始まっている

きっとどこまで行っても
盛り上がらない物語が

盛り上がらないまま
いずれ近いうちに途切れるはずの
物語が

いやもしかすると
「カトレア」と言ったその瞬間が
物語のクライマックスだったのかも
しれないけれど
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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、母(うたちゃん)の日々、「話題」が無いのに英会話スクールへ通う人たち。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「恋多きヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・


おそらくですね、まあわたし当該の美容師さんに会ったことないので推測に過ぎないのですが、おそらく美容師さん、「バックパッカーとしていろんな国を旅」とか「パリで1年」とかいう彼自身が「売り」と思っている経験はあれど、映画鑑賞体験は非常に薄く、そもそも「映画を観たい」という情熱も乏しく、まあボキャブラリーや表現力も欠けていたのかもしれませんが、結局のところ美容室に映画本を置いていたのは「お洒落で知的な雰囲気を醸し出そうとして」ではなかったのかなあと。
それでただでさえ映画鑑賞経験が乏しく、映画について語る言葉も希薄な中、ケアマネさんが多分(いかにも映画に詳しそうな雰囲気)を醸し出していたので(下手なこと喋るとボロが出る、見透かされる)と緊張し、より無口になったのではと、まあちょっと意地悪な予測ですが、当たってる確率はけっこう高いと思います。
本当に映画好きで、そこへ映画好きがやってきたら語りまくりたくなるのが普通ですからね。

実はこの「語らない・語れない」という状態、わたし長く英会話スクールへ通ってましたがそこでもしょっちゅう目撃してました。
わたしはスクールの生徒さんたちよりもネイティブ講師(「講師」の名に相応しくない手合いも少なからずいましたが)たちと親しくなったので、他に生徒がいない時とか彼らがわたしにこぼすんです。
「あ~、退屈な時間だった」と。
それは彼らが傲慢で日本人を見下しているのではなく、まあ中には傲慢で日本人を見下している輩もいるのでしょうが、わたしも常日頃かなりの割合の日本人に感じていることです。
「英会話」スクールへ通っているのに「話題がない」という不思議な日本人たち。

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