SSブログ

●末尾ルコ かつて語った「仕立て屋の恋」パトリス・ルコント監督 [「言葉」による革命]

「仕立て屋の恋」パトリス・ルコント監督

改めて観ると禿頭で小柄なミシェル・ブランの横顔がきれいなのでビックリ。改めて観ると90分足らずの濃厚さにビックリ。「見られる」ことの官能性を、これだけ豊かに描いた作品は稀だ。


タグ:アート 映画
nice!(9)  コメント(1) 
共通テーマ:アート

極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年7月14日 [愛の景色]


(へえ、そうなのか)
驚き呆れるとともに
微笑みもした


nice!(9) 
共通テーマ:アート

●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、母(うたちゃん)の日々、『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』はグロ描写、リアル描写強烈なので鑑賞の際は注意が必要ではありますが! [「言葉」による革命]



わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「恋多きヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

うたちゃん(母)と一緒にいくら何でも『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』を鑑賞するってどうなんだろうという気もしますが、「フリッツ・ホンカ」という人物は1970年代ドイツはハンブルグに実在した連続殺人犯なのです。
4人の女性を殺害したとされるフリッツ・ホンカですが、それをどう描くかは監督の方法論によってまったく異なるでしょう。
米国でも、なにせあのようなお国柄ですから、極めて残忍なシリアルキラーの事件が折に触れ生じてまして、ゾディアックやテッド・バンディなどの事件は映画化されてます。
世界市場最も知られたシリアルキラーはもちろん「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リパー)でしょうけどね。
切り裂きジャックを題材とした映画としては、ジョニー・デップ、ヘザー・グレアム出演の『フロム・ヘル』はなかなかおもしろかった。
何度となく観てます。
そもそもヘザー・グレアムのファンですし。
日本の推理作家 島田荘司は『切り裂きジャック・百年の孤独』という小説を書いていて、これもおもしろかった。
島田荘司は代表作の『占星術殺人事件』あたりとなると、わたしの好みではないんですけどね。
無理やりなトリック、どうしても苦笑しちゃうんだよねえ、でもこれはわたしの好み。
『切り裂きジャック・百年の孤独』はしっかりと小説の骨格を持っていて愉しめました。

で、『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』の監督はファティ・アキンって、この人、ダイアン・クルーガー主演でハードボイルドタッチ横溢する私の大好きな『女は二度決断する』の監督じゃないですか。

しかしもちろん『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は、大きな問題提起でありながらスタイリッシュなハードボイルドタッチの「女は二度決断する』とはまるで違う映画だ。
なにせヨナス・ダスラー演じるフリッツ・ホンカ、極めて見苦しい。
そしてその他登場人物の多くがそうそう映画ではお目にかかれない風体の、つまりは臭気漂うばかりの風体。
こうした雰囲気も『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』の美術スタッフが造形しているわけでして、いや凄い、映画の奥深い魅惑の一端を見せつけてくれている。

で、エログロもヴァイオレンスも比較的平気で愉しむうたちゃん(母)、この映画もキャーキャー言いながら十分愉しんだのでした。

でも人によって刺激に対する耐性は大きく違うので、「誰かに映画を薦める、一緒に映画を観る」場合はその点十分な配慮が必要です。

nice!(16)  コメント(4) 
共通テーマ:アート