●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~『異星人デビッド・ボウイの肖像』に何が書かれていたか。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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さてここに、『異星人デビッド・ボウイの肖像』という文庫本がある。
発行所はシンコーミュージック、編者がマイルズ、訳者は柴田京子となっている。
古本屋で買った、『異星人デビッド・ボウイの肖像』の内容は、デヴィッド・ボウイが様々な時代で語った言葉を取り上げている。
それらに対するいちいちの解説はない。
そもそもこの本に掲載されているデヴィッド・ボウイの言葉たちが本当にデヴィッド・ボウイの言葉かどうか、わたしには確認する術も時間もない。
本のタイトルが、「デヴィッド・ボウイ」ではなく「デビッド・ボウイ」となっているところに時代を感じさせなくもないが、初版は1986年に出ている。
この本に載っている「デヴィッド・ボウイの言葉」が本当に「デヴィッド・ボウイの言葉」だとすれば、資料的価値は十分にあるかなあという気もしている。
この中でデヴィッド・ボウイは彼のアルバムについて語り、ブライアン・イーノについて語り、政治についても語っている。
特にわたしが興味深かったのは、マイムにちついて、リンゼイ・ケンプについて、さらにマルセル・マルソーに「驚嘆している」と語っている点。
デヴィッド・ボウイとマイムの関係とか、昨今はあまり語られないからねえ。
巻末に『トゥナイト』までのディスコグラフィが掲載されているが、『スペース・オディティ』『世界を売った男』『ハンキー・ドリー』『ジギー・スターダスト』『アラジン・セイン』『ピンナップス』『ダイアモンドの犬』『ステイション・トゥ・ステイション』『ロウ』『英雄夢物語り(ヒーローズ)』『ロジャー(間借人)』『スケアリー・モンスターズ』などと並べるだけでも気合が入る、精神が引き締まる。
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『アデルの恋の物語』の名台詞
「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」
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『バベットの晩餐会』の名台詞
「芸術家は貧しくならないんです」
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眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞
「それはそれ 恋は恋」
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