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日本語 [12月の深夜 欠伸と羅列] [言葉 文 固有名詞]

12月の深夜、欠伸は時に美しく、ああクレマチスの丘でリュディヴィーヌ・サニエがアルベルト・モラヴィアの小説を呼んでいる夢を見そうだと。
12月の深夜、欠伸は時に麗しく、ああオープニング・セレモニーの近くでミリアム・ウルド-ブラムがミケランジェロ・アントニオーニの映画に関する希望を語っている夢を見そうだと。

日教組。カミーロ・シエンフエゴス。アテルイ。大木金太郎。キール軍港。聖ベルナデット。
意味を知らなければ、ただの固有名詞の羅列。

12月の深夜、欠伸は時に美しく、ああ!
12月の深夜、欠伸は時に麗しく、ああ!

● このカテゴリーでは「固有名詞」を使い、日本語(ときにフランス語、英語)で短い文章を作ってみます。
  ごく簡単な文章でも、それは「無から有」を生む行為です。
  さらに「固有名詞」と絡めると、独特の効果が生じることがあります。

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愛の思索、その言葉 2010年12月11日 [愛の景色]

あの人に伝えたい気持ちの一部しか伝えられなかった日のじれったさを楽しむ夜も悪くない。

タグ:アート 言葉
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ついに完成!師走に捧げる! 大掃除より小掃除のブルース [生と死のためのアート]

大掃除より小掃除のブルース


ふふん、せつないぜ。
バーボンの夜。テキーラも香るぜ。
ふふん、哀しいぜ。
だって大掃除の季節。
それなのにおれの部屋、散らかりっ放しで片付く様子もないのさ、ベイベー。

ふふん、せつないぜ。
バーボンの夜。テキーラも香るぜ。
ふふん、哀しいぜ。
だって大掃除の季節。
それなのにめんどうくさいぜ、しんどいぜ、大掃除ってやつは、スウィートベイベー、ハニー。

だから小掃除。
だから小掃除。
ちょっとだけやるぜ。
ちょっとずつやるぜ。
これだとさほどしんどくないぜ、お前の瞳に悲しみが宿るのさ。
少しだけ床を拭いたぜ。
少しだけ本を片付けたぜ。
小掃除、小掃除、ベイベー、ベイベー、ベイベー。

ふふん、せつないぜ。
バーボンの夜。テキーラも香るぜ。
ふふん、哀しいぜ。
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知的&退廃的!映画「ノルウェイの森」CM。「フリーター、家を買う!」の嬉しい「お約束」。尾野真千子「ニセ医者と呼ばれて 沖縄・最後の医介輔」。吉高由里子「婚前特急」。 [吉高由里子]

映画「ノルウェイの森」のCMがいい。
映画はまだ未見だし、原作に思い入れがあるわけではないが、このCMは気に入っている。
なにせこのところの日本で大宣伝されるのは幼稚な映画がほとんど。
今年は「告白」や「悪人」などクオリティの高い映画もメジャー作品として扱われていたけれど、この「ノルウェイの森」CMは知的耽美的という意味で際立っている。
後は内容さえ優れていれば・・だが。

「フリーター、家を買う。」は、例えば「①二宮和也が竹中直人を罵倒する」→「②大友康平がそんな二宮を叱る」→「③反省した二宮が竹中をリスペクトする行動をとる」→「④二人の関係が良好となり、視聴者の気持ちも温かくなる」と、もちろんこのシーンだけでなく、他にも同様に「お約束展開」が見られる。
だいたい①が起こった時点で④となることは予想できるわけだが、それでも楽しめるのは俳優たちの魅力・力に拠るところが大きい。
「いい俳優」を「いい使い方」さえすれば、「お約束」は時に歓迎されるものとなるわけだ。
その最たるものが、映画「男はつらいよ」シリーズだろう。

尾野真千子「ニセ医者と呼ばれて 沖縄・最後の医介輔」。
さすがに見応えあったなあ、堺雅人、尾野真千子、寺島しのぶが揃うシーン。
展開はほとんど定石どおりで物足りなくはあったけれど、まずはこの「三俳優」の共演を見られただけでテレビドラマとしては「もったいない」ほどだろう。

吉高由里子「婚前特急」関係のニュースも報道されているが、後日に譲ろう。

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● ルコ美醜悪学 テーゼ 目指すべき社会 [ルコ美醜悪学]

「人」を敬う社会。
敬うのは「肩書き」ではなく「人」であること。
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「坂の上の雲」香川照之の正岡子規と「デ・ニーロ アプローチ」 その1 [生と死のためのアート]

「坂の上の雲」で正岡子規を演ずるにあたって香川照之が大きな減量をして挑んだという話は多くの人が知るところとなったが、こうした体重の増減を含むストイックなまでの役に対するアプローチはよく「デ・ニーロ アプローチ」と呼ばれる。
これは映画「レイジング・ブル」(マーティン・スコセッシ監督)の中でボクサー ジェイク・ラモッタを演ずるに当たり、ロバート・デ・ニーロが体重「27kg増量」したことなどから生まれた言葉だ。
もちろん「デ・ニーロ アプローチ」という言葉は「レイジング・ブル」のデ・ニーロだけでなく、「タクシー・ドライバー」や「ゴッドファーザー Part2」など、当時のデ・ニーロの役作りが従来の俳優の「限界」を大きく飛び越えてしまったことから発生したものだと定義もできる。
ロバート・デ・ニーロが、とりわけ「映像」の中の俳優の演技の質自体を大きく変えてしまったのだ。

つづく



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