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深夜のピアノ効果 [生と死のためのアート]

同じ曲でも聴く時間や場所でずいぶんと印象が変わる。
例えば陽光の降り注ぐ午後に木陰で聴くアコースティックギターの音。格別だろう。
では深夜は?
わたしはピアノの音が好きだ。
オーケストラやトリオなど、他の楽器がまったく入ってない、純粋なピアノの音。
しかもメロディなどがはっきりしない、鍵盤を叩くことで空気の中へ流れ出る音の響きのみを極めようとしているような曲がいい。
少なくとも感情に、もちろん感傷などに訴える気のまったくない、そんな曲。
地球の上で、(ああ、ぼくは孤独なのだな)と浸れるのが嬉しい。

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● ルコ美醜悪学 ligne et line リーニュとライン [ルコ美醜悪学]

絶対に人生を否定しないという覚悟。

(「ligne et line リーニュとライン」はわたし自身常に心に置いておきたい「短い言葉」です。その時々、同じ言葉が繰り返し現れる場合ももちろんあります)

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日本語 [ノート エ シロンス 「ノルウェイの森」]  [言葉 文 固有名詞]

Aが羽田第2ターミナルのDISCOVERY MUSEUMにいた頃、トラン・アン・ユン監督の「ノルウェイの森」はルミネ新宿店のノート エ シロンスへ行こうと思ったろうか。
Aが羽田第2ターミナルのDISCOVERY MUSEUMにいた頃、トラン・アン・ユン監督の「ノルウェイの森」は決してルミネ新宿店のノート エ シロンスへ行こうと思わなかっただろう。
あなたになぜそんなことが分かるのですか?あなたはトラン・アン・ユン監督の「ノルウェイの森」でもないのに。
そう、わたしはトラン・アン・ユン監督の「ノルウェイの森」ではない。同時にトラン・アン・ユン監督の「ノルウェイの森」は人ではなくて映画だ。映画は「何も」思わない。
映画が「何も」思っていないなんて、どうしてあなたに分かるのですか?あなたは「映画」でもないのに。


● このカテゴリーでは「固有名詞」を使い、日本語(ときにフランス語、英語)で短い文章を作ってみます。
  ごく簡単な文章でも、それは「無から有」を生む行為です。
  さらに「固有名詞」と絡めると、独特の効果が生じることがあります。


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吉高由里子「ニューウイスキーラバー」&「2011年JRAナビゲーター」。「メジャー」という問題。「spec」戸田恵梨香の新ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」。「獣医ドリトル」に夏帆が。 [吉高由里子]

うん、つまり吉高由里子はこの年末、「ニューウイスキーラバー」、そして「2011年JRAナビゲーター」に選ばれたわけだ。
なるほど。
すっかりのメジャー感。
しかし「ややアングラ」に近く、ことさら「アーティスティック」な吉高由里子を信じているよ。

「アングラ」ではまったくないのに「アングラ」感の充満するメジャーで「アーティスティック」なテレビドラマ「spec」が2010年末に存在したという事実も忘れないでおこう。
「spec」と他の凡百のテレビドラマと比べてはならない。
クリエイティヴィティの話。
狂気を孕んだ神木隆之助の話。
かつて日本の女優が見せたことのない造形を見せてくれている戸田恵梨香の話。
戸田恵梨香は1月からの新ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」ではどんな姿を見せてくれるか。

ところで昨日の「獣医ドリトル」に夏帆が出ていたのである。
このところいい作品に恵まれない夏帆だが、やはり注目は外せない。
ということで、今日観ます。

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2010年の映画。聳え立つ「ぼくのエリ 200歳の少女」。 [生と死のためのアート]

2010年の映画ということであれば、「記録」などを見返すまでもなく意識に上るのが「ぼくのエリ 200歳の少女」と「息もできない」の2本だ。
特に「ぼくのエリ 200歳の少女」は「文句なし」の映画として、わたしのオールタイムベスト作品の一本に間違いなく入った。
ここ数年で観た映画としては、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」と「ぼくのエリ 200歳の少女」の2本が群を抜いた印象をわたしに残してくれている。
どちらも「演出ありき」「脚本ありき」「俳優(人間)ありき」の素晴らしい作品だ。
そう言えば「息もできない」もそう。

それにしても「ぼくのエリ 200歳の少女」。
情熱、恐怖、孤独、暴力、愛・・。
およそ「映画を映画たらしめている」要素のほとんど全てがあった。

「戦慄」のラストシーン。
映画館で観ることのできた私は、本当に幸福だった。
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愛の思索、その言葉 2010年12月13日 [愛の景色]

ある種の胸騒ぎ。
不可思議な不安感。
それは恋している者の特権なのだろうか?
タグ:アート 言葉
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