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●ケイト・ベッキンセイル『フォービドゥン/呪縛館』は、評価・興行収入とも最悪に近くても、わたしは楽しく鑑賞した。 [「言葉」による革命]

●ケイト・ベッキンセイル『フォービドゥン/呪縛館』は、評価・興行収入とも最悪に近くても、わたしは楽しく鑑賞した。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

『フォービドゥン/呪縛館』の原題は「The Disappointments Room」であり、「呪縛館」的なネーミングは近年のホラー映画邦題の流行りだから分かるとしても、「フォービドゥン」って何なんだ・・・とタイトルを決める会議(?)の様子を想像すると楽しくなりはする。

主演のケイト・ベッキンセイルは、『アンダーワールド』シリーズのヴァンパイア セリーん役が最高で、しかし同シリーズ以外でもサスペンス映画などで小粒ながら楽しませてくれる作品が少なくない。
で、この『フォービドゥン/呪縛館』もその一本なのだが、批評や興行成績が最悪に近いのがまた笑わせてくれるのだ。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年1月16日 [愛の景色]

「ハリウッド時代の」と付けても
君はピンと来ないだろうから
「そのヘアスタイルしてると、
女優のポートレイトみたい」と
君に言った。

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌104日目~百田夏菜子の「頑張って♡」。~高齢者も小学生も、人間は総て「今を生きている」。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題」

1月13日(月)手術後300日目
退院後105日目

リビングに置いてある古びたアップライトピアノに目をやると、1枚の紙が見えた。
それは近づかなくてもすぐ何か分かる紙で、こちらを向いて笑っているカラー写真はももいろクローバーZの百田夏菜子だ。
写真の横には吹き出しが描かれてあり、その中には、

「~さん、頑張れ♡」と

書かれてある。
それは母が高知赤十字病院で心臓(冠動脈)バイパス手術を受け、その後約1カ月半ほど入院していた期間に、おそらく看護師の誰かが作って作ってくれたのだろう。
高知赤十字でも母は多くの看護師さん、介護士さんたちに可愛がっていただいた。
高知赤十字病院は新築移転し、退院後心臓血管外科の受診に2回行っているけれど、お世話になった看護師さんたちにはまだ会っていない。
受診日は慌ただしく時間がないということもあるが、さらに新築の建物の中、お世話になった人たちがどこで働いているかはっきりしない。
高知赤十字病院では付き添いをしていたわけではないから、母はお世話になったけれどわたしはほとんど知らないスタッフも少なからずいるだろう。
いずれまた挨拶することもあるだろう。
いつになることか。
けれどいつでも「~さん、頑張れ♡」と書かれた紙を見ると心は温かくなる。

母について、「ももクロの百田夏菜子と菅田将暉の大ファンです」と人に紹介することでどれだけ人間関係に広がりができているか。
セラピストさんたちやデイケアのスタッフさんたちがご高齢の方々とコミュニケーションを試みる際に彼らから提供する話題は当然ながらより若い彼らがご高齢の方々の時代へ遡り糸口を掴もうとする。
例えば石原裕次郎、美空ひばり、村田英雄…スポーツなら当然野球で、もちろん読売巨人軍の勝ち負け、サッカーやテニスの話題は普通は出ません。
これはもちろん「わたしが見た範囲」のことで、こうしたアプローチ以外を試みている人たちもいるのだろう。
けれど恐らくこうしたアプローチ、つまり「ご高齢者たちの過去に寄り添うこと」がかなりの部分を占めるのは想像に難くない。
もちろん大切なアプローチだ。
この方法が中心であるべきだろう。
ただ、ご高齢者たちは過去に生きているわけではない。
80代、90代、そして100歳を超えている人たちも、10代、20代の人たちと同じく、

「今を生きている」

そして、「今を生きている」すべての人には、

「未来が待っている」

「1秒後」であっても、それは「未来」なのだ。

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