●「母連れ狼の」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~『リオの男』のフランソワーズ・ドルレアック~チャン・イーモウ『サンザシの樹の下で』の充実。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。
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毎日ですね、誰かと、映画か音楽か本(読書)に関する会話を試みてください。
つまりわたしが言うところの「3種の神器」に関する会話ですね。
映画か音楽か本(読書)、そのうちのどれか、あるいはそれらすべてなら言うことない。
芸術は基本「独りで鑑賞」するものですが、それを「自分の中」に留めず、「外へ出す」ことで新たな、そして時に大きな展開が生まれます。
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『リオの男』はジャン・ポール・ベルモンド主演でヒロインはフランソワーズ・ドルレアック。
フランソワーズ・ドルレアックはカトリーヌ・ドヌーヴの姉で、『ロシュフォールの恋人』で姉妹共演を果たしている。
しかしフランソワーズは交通事故により25歳で死去。
この度『リオの男』を鑑賞し、フランソワーズのとてつもない魅力を確認し、(交通事故で死ななければどんな女優になっていたんだ)と震えた。
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チャン・イーモウが世界でも別格的な映画監督の一人であることは既に1990年代には分かっていたが、とは言え、予算的に大作に取り組むと(???)という出来になることもあった。
が、淡々と切々と人間心理、特に恋愛心理を描かせば抜群の冴えを見せ、『サンザシの樹の下で』もそんな作品の一つである。
細かな話はまたおいおいやっていくけれど、恋愛を描いた映画のクライマックスで目頭が熱くなるなんて、昨今そうそうない体験ができたのが、この『サンザシの樹の下で』なのである。