●「母連れ狼の」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の背景ではない背景~ポール・ニューマンとスティーヴ・マックイーンを知ること。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。
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毎日ですね、誰かと、映画か音楽か本(読書)に関する会話を試みてください。
つまりわたしが言うところの「3種の神器」に関する会話ですね。
映画か音楽か本(読書)、そのうちのどれか、あるいはそれらすべてなら言うことない。
芸術は基本「独りで鑑賞」するものですが、それを「自分の中」に留めず、「外へ出す」ことで新たな、そして時に大きな展開が生まれます。
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『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』のロケ地は静岡県。
そして何しろこの映画、風景の取り込みが素晴らしい。
登場人物たちの背景となりながら、時に登場人物たちと同様の存在感を見せつけてくれる、美しく胸のすくような風景たち。
これもまた「映画的」である。
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▲映画ファンとしてはポール・ニューマンとスティーヴ・マックイーンを「知らない」で済ますことはできないだろう。
ロイ・ビーンという人がいたのです。
自ら「判事のロイ・ビーン」と名乗っていたのだそうです。
それはテキサス、ペコス川の付近。
男は1890年に流れて来たというのです。
ロイ・ビーンは悪党どもをまともな裁判もせずに死刑にしていきます。
メキシコ人娘と結婚するのですが、ロイ・ビーンにはもう一人、いやそれ以上の愛し、敬慕し続ける女性がいます。
リリー・ラングトリーという女優です。
ジョン・ヒューストン監督の『ロイ・ビーン』で、ロイ・ビーンをポール・ニューマン、リリー・ラングトリーをエヴァ・ガードナーが演じています。
部屋にラングトリーの大きなポスターを貼り、そのポスターにさえもひたすら紳士的態度で崇拝するビーンの姿は時に滑稽ですが、かなり美しいものでもあるのです。
映画としての、ジョン・ヒューストン『ロイ・ビーン』は、緩いと言えば、緩い。
しかしそれは心地よい緩さであり、本物が集って一つの作品を創造しているからこそ可能な大人の緩さだ。
いい意味での、「大人の余裕」と言い替えてもいいだろう。
ロイ・ビーンのリリー・ラングトリーに対する一途な「愛情」は、彼の死後に報われることになる。
その瞬間のエヴァ・ガードナーの表情を見よ。
そしてロイ・ビーンの娘を演じたジャクリーン・ビセットの瀟洒な佇まいだけでも見ものである。
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