●「母連れ狼の」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~『旅立ちの時』はシドニー・ルメット~「gorgeous」なレッドフォード『雨のニューオルリンズ』。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。
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毎日ですね、誰かと、映画か音楽か本(読書)に関する会話を試みてください。
つまりわたしが言うところの「3種の神器」に関する会話ですね。
映画か音楽か本(読書)、そのうちのどれか、あるいはそれらすべてなら言うことない。
芸術は基本「独りで鑑賞」するものですが、それを「自分の中」に留めず、「外へ出す」ことで新たな、そして時に大きな展開が生まれます。
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リヴァー・フェニックス主演『旅立ちの時』。
いかにも青春映画なタイトルだ。
原題は『Running on Empty』だから日本語タイトルとはぜんぜん違う。
が、青春映画であることは間違いない。
しかし「青春映画」っていうカテゴリーもスゴイね。
そもそも「青春」といういかにも昭和な単語、まったく廃れることなく使われ続けてますね。
しかし驚いたのが、『旅立ちの時』の監督がシドニー・ルメットであるということ。
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『雨のニューオルリンズ』を観たんです。
テネシー・ウィリアムズ原作の、シドニー。ポラック監督の、ナタリー・ウッドとロバート・レッドフォード共演で、チャールズ・ブロンソンも出演している『雨のニューオルリンズ』を、観たんです。
初見ではない。
二度目か三度目の鑑賞。
『雨のニューオルリンズ』とはロマンティックなタイトルですが、原題は『This Property Is Condemned 』で「土地没収」という意味、1966年の公開です。
「土地没収」が『雨のニューオルリンズ』になるのはあんまりですが、日本版タイトルがこんな感じになるのはよくあること。
まあこの作品は確かに映画中、ニューオルリンズに雨の降るシーンはありますから、まっつたく出鱈目なタイトルというわけではないが。
しかし映画としては凄い。
上等過ぎるほどの作品です。
なにせまず若き日のナタリー・ウッドとロバート・レッドフォードが素晴らしい。
見事な見事な映画俳優としての力とカリスマを見せつけている。
若き日の、1960年代のレッドフォードの美しいこと。
こういう雰囲気を「gorgeous」と言うのです。
この英語、カタカナで書くと「ゴージャス」で、日本語だとどうも「豪勢に着飾った人」的なイメージで語られることが多いけれど、英語自体の意味はもっと深く響いてくるものなんですね。