２０１１年第６４回カンヌ、メラニー・ロランとリュディヴィーヌ・サニエ

２０１１年第６４回カンヌ国際映画祭開幕セレモニー。麗しのメラニー・ロランは歌うように踊るようにオマージュする。「映画は魔術（マジック）」であることを。偉大な、そして戦士である映画監督を、映画俳優たちを。オマージュする。完璧なエンターテイメントとして成立しているアカデミー賞と比べ、カンヌはあくまで人間の生の状態を見ることができるセレモニーだ。受賞式、いつものストレートなブロンドをソバージュにしたメラニー・ロランはアフロディーテの輝きだった。そして常に淫蕩なアフロディーテめいたリュディヴィーヌ・サニエを呼ぶ。
ああ、なぜアフロディーテが２人もいるのだろう？

タグ：メラニー・ロラン リュディヴィーヌ・サニエ カンヌ映画祭 アート

愛をどこまでも掘り下げ、どこまでも高い場所へと導く。その言葉 ２０１１年５月２５日

愛をどこまでも高い場所へと導く。
時に「バカバカしい」と虚しくなっても、それでも意地を張って愛をどこまでも高い場所へと導く。
だって仕方ないじゃないか。
愛がなければ生きられないのだから。

タグ：愛 アート 言葉

一人の女の瞬間を切り取る演技「ザ・ファイター」エイミー・アダムス。

映画「ザ・ファイター」。
エイミー・アダムスの演技。クリスチャン・ベールにその劣等感をつかれるところ。エイミー・アダムズが演ずる女の劣等感とは。優越感と表裏一体の劣等感。大学へ入ったけれど中退、そして今はバーで働いている。そのコンプレックスにより周囲に「強気の仮面」をまき散らす女が、はっきりと心の奥底をつかれた時にどんな表情をするか。外したくない仮面が外れてしまい、それでも取り繕うとしながらも、本当の顔が零れ出て来る瞬間。大きなスクリーンに表情が大写しになる映画という芸術ならではのアプローチによって、エイミー・アダムスは見事に一人の女の、瞬間の感情を切り取って見せる。

タグ：「ザ・ファイター」 エイミー・アダムス エッセー アート

偉大な宮崎あおいと「名前をなくした女神」の倉科カナ。

誰が言ったんだっけ、「名前をなくした女神」に出ている倉科カナって宮崎あおいに似てるって。似てる？似てなくもない。顔の形とか、ヘアスタイルとか、特に「名前をなくした女神」の中では。「やあ、わたし宮崎あおいよ」なんてことを街中で倉科カナが叫んだ日にゃあ、「おおおおおお！宮崎あおいだ！宮崎あおいだ！」なんて人が集ってくる可能性もなきにしもあらずだ、どうだい、やってみないか、倉科カナ？なんてことを薦める気は毛頭ないぜ、だけどそんな馬鹿なことが時にあると世の中おもしろいかもしれないって思うのさ。それだけだ。「名前をなくした女神」で頭の弱い「ママ」を演じる、水を得た魚のような倉科カナ。どう頑張っても偉大な宮崎あおいの足下へも近づかないけれど、頭の弱い「ママ」役を極めれば宮崎あおいとは違う世界へ行けるかもしれないさ。

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タグ：倉科カナ 「名前をなくした女神」 宮崎あおい アート

深く退廃とエネルギー SummerSonic２００９レディ・ガガ

最近レディ・ガガの映像をよく観る。まったく興味の対象ではなかったけれど、観てみるものだ、予断を持つことなしに。「単なる派手なポップディーバ」などと決めつけていた不明を恥じている。特に凄まじいのがSummerSonic２００９東京会場におけるステージだ。曲は「Poker Face」。テレビなどでもよく聴こえて来るメジャーな歌だけど、そんなもんじゃない。退廃美とエネルギーを併せ持つ呆れるほど見事なステージングには、ポップだロックだを遥かに超えた欧米文化の奥深ささえ濃厚に溢れ出る。ああ、また観たくなって来た。

タグ：音楽 アート レディ・ガガ

第６４回カンヌ国際映画祭、麗しのメラニー・ロランがリュディヴィーヌ・サニエを。

２０１１年第６４回カンヌ国際映画祭。司会はもちろん麗しのメラニー・ロラン。開会セレモニーでメラニーは、「俳優という言葉を辞書で引けば、〈ロバート・デ・ニーロ〉と書いてあります」と言い、神　デ・ニーロを呼び出した。そして授賞式。いつものストレートなブロンドをソバージュにしたメラニー・ロランは理知的で月光の如き美しさから太陽の如き輝きを放っていた。そのメラニーが・・。
今度は呼び出したのだ、リュディヴィーヌ・サニエを。

絶句・・。　

タグ：カンヌ国際映画祭 アート メラニー・ロラン リュディヴィーヌ・サニエ