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●個人的美術史~初めて好きになった絵画『茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)』 [「言葉」による革命]

●個人的美術史~初めて好きになった絵画『茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)』

末尾ルコ「美術の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

わたしが幼少時、初めて好きになった絵画は、サルバトール・ダリの『茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)』だった。
別に「子どもの頃からシュールレアリスムが分かったんだぞう!」などと自慢するつもりはまったくない。
ただ、「見て、ワクワクした」・・・それだけだ。
その絵はしかし、小さく印刷されていた。
手の平よりもずっと小さく。
書斎の本棚にあった百科事典のあるページの中にあった。
百科事典には政治も科学も歴史も、そしえ芸術も載っている。
しかもカラーである。
そんな百科事典を徒然にペラペラめくる時間はとても満たされていた。
『茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)』はおそらく、「ダリ」という項目にあった。


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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ『あの日 あの時 愛の記憶』という、命懸けの恋と人生を描いた美しい映画・・・それをフラグメントとして。2018年1月18日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ『あの日 あの時 愛の記憶』という、命懸けの恋と人生を描いた美しい映画・・・それをフラグメントとして。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

『あの日 あの時 愛の記憶』の美。

淡い光。
ポーランド的、あるいは東ヨーロッパ的淡い光。
その光の中に在る恐怖。
だからこそ極限の美を感じることができる。
窓ガラス越しの女の顔。
ガラス越しの顔の、何と映画的なことか。
ハンナ・ジルベルシュタインを演じるのは アリス・ドワイヤー。
その顔。
美しい。
森の中の逃走。
欧州の深い森を男と女が、女と男が逃走する。
恐怖から逃げるために、愛を恐怖から守るために、二人手を取り合いながら、走る、逃げる。
実話であろうがなかろうが、これが映画である。
そして森の中の
森の中の愛のシーン。
愛の行為。
何と映画なのだろう。
何とヨーロッパなのだろう。
何と欧州なのだろう。

恐怖
緊張
スリル

愛と官能と
幸福

それが、『あの日 あの時 愛の記憶』という映画。

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●山田姉妹へのメッセージ「ギョーザ」 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「音楽の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

猛烈に寒い夜、そして朝となりそうですね。
ラーメン、いいですね。そしてギョーザはお二人が大好物。
『うたコン』初登場の際の「みずいろの手紙」は、いわばわたしの「芸術観」を大きく変えるできごとでもありました。
お二人にこそ、「美しく繊細な言葉」がよく似合います。




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●カヌーの薬物混入、競泳の暴力・・・それに対する処分・ネット民の反応・メディアの扱いをプチ検証。 [「言葉」による革命]

●カヌーの薬物混入、競泳の暴力・・・それに対する処分・ネット民の反応・メディアの扱いをプチ検証。

末尾ルコ「社会観察で、知性と感性を鍛えるレッスン」

カヌー選手が他の選手の飲み物にドーピング違反となる薬物を混入させただとか、水泳の選手が後輩を殴って怪我させただとか、これだけ大相撲を含めて(いちおう)スポーツ界における暴力問題が取り沙汰されているのに、(まだやるか?)と呆れてものが言えなくなるのであるけれど、マスメディアの扱いはさほど大きくない。

しかしマスメディアの問題の前にこれら「事件」を振り返っておこう。
カヌーの方は、

「人の飲食物に異物を混入させる」

わたしの常識ではこれはとてつもなく悪質な犯罪である。
今回は「ドーピング違反となる物質」だったわけだが、「毒物」だったらどうなる?

「人の飲食物に異物を混入させる」可能性のある人間が身近にいるような社会でまともな日常生活は送れない。
当然のことではないか。
これに対しての「処分」は、「8年間の資格停止」、そして「除名処分を3月の理事会に提案」なのだという。
しかしこれは、刑事事件にも匹敵する重大犯罪だと思うのだが。

そして競泳日本代表の小関也朱篤が後輩に暴力をふるった事件。
「炊事に遅れた」後輩に対して暴力を加えたということだが、この件に対する所属企業ミキハウスの処分は、

「3月末までの対外試合出場自粛」
「代表活動の辞退」
「減俸」

しかし「大人」が(「こどもでも」だが)社会で「暴力をふるう」と「傷害罪」という犯罪行為である。
「3月末までの対外試合出場自粛」とは、もうすぐ「3月」なんですけど。

そしてYahooのコメント欄などを少し覗いただけでもネット民、「遅れた方が悪いので、殴られて当然」という「ご意見」が続々寄せられている。
もちろんそれに対する反論もあるのだが、「炊事に遅れて、殴られて当然」と普通に考える日本人が多いことにあらため(ああ、まだかなりヤバい国だな)との思いを強くする。

ところでこの2件、「マスメディアのお祭り」と化した「日馬富士・貴乃花劇場」と比べるといかにもメディアの扱いが小さい。
要するにマスメディア、そして多くの企業は、「オリンピックでがっぽり稼ぐ」腹積もりなもので、そのノリにできるだけ水をかけたくないのだろう。

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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ詩D「猫、『重力と恩寵』」篇。2018年1月18日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ詩D「猫、『重力と恩寵』」篇。

「猫、『重力と恩寵』」

だからこそ、
シモーヌ・ヴェイユの『重力と恩寵』を
常に手元に
置いておくべきなのだ

・・・・・・

ぼくの恩寵である
最高の恩寵である
ぼくの素敵なネコ。

(毎日、「末尾ルコ詩D」を書いてみましょう!わたしの創ったものを写すのではなく、ご自分で創ってみるのです)

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