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●末尾ルコ かつて語った『女殺油地獄』などの「男の股間」2 [「言葉」による革命]

五社英雄『女殺油地獄』は主演が樋口可南子、堤真一、そして藤谷美和子も出演している。

藤谷美和子と言えば、「プッツン女優」などとメディアにレッテルを貼られたことだけが原因ではなかろうが、華々しくやっていた割にはいつの間にかフェードアウトしていて、(藤谷美和子って、いたなあ~)という存在である。
藤谷美和子全盛時、わたしはさほど興味はなかったもので、(今観るとどうだろう)と興味はあったが、『女殺油地獄』は圧倒的に「樋口可南子の映画」となっており、出番もさほど多くはなく、この作品では太刀打ちはできていなかった。

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●末尾ルコ かつて語った『女殺油地獄』などの「男の股間」1 [「言葉」による革命]

ある時、たまたま五社英雄監督の『女殺油地獄』と『HK変態仮面 アブノーマル・クライシス』を続けて観たのである。
『女殺油地獄』は1992年の作品で、五社英雄監督の遺作だ。
映画批評家にはさほど高く評価されない五社監督だが、わたしは彼の映画はだいたい好きである。
『女殺油地獄』は近松門左衛門の人形浄瑠璃を原作としているが、わたしは五社作品しか観てないので、他作品との比較はできない。
五社版はストーリーも「性愛、嫉妬」の要素を大きく採用しており、原作とはかなり異なったものになっているという。


タグ:映画 アート
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年11月26日 [愛の景色]

南と西の中間に
地平線と天頂の
中間に

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌409日目~『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎監督のフィルモグラフィ。~マシュー・マコノヒー『リンカーン弁護士』はいかに「人間のクズ」に鉄槌を加えるか? [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

11月17日(火)手術後598日目 退院後408日目

『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎監督のフィルモグラフィを見てみましょう。



『Calling』(2012年)
『雨粒の小さな歴史』(2012年)
『Plastic Love Story』(2014年)
『愛の小さな歴史』(2015年)
『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(2016年)
『四月の永い夢』(2018年)
『わたしは光をにぎっている』(2019年)
『静かな雨』(2020年)
『蒲田前奏曲 第一番・蒲田哀歌』(2020年)

こうした作品へ出演している俳優たちにも注目していきたいですね。
メジャー系の日本映画は(何これ?)と憤ってしまう作品が多いけれど、インディ系はおもしろいものが多い。
特に最近は強くそう感じてます。

・・・

と、ここで急にハリウッドスターの出演している映画のお話ですが、『リンカーン弁護士』という作品があります。
主演がマシュー・マコノヒー。
『ダラス・バイヤーズ・クラブ』でアカデミー主演男優賞を獲得したのも記憶に新しいですが、わたしマコノヒーが有名になった頃、この俳優をでくのぼうだと思ってました。
一度思い込んでしまうとなかなかその俳優の出演作を積極的に観なくなるのですが、今ではすっかり好きな俳優の一人。
未見の過去作を観るの、愉しみだなあ~~(笑)。
で、比較的最近観ました、『リンカーン弁護士』。
これは「リンカーン大統領の弁護士」でもなく、「リンカーンという名の弁護士」でもなく、「(車の)リンカーンを乗り回す弁護士」ですね。
でもそのキャラクターは映画の中ではさほど強調されていない。
この映画はつまり、

法の網を抜け出しそうな「人間のクズ」をいかにして処罰するか

という、いわば勧善懲悪の構造を持っています。
と言っても『水戸黄門』的荒唐無稽ワンパターン(それが一概に悪いとは言えませんが)ではなくて、米国の法律の知識を駆使しながら、知的なゲームとしての要素を持ったエンターテイメント作品としてなかなか愉しめます。
この映画に出てくる「人間のクズ」は金持ちのボンボンで、女性を暴行、レイプし、しかも殺害している変質凶悪犯。
一旦弁護を引き受けたマコノヒーは徐々に男が殺人犯ではないかと疑うようになり、それを察知した男は「俺が殺したんだよ」とふてぶてしく告白する。
しかし弁護を引き受けているマコノヒーは守秘義務によって、殺人犯だと分かっていても弁護し続けねばならないんです。
さらにこの凶悪犯、マコノヒーの家族に危害を加えることさえ仄めかし始めます。
この切羽詰まった状況をどう展開し、悪に鉄槌を加えていくか・・・観応えたっぷりです。

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