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●末尾ルコ 語った『シリアルキラー No.1』3 [「言葉」による革命]

「シリアルキラーNo.1」はかなり陰鬱に、しかし内部に高い熱を持ったまま、緊張感と映画的快感が持続しながら展開する。

タッチはデヴィッド・フィンチャー監督の「ゾディアック」に似ている。
静かなる興奮、静かなる情熱(パッション)。


タグ:映画 アート
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年12月25日 [愛の景色]

何とエレガントに
座っていたことか


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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌442日目~硬い美しさのヴィヴィアン・リーを愉しめる『茶碗の中の嵐』、レオンはマチルダとの生活を望んでいた『レオン』。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

12月20日(土)手術後631日目 退院後441日目

BOOK OFFで、そうわたしが重い段ボール箱を、そう『ダンスマガジン』と『Newton』で満たされた重い段ボール箱をわざわざ運び持ち込んだというのに一冊10円でお買い上げくださったあのBOOK OFFで掘り出した映画DVD『茶碗の中の嵐』を鑑賞しました。
ヴィヴィアン・リー、レックス・ハリスンが主演で1937年公開の作品ということです。

いやなかなかおもしろかった。
スコットランドのとある町を舞台としていて、そこの市長がなかなかに横暴な人格なのである。
市長の娘がヴィヴィアン・リー。
新聞記者のレックス・ハリスンと彼女が出会い恋に落ちる。
ところがハリスンが彼女の父、つまり市長の横暴な態度、不正行為を新聞記事にする。
そこで大きなトラブルへと発展する・・・とはいってもトータル90分足らず、軽妙なコメディとしてピリッと愉しめます。
(ああ、当時はこんな感じの映画で劇場が盛り上がってたんだな)という時代の雰囲気も味わうことができる。
90分足らずだからとてもテンポがいいし、群衆を動かすシーンなど、映像的魅力もいっぱいです。
そして何よりも主役の二人、
ヴィヴィアン・リーとレックス・ハリスンですね。

ヴィヴィアン・リーはこの2年後に『風と共に去りぬ』公開を控えてますが、『茶碗の中の嵐』ではまだ表情が終始硬いです。
まあそういう役だったからということもあるだろうけれどメイクも少々キツめで、何よりもスター俳優ならではの観客が心を委ね切れるまでの包容力がまだ感じられません。
しかし美しい、その立ち姿、首筋から背筋にかけてのライン。
そんな時期のヴィヴィアン・リーを観ることができる・・・それも『茶碗の中の嵐』の現座ならではの魅力です・

・・・

『ニキータ』と『レオン』
言わずと知れた、リュック・ベッソン監督の作品です。
『レオン』のジャン・レノの原型となる殺し屋が『ニキータ』の中に既に出ているのはよく知られていますが、キャラクター的に同一人物ではありません。
いずれにせよ、『ニキータ』のニキータも殺し屋、『レオン』のレオンも殺し屋で、しかも両作品とも「愛の物語」になっています。
リュック・ベッソンが描く「強い女性」像についてフェミニズム的に問題ありと見る向きもありますが、極端な男尊女卑的な描き方ではないでしょう。
それにおもしろい映画が多いので、個人的には不快を感じたことはないです。

『ニキータ』はちょいちょい観てるんですが、ちょっと前に『レオン』を久々に観ました。
レオンって、マチルダの求愛を拒んだのは彼女があまりに幼かったから・・・と思い込んでいたのですが、ちょっと違ってました。
レオンは窮地を逃れられれば、その後はマチルダとの新生活を計画していたんですね。
いや、わたしにとってこれは勘違いから来る新発見なんです。

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