SSブログ

●末尾ルコ かつて語ったイザベル・アジャニー 2 [「言葉」による革命]

『アデルの恋の物語』は名画座で初めて観たわけで、しかし鑑賞以前から映画雑誌で作品の存在と、それ以上にイザベル・アジャニーの写真は絶大なインパクトを持って飛び込んで来ていた。
ただ、写真だけでは、「どこか遠い人」のような感じはしていました。
もちろんフランスの大女優ですから、高知在住の少年にとって、「遠い」っちゃ当然遠いんですがね。
ただ、イザベル・アジャニーの場合、ほとんどのハリウッド女優たちよりもさらに「遠い」感覚があった。
世界的ネームバリューはハリウッド女優の方が遥かに上なのですが。

『アデルの恋の物語』を初めて観た時の衝撃は忘れられない。
イザベル・アジャニーのこの世のものとは信じられないような美しさ。
ヴィクトル・ユゴー時代のフランスの雰囲気。
そしてカッコよ過ぎるほどの、フランソワ・トリュフォーによる作品構成。
もちろん『アデルの恋の物語』は今でもわたしにとって特別な映画の一つです。

で、かなり長い年月、イザベル・アジャニーは、わたしの中で、「世界で最も美しい女性」だった。

なんてことを突然書いているのは、動画サイトで1970年代のアジャニーのインタヴューを観た。
その発音がとろけるように美しくて。
(ああ、普段、こんな風に喋る人だったんだな・・・)と。

タグ:映画 アート
nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年12月19日 [愛の景色]

この12月、
ぼくは君のために
行動を変えた

nice!(6) 
共通テーマ:アート

●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌434日目~戸田恵梨香の現在地と『最初の晩餐』の喪服姿と、「タレントパワーランキング」のダメな点。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

12月12日(金)手術後623日目 退院後433日目

昨今の戸田恵梨香って、やや痩せぎすで、そりゃあ一般人と比べると美人だけれど、女優の中では特に(綺麗!)というタイプでもない・・・個人的感想ですけどね。
そしてよかれ悪しかれ若手女優もどんどん起用されていく日本映画界の現状の中でどのように存在感を発揮し続けられるか。
でも例えば『あの日のオルガン』という戦時中の保育園を題材とした映画や「喪服姿に色気があった」とわたしが個人的感想(笑)を持った『最初の晩餐』など、「30代の実力派女優」と称して恥ずかしくないくらいの役作りを見せてくれているのではと思います。
戸田恵梨香と言えば、テレビドラマ『SPEC』は素晴らしかったけれど、その映画版だから大いに期待したのだが、映画はダメだったねえ、『SPEC』。
テレビドラマがウケたので映画化して、日本でよくあるパターンなのだけれど、力んでいろいろ盛り込んでさっぱりワヤになるという轍を『SPEC』も踏んでしまって残念だった。
映画館で観たのになあ。
ああいう超能力ものって好きなんですけどねえ。
でもわたしが好きな超能力もの映画はダントツで、『フューリー』なんです。
ブラピの戦車ものじゃないですよ。
ブライアン・デ・パルマ監督の『フューリー』。
CGちか使う時代じゃない中で、超能力者の鬱積したパワーを、陰の熱感を充満させて、しかも華麗に表現してくれた。
デ・パルマ監督は、同じく超能力ものホラーと言える『キャリー』が有名で、これは確かにエポックメイキングな傑作なのだけれど、わたしは『フューリー』の方をより深く愛しています。
主演がエイミー・アーヴィング。
この人もなんかねえ、目と目の間がかなり離れていましたが、色気がありました。
あ、近年の超能力ものとしては、リュック・ベッソン監督がスカーレット・ヨハンソン主演で撮った『ルーシー』。
これも終始ワクワクしながら観ました。

戸田恵梨香のお話しからどんどん逸れてきたのでまた戻しまして、
そうですねー、今の戸田恵梨香なら、明治・大正・昭和初期ものなんかも似合いそうですね~。
『あの日のオルガン』は戦時中の保育園で、後輩の保育士を指導する立場んだったんですが、この役の感じだと、例えば平塚雷鳥とか与謝野晶子とかの役もいけそうな印象を持ちました。
新垣結衣とか石原さとみとかには今のところそういう役は無理でしょう。

そう言えばわたしこれ繰り返しお伝えしていきたいのですが、『日経エンターテイメント』が毎年「タレントパワーランキング」って出してますよね。
ああいう尺度もあってもいいけれど、しかしああいう尺度は端っことか隅っこにいてもらわないとと思ってます。
繰り返しこの件はお話ししますけど。


nice!(19)  コメント(3) 
共通テーマ:アート