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●末尾ルコ かつて語った『シリアルキラー No.1』4 [「言葉」による革命]

これまでにも書いているけれど、passionという単語には「受難」という意味が含まれており、日本語の「情熱」では表現しきれない。
「シリアルキラーNo.1」は「受難」と呼んでも過言ではない人間の姿も描かれている。

この事件の大きな特徴は、連続殺人が始まってから容疑者逮捕までの間にDNA鑑定が普及したという点であり、映画の中でも犯人の特定に四苦八苦する警察の捜査だが、DNA鑑定を採用することで劇的な進捗を見る様子が描かれている。


タグ:映画 アート
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年12月26日 [愛の景色]

それは本当に
すぐには君と気づかなかったほどの
美しさ

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌443日目~「心を揺さぶられた」日本映画、松本穂香主演『わたしは光をにぎっている』、桜井日奈子主演『殺さない彼と死なない彼女』。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

12月21日(日)手術後632日目 退院後442日目

映画を観ていて、観た心の中にいろんな段階が生じますよね。
(あ~、おもしろかった!)
(うん、まずまず愉しめた)
(つまらねえじゃねえか、ちえっ!)
(こりゃあケッサクだ!)↑カタカナの「ケッサク」です。
うん、いろいろありますわ。
ただですね、
「本当に心の底まで届いた」
「心を揺さぶられた」
あるいは
「魂を揺さぶられた」とまで言えるのであれば、映画に限らず「最上の作品」と捉えてよろしいかと思いますが。
映画であれば「魂を揺さぶられた作品」の主演者とか、もちろん監督もですが、まさしく「生涯尊敬し、応援し続けたい人」となります。
だからわたしにとって、ロバート・デ・ニーロやロミー・シュナイダーらは特別な存在なのですが、でもそうそう「魂を揺さぶられた」とまで言える映画体験などできるはずもない。
もちろん「魂を揺さぶられる」のとお涙頂戴映画で泣くのとは真逆と言ってもいいことです。
お涙頂戴映画っていうのは「安易に泣かそうとする」+「安易に泣きたい、泣いてしまう」という作り手と受け手の関係で、要するに「厳しさ」がないんです。
「魂を揺さぶられる映画(作品)」というのは根底に「厳しさ」があるんですよね。
そしてそうした作品を享受し理解し感銘を受けるためには、受け手(鑑賞者)の側も努力が必要なのです。
つまり、常日頃感性や知性を磨き、知識をも増やす努力をし続ける。
鑑賞の際は十分な集中力を発揮する。
昨今、「自分が理解できない作品」に対して、「こんな映画作るのが悪い」とか「評論家の言うことはアテにならない」とか、「作品のせい」にしちゃう人が多いんです。
もちろん評論家の意見を鵜呑みにする必要はないけれど、少なくとも彼らは膨大な作品を鑑賞しそれらを言語化するべき努力し続けているのです、真摯な評論家であれば。
だから少なくとも映画について語りたいのであれば、ある程度以上の評論には目を通し、それらを目安としてみるくらいはしてみるべきでしょう。
映画評論界の頂である淀川長治は、

「芸術とは格闘が必要だ」

という意味の言葉を残しています。

で、わたしいつもお話ししているように、ミーハー心も手伝って、いつだって若手女優に大きな興味があります。
「魂を揺さぶられた」とまではさすがに行かないかもしれないけれど、少なくとも「心を揺さぶられた」・・・これだけでも毎日映画鑑賞をしていてそうそうある体験ではないのです。
今の若手女優が主演で「心を揺さぶられた」映画2本。

松本穂香主演『わたしは光をにぎっている』
桜井日奈子主演『殺さない彼と死なない彼女』

この2作については今後しょっちゅうお話ししていきたいですが、(日本映画を観続けていてよかった)と心から思える作品です。

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