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●末尾ルコ かつて語ったドイツ映画 2 [「言葉」による革命]

もちろん映画のアクションシーンは「映像の魔術」によって創られるわけだから、実際の格闘技とはまた別の話となる。
演じる人間がどれだけ見事な格闘技を身に付けていたところで、映画のシーンとして魅せられなければ失敗だ。
例えばスティーブン・ソダーバーグ監督の「エージェント・マロリー」には本物の女子MMAファイターであるジーナ・カラーノが主演しているが、アクション映画としては失敗だった。


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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年12月5日 [愛の景色]

だって笑は傷つくような属性の
存在ではないから
でもね

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌419日目~「しがないナオミ・ワッツ」が堪能できる『マイ・ライフ・メモリー』あらすじ。そんなナオミ・ワッツの末尾ルコ選定トップ10映画。 [愛の景色]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

11月27日(金)手術後608日目 退院後418日目

『マイ・ライフ・メモリー』でナオミ・ワッツの夫役はマット・ディロン。
マット・ディロンがマット・デイモンよりも有名だった時代もあるんです。
もちろん日本のテレビで意味不明のマットよりも(笑)。

『マイ・ライフ・メモリー』のマット・ディロンは豊かに髭を蓄えて、ちょっと最近のホアキン・フェニックス風。
脚が不自由で車椅子生活、もともと肉体労働なので現在仕事がないという役です。

妻役のナオミ・ワッツは小規模スーパーのレジで働いていて、もちろん満足な収入ではないのですが、この夫婦、取り敢えず仲がいい。
ただ妻にはかつての交際相手がつきまとい、仕事場へもしょっちゅう顔を出して嫌がらせをしています。
日本でもよくある話ですが、どうしても粗暴な男とつき合ってしまう生活環境の女性っていますよね。
周囲に紳士的な男がいない、あるいは出逢う環境にない、あるいは女性当人に紳士的な男からアプローチされる要素に欠けている。
ここで書いている「紳士的」というのは「金持ち」とか「スノッブ」とかではなく、いい意味での「紳士的」を意味しています。

『マイ・ライフ・メモリー』の夫婦の関係性が大きく変わるのは妻が妊娠してからです。
それを知った夫は大喜びする。
そこまではよかったのですが、「こどもができる=もっとお金が必要になる」わけですから、二人は焦り始める。
仕事のない夫は家にあるものを売り行ったり、事務系の求職をし始めるけれど上手くいかない。
車椅子生活で事務系の仕事ができないとキツいですね。
妻の方はスーパーでシフトを増やしてもらおうとするが、不本意にも夜勤に入れられてしまう。
「夜勤は危険」ということで仕事場へ夫にも来てもらうけれど、それがもとでトラブルとなり結局クビ。
さあどうなる・・・というようなストーリー。
さらに映画では米国の医療体制の不備も描かれており、妊娠後出血して不安となった妻は病院受診するのですが、それを夫が怒るんですね。
「医療費が高いのになぜ!」というわけで。
こうなると夫婦の関係性は加速度的に悪くなっていくしかない。

というわけで、美貌のナオミ・ワッツが得意の「しがない女」を演じていて、それを観ているだけでも満足感たっぷりです。

で、ナオミ・ワッツ出演作トップ10を選んでみました。

1『マルホランド・ドライブ』
2『ファニーゲームU.S.A』
3『21グラム』
4『イースタン・プロミス』
5『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』
6『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
7『インポッシブル』
8『恋のロンドン狂詩曲』
9『マイ・ライフ・メモリー』
10『キング・コング』

こういうのでスラスラと10本以上出てくるのは「素晴らしいキャリアを送っている女優(男優)」と言えます。

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