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●末尾ルコ かつて語った、至る所にエマニエル夫人だった日本社会 [「言葉」による革命]

例えば70年代日本では、1974年公開のシルヴィア・クリステル主演映画『エマニエル夫人』がとてつもないブームとなった。
『エマニエル夫人』はいわば、ポルノ映画である。
しかもフランス映画だ。
フランスのポルノ映画について、日本の老若男女ほとんどがそのタイトルと、シルヴィア・クリステルが裸体の胸を晒し、籐椅子に座っているポスターを知っていた。
「今」とあまりに違う日本社会がそこにはあった。

タグ:アート 映画
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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~エライザ(ケアマネさん)の観た『哀しみのトリスターナ』、ルイス・ブニュエル。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。



5月26日のエライザ(ケアマネさん)家庭訪問(モニタリング)日、短い時間で映画の話も少しだけした。
エライザからは「どうしてもこのお話を」と切り出して、彼女、ルイス・ブニュエル特集の上映会で『哀しみのトリスターナ』を観て来たという。
カトリーヌ・ドヌーヴ主演のあまりに濃厚な頽廃とエロティシズムの美を描いた作品で、わたし大好きでかねてからエライザに「ぜひ!」とお薦めしていたのだけれど、遂に観たんだね。

ルイス・ブニュエルと言えば映画史上、その異常なまでの才能で淫靡な光を放ち続ける天才であり鬼才。
いきなり眼球を切り裂くシーンがあまりに有名なシュールレアリスムの大傑作『アンダルシアの犬』はもうずっと前から神話的作品として知られている。
眼球切り裂きシーン、怖いけれど、そして本物眼球を切っているように見えるけれど、人間の眼球じゃありませんから。
でも刺激の強い映像が苦手な方にはお薦めできないってのはある。
モノクロだけにそのインパクト、もの凄いですから。

そしてルイス・ブニュエルと言えば、詩人のガルシア・ロルカ、画家のサルバトーレ・ダリとの交友、もっと言えば、ディープな関係性もとても有名。
芸術史上非常に重要な関係性の一つだと言ってもいいでしょう。

ルイス・ブニュエルはシュールレアリスムの範疇にまったく収まらない、多彩な映画を創ってくれているが、わたし(美ヒヨコ)が特に好きなのが、
『哀しみのトリスターナ』、
そして
『嵐が丘』

『嵐が丘』は言わずと知れたエミリー・ブロンテの、世界文学史上異常なまでの存在感を示し続ける傑作だが、それだけに映画化作品は物足りないものが多かった。
最も有名なのがローレンス・オリヴィエ主演のものだけれど、わたし満足できませんでした。
そして最も満足できたのが、このルイス・ブニュエルの『嵐が丘』だったのです。

あ、ケイト・ブッシュの歌、『嵐が丘』も素晴らしいですよ。
一度聴いてみてね。



『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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