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●末尾ルコ かつて語った「昭和のエロ」 [「言葉」による革命]

「シルヴィア・クリステル」という名前も日本で売れたが、それより遥かに広範に、「エマニエル夫人」という「名」とその裸体が日本の津々浦々に浸透したという現象は、振り返ってみれば、他に例はないだろう。
あからさまな「エロ」が日本の津々浦々にまで広まるというのは、小川ローザの「Oh! モーレツ」や由美かおるの「アース渦巻」看板以来だったのかもしれない。
現在「エロ」はネット空間の個人的体験に局限されつつあるが、かつて昭和の時代、「エロ」は往々にして社会的共有物だった。
しかも『エマニエル夫人』はフランス映画であり、
しかしいかにもフランス風という風情のあるシルヴィア・クリステルはオランダ出身である。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~「眠れぬ夜の美ヒヨコを描く その2」と太宰治「黄金風景」。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。



はい。
「眠れぬ夜の美ヒヨコを描く その2」。

結局その夜から朝まではほとんど眠れなかった。
そういう場合、眠るのを諦めて本格的に仕事や用事を始めるという手もあるんだけど、「眠れなくても横になり目をつぶっておれば、ある程度は疲労が取れる」説もあるから。
けっこうあれですよ、起き上がって本格的に何か始める決断はつきかねる。
休息って人間にとってとても大切ですからね。
で、だいたいは目をつぶって横たわっていたけれど、1~2時間弱ほど横たわったまま読書した。
『BUNGO』という文庫本。
これ、いままで何度となく読んでますが、なかなかいいアンソロジーなんです。
収録されている小説は、
「高瀬舟」森鴎外
「富美子の足」谷崎潤一郎
「魔術」芥川龍之介
「注文の多い料理店」宮沢賢治
「檸檬」梶井基次郎
「鮨」岡本かの子
「黄金風景」太宰治
「幸福の彼方」林芙美子
「グッド・バイ」太宰治
「人妻」永井荷風
「握った手」坂口安吾
「乳房」三浦哲朗

・・・いいでしょう。
いずれも日本文学史上の巨星たち。
この時読んだのは、「黄金風景」と「幸福の彼方」。
特に「黄金風景」が何ともよかった。
抒情も無ければもちろん「癒し」なんぞもない。
過酷にして酷薄な人間心理を抉り出す。
この心地よさ。
わたし三島由紀夫は常に大好きだけど、太宰治にはさほどの思い入れはない。
けれどこの夜、「黄金風景」を読んだことで、これから太宰を愉しんでいこうかなという気分になった。
こういうのも「新たな出会い」だと思う。

『BUNGO』の中の作品については今後またお話するでしょう。

付け加えるならば、この眠れない夜、またぞろ右足が攣りまして。
これ、困るんだよねえ。
攣っている時間は眠れないから。




『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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