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●末尾ルコ かつて語った「天使の入江」ジャック・ドゥミ監督 [「言葉」による革命]

「天使の入江」ジャック・ドゥミ監督

快調なテンポで進行し、ジャンヌ・モローを中心に数少ない登場人物もなかなかよい。しかしギャンブルにはまる男女のストーリーはさして興味をひかれない。ミシェル・ルグランの音楽の使い方がなんとなく笑える。

タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年6月11日 [愛の景色]

恋愛と女優について、
かの国から来た彼女は持論を
持っていたけれど
悪いが彼女の言う中身は
ほとんど詭弁で偽善だった
あの時心底欲していた彼女が
今では軽蔑の対象だ
というぼく自身の心根にも
大いに問題はあるけれど



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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、母(うたちゃん)の日々、『マチネの終わりに』あらすじと福山雅治と『ラストレター』。 [「言葉」による革命]

わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「恋多きヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

はい。
『マチネの終わりに』についてもう少しお話ししましょうね。

福山雅治がクラシック系のギタリスト、石田ゆり子が報道記者、そして石田ゆり子のフィアンセが伊勢谷友介で、つまりフィアンセがいる石田ゆり子に福山雅治が激しく恋をして、「結婚を止めて自分と生きてくれ」と、出会って間もないのに真剣に申し込むという展開です。

と昨夜お話ししました。
さてその後どうなるか。
戸惑いながらも石田ゆり子は福山雅治の申し出を受け入れます。
つまり長年付き合ったフィアンセは捨てて福山雅治のもとへ走る決意をするのです。
石田ゆり子はヨーロッパで報道記者をやっていて、パリでのテロにも巻き込まれた経験を持っている。
そう、『マチネの終わりに』はパリロケなども観ものです。
二人は今度石田ゆり子が日本へ帰国した際に「大事な話」をしようと約束します。
ところがその大切な日に、福山雅治がタクシーへスマホを忘れてしまったことから二人の運命は大きく違う方向へ進んでしまうのです。
『スマホを落としただけなのに』の話をしてるわけじゃありませんよ(笑)。
福山雅治のマネージャー的立場の女性を桜井ユキという女優が演じているのだけど、これがなかなかのものです。

その後の展開が気になる方はぜひ映画を観ていただきたいですが、福山雅治がギタリストということで全編心地よくギターの音色を聴くこともできる。
パリロケとか実際のテロ事件をストーリーの中に組み込むとか、そしてかなり思い切った、時に気障に聴こえかねない台詞とか、その辺の脚本家が書いたのなら鑑賞に耐えないことになる確率大ですが、これまた原作が平野啓一郎だから、そうした懸念も無く愉しめるのですね。
そう、全般的に愉しめる作品となっていました。
福山雅治も、この『マチネの終わりに』、そして岩井俊二監督の『ラストレター』でもなかなかよかったし、これから深みが出てくるかもしれません。

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