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●末尾ルコ かつて語った「96時間」ピエール・モレル監督 [「言葉」による革命]

「96時間」ピエール・モレル監督

どうしても「ボーン」シリーズとの共通点は目につく。もちろんアクション映画としておもしろく、「悪役」に対して一切言い訳を与えないのも心地いいが、後半多少ダレてくるのも事実。



タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年6月6日 [愛の景色]

雨粒の数と
あの人が来るまでの
秒数と


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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、母(うたちゃん)の日々、高倉健、「人間の重さ」、それがある『冬の華』。

わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「恋多きヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

『冬の華』、よかったなあ。
もちろん高倉健の。
監督は降旗康男。
高倉健とのコンビは幾多の映画を紡ぎ出してきた。
が、わたしの好みから言えば、降旗演出、非常に安定感はあるのだけれど、だいたい七分くらいの満足感に終わる場合が多い。
たとえば『夜叉』なんかにしても、冒頭から凄まじい日本海の映像。
日本の凄さ、怖さ、狂おしさをここまで捉えた映画はそうそうないと、(これはどんな映画になるんだ…)と期待感は極限まで高まるんです。
ところが途中から(ええっ?)というショットが挿入され始めるのも降旗演出の特徴だとわたしは認識してます。
たとえば『夜叉』は田中裕子との共演、妻役がいしだあゆみで、どちらもよいのだけれど、やはり田中裕子のスケール感は現在の若手女優たちからはまるで感じられないものだ。
夏目雅子なんかもそうですね。
これはこの前ケアマネさんとも話しましたが、今もいい若手女優、いますけれど、田中裕子や夏目雅子らのスケール感はない…と。

まあそれはさて置き『夜叉』、荒涼たる日本海の凄まじい映像などありながら、たとえば作品中高倉健と田中裕子のちょっとしたラブシーン的な部分があるんです。
ラブシーンといっても健さんですから濃厚なベッドシーンとかキスシーンじゃないですよ。
一つの部屋の中で愛を交わしたと想像させるシーンです。
が、そのシーンが(え?なにこれ??)と驚くほどの凡庸なシーンで、しかしそこだけではなく、降旗演出にはよく出てくるんです、そのようなチープ感溢れるシーン。
ところが『冬の華』は、そうしたシーンが皆無ではないけれど、補って余りある

「人間の重さ」が表現されている。

つづきます。

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