●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~ミッキー・ローク『ジョニー・ハンサム』は豪華キャストだが意外にも~最上のハードボイルドでかつ愛の映画『キャロル』。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。
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毎日ですね、誰かと、映画か音楽か本(読書)に関する会話を試みてください。
つまりわたしが言うところの「3種の神器」に関する会話ですね。
映画か音楽か本(読書)、そのうちのどれか、あるいはそれらすべてなら言うことない。
芸術は基本「独りで鑑賞」するものですが、それを「自分の中」に留めず、「外へ出す」ことで新たな、そして時に大きな展開が生まれます。
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『ジョニーハンサム』という映画は容姿最盛期のミッキー・ロークが主演。
それがまあ最初は「奇形の顔として生まれた男」として登場し、ちょっとエレファントマンのような特殊メイクなんですわ。
で、特殊メイクのシーンがけっこう長いんだけど、整形手術で容姿全盛期のミッキー・ロークの顔になって、(おお、何という美しい顔にしてくれたんだ!)と、たいがいな展開なのだけど、あらためて観るとキャストが凄いんですわ。
モーガン・フリーマン、エレン・バーキン、フォレスト・ウィテカー、ランス・ヘンリクセンなど。
さらに監督がウォルター・ヒルで音楽がライ・クーダーだから、ずっと前に観てたけど、今観たらもっと愉しめるかなと思って観たら、そうでもなかった。
いろいろ端折ったような展開だったなあ。
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「ハードボイルド」というスタイルはどちらかと言えば、暑苦しい街に生じる暑苦しい事件の中の暑苦しい人間関係を描いているものだけれど、それだけにと言っていいかどうか、暑い夏に読むに相応しい小説が多く、ハードボイルドスタイルの映画も同じことである。
だからわたしはあの7月、パトリシア・ハイスミスの『キャロル』を再読していたのだろか。
パトリシア・ハイスミスがハードボイルド?と首を傾げていただいてもけっこうだが、映画化作品『キャロル』も大傑作であることは、これまでにも書いた。
もちろん、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの。