SSブログ

「恋の病」に効く音楽。 「Oh My Darling, Clementine」と「荒野の決闘」のストイシズム。 [音楽]

「荒野の決闘」に溢れている雰囲気は、現代では滅多に見ることのできなくなった「ストイシズム」というものだろう。
「悪」の理不尽な振る舞いを前にしても冷静さを失うことなく、鉄槌を下すべき時期には完膚なきまでに振るい、叩きのめす。
ワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)は麗しのクレメンタインに強い想いを寄せながらもそれをあからさまに告げもせず、ましてや「交際」を求めることなどありようもない。
「恋」は成就した後に陳腐化してしまうことが多いから、こんなストイシズムは「恋」を永遠化する行為だと言えるかもしれない。

ところで「Oh My Darling, Clementine」だが、「荒野の決闘」のために作られたものでなく、古くから伝わる歌だという。
歌詞の内容は生きている恋人に対する賛美などではなく、すでに死んでしまったクレメンタインという女性に対する強烈な哀しみを歌い上げたものとなっている。
そんなことも踏まえながら聴けば、感興も新たになるかもしれない。
わたしはなった。(笑)

nice!(35)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

● ルコ美醜悪学 総論 13 [ルコ美醜悪学]

「現実を見ろよ」などと簡単に言う人間たちの多くが「現実」を矮小化している。
本当の「現実」は彼らが認識しているものよりも遥かに奥深く、広く、神秘性さえも帯びている。

nice!(28)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

大人のわたしがとてもブルーな理由・・。 [生と死のためのアート]

ブルーだぜ。
ブルーさ・・。
ブルーなんだざ・・。
いや、気持ちの話ではない。
い、いや・・、気持ちもブルーかも。
と言うよりも、ブルーだから気持ちもブルーになる・・というか。

ここまで読んでわたしが何を言いたいか分かりますか?

そう、パソコンなのだ。
かねてからパソコンのディスプレイ不調を記事にしてきたけれど、ここへ来て新たな異変が!
画面が青くなるんですう!
これもこの夏の機械の反乱の一つなのかあ!


nice!(32)  コメント(16)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

やや失速、吉高由里子「豆腐姉妹」第2話。 笑える!「土俵ガール」佐々木希の目薬っぽい涙。 [吉高由里子]

吉高由里子「豆腐姉妹」第2話がやや失速気味だ。
第1話同様「司書」の役作りをした吉高由里子の演技は見ものだし、「素」の吉高由里子の美しさも相変わらずだ。
しかし随所で挿入されるアニメの絵柄やストーリーに魅力がなく、これならば全て実写にしてくれと言いたくなる。
WOWOWドラマなので観ている人はやや少ないだろうが、あのアニメを観て「おもしろい」と感じる人はいるのだろうか。
せっかく吉高由里子が声優を務めているのだから、よほどおもしろく作らないともったいない。

佐々木希の「土俵ガール」だが、けっこう傑作なシーンがあった。
佐々木希が涙を流すシーンだっけれど、もちろん断言するわけではないが、どうにもわたしにはそれが今日び珍しい「目薬涙」に見えて仕方なかったのだ。(笑)
いやいや・・、研究熱心な(?)佐々木希のことだ、ひょっとしたら演技力で涙を流したのかもしれない。
しかしあの、「表情」を伴わない涙・・ぷぷぷぷぷ(笑)

nice!(19)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

君への本当の愛の短い言葉 新変奏曲 2010年8月12日 [愛の景色]

距離を縮めて来る君の雰囲気に昨日と違う熱さを感じたのは、きっと錯覚だったのだろうが。

タグ:アート 言葉
nice!(27)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

UFCが失っていたものとUFC117 [エッセー・闘う敗北者たち]

UFC117はなぜおもしろかったか?
「試合のほとんどがエキサイティングな内容だった」というのは事実だが、それはある意味結果論である。
わたしはUFC117で行われた大戦のほとんどで、試合スタートから画面に引きつけられた。
実は普段のUFCではそうでもないのである。
現在のUFCと言えば総合格闘技の競技化、アスリート化に成功。
初期のインチキ臭さを脱して「かなりメジャーな」スポーツとして定着させた。
しかしその代わりに失ったものもあったのである。
それは何か?
「インチキ臭さ」である。(笑)

  つづく

nice!(21)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート