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● ルコ美醜悪学 展開-思考生活 8 [ルコ美醜悪学]

意識と感受性の問題。

意識を低く持ち、感受性などほとんど持たないとしたら、きっと楽に生きられるだろう。
しかしどれだけ苦しくても、わたしは意識を高く持ち、感受性をできるだけ研ぎ澄ます方を選ぶだろう。

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わたしが壇れいの「金麦」新CMを批判する理由。 [メディア論]

壇れいはそのままで非常に魅力的な女優だ。
そのままで「麗しい」という言葉が似合う稀有な女優だと思う。
ところが新しい金麦のCMではワザトラシイポーズをとったりして明らかに「カワイイ」狙い。
もちろんいくつになっても「可愛い」要素のある女性は魅力的だし、そんな女性が年齢を問わずにいることも分かっている。
しかしほぼ自然に「可愛い」のと、完全に意識的に「カワイイでしょ」というのではまったく違うだろう。
完全に意識的に「カワイイでしょ」という女性を見ると「カマトト」という言葉を思い出す。
そして実生活でもそのような女性は非常に「苛々させられる」のだ。
かつて三田佳子や黒木ひとみもCMでさんざん「カワイイでしょ」をやって、少なくともわたしの中で「女優」としての彼女たちは大きく株を下げていった。
「カマトト」でしか存在できないタレントであればまだしも、そのままで十分魅力的な女優に「カマトト的カワイイ」を演じさせるのはノーモアにしてほしい。

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「豆腐姉妹」第3話。やはり吉高由里子に濃厚に漂う文学性。 [吉高由里子]

「豆腐姉妹」第3話を観た。
相変わらずアニメのパートは難儀だが、実写のパートは見どころがいっぱいだ。
まずフェイクドキュメンタリー中の「女優吉高由里子」の美しさに息を呑む。
映像というジャンルに完璧な形で発揮される吉高由里子ならではの美しさ。
そう、「これ以上はない」ほどの完成度で映像となれるのが吉高由里子のフォトジェニック、芸術性なのだ。
「豆腐姉妹」第3話。
吉高由里子が、自ら過去に遭った事故について語るシーンがある。
このシーンの吉高由里子の「美」こそ、吉高由里子が本来持っている「美」であって、それは「美丘」の中でもまだ見られることのない「美」だ。

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聖書にまず何を感じたらいいのか? コリント書13 美と力 [生と死のためのアート]

聖書に記述されていることを「バカバカしい」などと言う人間をわたしも目の当たりにしたことがあるが、知りもせずに(読んだこともないのに)そんなことを言う人間こそ「バカバカしい」。
もちろん聖書を「文字通り」信じるわけにはいかないが、その内容は無数の美しい象徴、歴史的真実、ポエジー、願い、哀しみ、絶望、希望・・。
人間の営みと表現できるもののほとんどが含まれているのが聖書だ。
言葉のみでこれだけのことを表現しているのは凄いことではないか。
以下に記すコリント書13の最後の部分も美と力に満ちている。

わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔を合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる。それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つはいつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。

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「ドイツ零年」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「ドイツ零年」ロベルト・ロッセリーニ監督

戦後1947年のドイツ。家計の足しにするために盗みを働く少年の恐るべき選択とナチス思想の影。ストーリーだけを見ると実に陰惨なものなのだが、作品は動的で陽性の美と活力に満ちている。「ネオレアリズモの傑作」などという歴史的コンテクストを抜きにしても映画ファンであれば必見の作品。

8点
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