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ああ、金髪振り乱す、ニック・ボックウィンクル [エッセー・闘う敗北者たち]

ニック・ボックウィンクル。
長期政権を築いていたAWA世界王者バーン・ガニアから王座を奪った男。
ウェーブのかかった緊迫、整った顔立ち、均整のとれた体型・・どう見ても王者にふさわしい見た目なんだな、この人。
しかもプロレス雑誌には休日に絵を描いて過ごす姿などが載っていた。
けっこう貴族的に見えたんだな、この人。
ところが試合となると違ったのである。
金髪を振り乱して闘う姿は期待通りだったが、基本的には相手の技を受けるディフェんシブなファイトスタイル。
獲りたてて「決め技」的なものはなく、しかもピンチになったら相手に許しを請い、相手が「しょうがないな・・」と背を向けた途端にぶん殴るというプチ卑劣なキャラクターだ。
「・・・・・・」
年端もいかない(?)純情な(?)わたしの心中は察するに余りある(?)
そう、わたしはおもわずこうつぶやいたのだ。
「こんなこと、プロレス雑誌に書いてなかったじゃねえか・・」

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● ルコ美醜悪学 展開-行為 9 [ルコ美醜悪学]

ずいぶん以前になるが、ある知人の女性がこんな話をした。
「同窓会へ行ったら、〈どうして結婚しないの?〉としつこく言われたんですよ。〈どうして〉って言われても・・」
今はもう会っていないが、その知人の女性は魅力的、整った顔立ち、スリムだけれどとても色気のあるタイプで、わたしの見ている範囲でも言いよる男は少なくなかった。
しかもまだ若かった。
〈どうして結婚しないの?〉
この質問も、発する人の人格によっては優しい言葉になるときもあるだろう。
しかしほとんどの場合は「愚問中の愚問」となる。

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イチロー、ノーヒット・・。1年連続200本安打まで・・、今日はカウントダウンできず! [美学的イチロー]

うひゃ~~~、イチロー、今日のツウィンズ戦ノーヒット!!
10年連続200安打まで33試合で35本(・。・;


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ネオアンガージュマン 「字幕・吹き替え問題」 映画館が「非日常」であるために。 [ネオアンガージュマン]

例えば家庭で映画のDVDを楽しむのであれば吹き替えも悪くないと思う。(あくまで映画によってだし、わたしの場合、鑑賞が2度目以降であれば・・という感じだが)
ただ、映画館へわざわざ足を運び、安くない入場料を払って鑑賞する場合にはダメだ。
映画館を含む「劇場」というものは、基本的に「非日常」を見せるべきものだという考えがあるのだ。
これは必ずしも「ストーリー」のみのことを言っているのではない。
ストーリーはリアリズムであっても、創り手の才能や出演者の才能が「非日常」であればいいのだ。
その点外国映画は、外国人の優秀な監督とスタッフ、そして俳優たちが「外国語」でセリフを喋りながら展開する。
そしてときに未だ見たことのない街角や自然の風景を見せてくれる。
しかしどうだろう。
そんな中へひじょうに「お茶の間感」の強い声優の声が聞こえたら・・。
少なくともわたしは日常に引き戻される。
とてもありがたくない状況になるのだ。

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ARATA、寺島しのぶ「ボクらの時代」。「トップランナー」松井冬子。 そして吉高由里子。 [吉高由里子]

今朝の「ボクらの時代」。
寺島しのぶ、若松孝二、そしてARATAの三人が出演する。
これは映画ファンとしては必見だ。
特にARATAがトーク番組で出るなど滅多にないことだ。
安っぽいテレビタレントにはあり得ないノーブルな美しさと美声をナチュラルなトークで鑑賞することができる。
日本では稀な、「メディアを批判できる女優」照れ島しのぶの発言にも注目だ。
昨夜の「トップランナー」に画家の松井冬子が出演していたが、実におもしろい内容だった。
また機会があれば、松井冬子に関しても取り上げてみたい。
そして次回のトップランナーは高良健吾である。
ARATA、高良健吾と、もちろん「蛇にピアス」で吉高由里子と奇蹟的な三位一体を見せてくれた俳優たちだ。
こうして3人とも映画界の先端を走る存在となっているのは喜ばしい限りである。

そんなわけで、「みぽりんのえくぼ」はまだ観ておりません。(・_・;)

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君への本当の愛の短い言葉 新変奏曲 2010年8月29日 [愛の景色]

なんと!
秋の気配など見えてくるから世界は分からないものだ。
そして秋ほど君にに会う季節はない。

タグ:アート 言葉
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「パリの旅愁」マーティン・リット監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

本当にノーブルでタフ、そして知的な男なんて今の日本だけでなく、世界のどこを探してもそうは見つからない。しかし幸いなことに、わたしたちは今でも若かりし頃のポール・ニューマンの映画を観ることができる。そんなわけで、歴史的に見て「本当に魅力ある男」の一人がポール・ニューマン。知らない人は知っておくべき俳優である。もっともパリのジャズシーンを描いたこの作品、ストーリーはあってなきに等しいほど薄く、(実際の)妻のジョアン・ウッドワードがいつもながら乏しい魅力で映画のクオリティを落とす。ルイ・アームストロングらのジャズシーンは楽しめるが。

4点。

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