壇れい「金麦」のCMを見ながら、ポップカルチャーについて思ったこと。 [メディア論]
このエッセーは壇れい出演「金麦」のCMを見ながら思ったことだ。
近年日本のポップカルチャーに「開き直り」とでも言うべき「高評価」が与えられることが多くなった。
異論もあるだろうが、村上隆の異常人気などもその一環のように見える。(「こうしたこと」に対する異論というのは「こうしたこと」をこと細かに分析する人たちがするのだろうが、そうした「こと細かな分析」にわたしはさほど興味はない)
あるいは日本的「アイドル」という存在もそれなりの意義はあるのだと思うけれど、「それなり」以上の意義を与えるにふさわしいかどうかは非常に疑問である。
そして現代はアイドルだけでなく、多くの日本発のポップカルチャーが「それなり」以上の高評価を与えられつつある状況なのだと思う。
ここで勘違いしてほしくないのは、「それなり」という表現でポップカルチャーを侮蔑しているわけではないという点だ。
つづく
近年日本のポップカルチャーに「開き直り」とでも言うべき「高評価」が与えられることが多くなった。
異論もあるだろうが、村上隆の異常人気などもその一環のように見える。(「こうしたこと」に対する異論というのは「こうしたこと」をこと細かに分析する人たちがするのだろうが、そうした「こと細かな分析」にわたしはさほど興味はない)
あるいは日本的「アイドル」という存在もそれなりの意義はあるのだと思うけれど、「それなり」以上の意義を与えるにふさわしいかどうかは非常に疑問である。
そして現代はアイドルだけでなく、多くの日本発のポップカルチャーが「それなり」以上の高評価を与えられつつある状況なのだと思う。
ここで勘違いしてほしくないのは、「それなり」という表現でポップカルチャーを侮蔑しているわけではないという点だ。
つづく
この夏、やはり「コリント書13」を紹介したくなった。「愛のむきだし」で満島ひかりが読んだ部分だ。 [生と死のためのアート]
8月も半分を過ぎ、秋の気配が嬉しい今日この頃。
何か詩を紹介しようと思っていたけれど、ふとコリント書の例の部分をまた読んでみたくなった。
そう、映画「愛のむきだし」で満島ひかりが魂をふり絞った「コリント書13」だ。
「コリント書13」は以前も取り上げたのだけれど、いいものは何度でも取り上げよう。
また、これも何度か書いたと思うが、わたしはクリスチャンではない。
しかし古来より続く宗教の教えには、信者であろうがなかろうが、多くの得るものがあるとは信じている。
もちろん「受け取り手」のキャパシテイにもよるが。
たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければわたしは騒がしいドラ、やかましいシンバル。たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。全財産を貧しい人人のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしには何の益もない。
「聖書」日本聖書協会より
何か詩を紹介しようと思っていたけれど、ふとコリント書の例の部分をまた読んでみたくなった。
そう、映画「愛のむきだし」で満島ひかりが魂をふり絞った「コリント書13」だ。
「コリント書13」は以前も取り上げたのだけれど、いいものは何度でも取り上げよう。
また、これも何度か書いたと思うが、わたしはクリスチャンではない。
しかし古来より続く宗教の教えには、信者であろうがなかろうが、多くの得るものがあるとは信じている。
もちろん「受け取り手」のキャパシテイにもよるが。
たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければわたしは騒がしいドラ、やかましいシンバル。たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。全財産を貧しい人人のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしには何の益もない。
「聖書」日本聖書協会より
殺気!「歸國(きこく)」のビートたけしとARATA。花王「エッセンシャル」で、吉高由里子、佐々木希と共演。 [吉高由里子]
「歸國(きこく)」のビートたけしを見て、改めて「凄い人だな」と再認識した。
黙っているだけで迫って来るのだ。
人生そのものが迫って来る。
そして思想、哀しみ、怒り・・あらゆるものが無言のたけしの表情から迫って来る。
これは「たけしでないと無理だな」・・本当にそう感じた。
加えれば「殺気」という言葉が出る。
吉高由里子に関して「殺気」という言葉をよく使ったが、「歸國(きこく)」の中で殺気を感じさせてくれたのが、たけしとARATAだ。
わたしの中では「殺気」を感じさせてくれる表現者は最上位に位置する。
吉高由里子がCMで佐々木希と共演する。(笑)
花王のヘアケアブランド「エッセンシャル」の新CMだというが、現代日本最高の女優の一人、吉高由里子と、現代日本最高に美形のトンデモ女優(になりつつある)、佐々木希のアンバランスな共演は見もの・・かも。
黙っているだけで迫って来るのだ。
人生そのものが迫って来る。
そして思想、哀しみ、怒り・・あらゆるものが無言のたけしの表情から迫って来る。
これは「たけしでないと無理だな」・・本当にそう感じた。
加えれば「殺気」という言葉が出る。
吉高由里子に関して「殺気」という言葉をよく使ったが、「歸國(きこく)」の中で殺気を感じさせてくれたのが、たけしとARATAだ。
わたしの中では「殺気」を感じさせてくれる表現者は最上位に位置する。
吉高由里子がCMで佐々木希と共演する。(笑)
花王のヘアケアブランド「エッセンシャル」の新CMだというが、現代日本最高の女優の一人、吉高由里子と、現代日本最高に美形のトンデモ女優(になりつつある)、佐々木希のアンバランスな共演は見もの・・かも。
● ルコ美醜悪学 展開-思考生活 6 [ルコ美醜悪学]
「意識」はできるだけ広く持てるように努力する。
「意識」の広さは必ずしも行動範囲と一致しない。
毎年何度も「海外旅行」をしながら極度に「意識」の狭い人間もいれば、日本だけにいながら「宇宙」を体感していた宮沢賢治のような人間もいる。
「意識」の広さは必ずしも行動範囲と一致しない。
毎年何度も「海外旅行」をしながら極度に「意識」の狭い人間もいれば、日本だけにいながら「宇宙」を体感していた宮沢賢治のような人間もいる。
UFC117のインチキ臭くないが、「心地よいインチキ臭さ」のあったカードがこれだ! [エッセー・闘う敗北者たち]
さてUFC117。
別に大会やカードがインチキ臭かったわけではない。
対戦カードの組み合わせが絶妙で、結果的に適度なインチキ臭さが漂う大会となっていたのだ。
自在なスタイルのシウバVS手堅いスタイルのソネン。
カーリーのロングヘアにタトゥーのハードロックスタイルのギーダVSオーソドックスなブラジリアン柔術ラファエル・ドス・サントス。
正統派ファイター然としたマット・ヒューズVSアクティブなブラジリアンのヒカルド・アルメイダ。
マッチョな打撃ファーターのジュニオール・ドス・サントスVS(なんと)腹ボテあんこ型ファイターのロイ・ネルソン。
そして2m10cm以上の身長ながら関節狙いまくりのステファン・ストルーブVSソリッドなオールラウンダ―のクリスチャン・モアクラフト。
近年のUFCでこれだけ外見、ファイトスタイルともに対照的なカードが揃ったことはなかった。
そして対照的なファイターたちは期待通りの熱戦を繰り広げたのである。
今後もこのような工夫があれば、UFCはますますおもしろくなるだろう。
別に大会やカードがインチキ臭かったわけではない。
対戦カードの組み合わせが絶妙で、結果的に適度なインチキ臭さが漂う大会となっていたのだ。
自在なスタイルのシウバVS手堅いスタイルのソネン。
カーリーのロングヘアにタトゥーのハードロックスタイルのギーダVSオーソドックスなブラジリアン柔術ラファエル・ドス・サントス。
正統派ファイター然としたマット・ヒューズVSアクティブなブラジリアンのヒカルド・アルメイダ。
マッチョな打撃ファーターのジュニオール・ドス・サントスVS(なんと)腹ボテあんこ型ファイターのロイ・ネルソン。
そして2m10cm以上の身長ながら関節狙いまくりのステファン・ストルーブVSソリッドなオールラウンダ―のクリスチャン・モアクラフト。
近年のUFCでこれだけ外見、ファイトスタイルともに対照的なカードが揃ったことはなかった。
そして対照的なファイターたちは期待通りの熱戦を繰り広げたのである。
今後もこのような工夫があれば、UFCはますますおもしろくなるだろう。