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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)の日々~近づけば、愛する人を傷つけてしまう『シザーハンズ』の美。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。



年末年始のお薦め映画として正統派そのものと言える作品の一つが『シザーハンズ』。
言うまでもなく、言及するまでもなく。
けれど10代20代の新しい映画ファンは『シザーハンズ』を知らないかもしれない。
思い出すのは竹中直人。
映画マニアである彼が『シザーハンズ』の、そうウィノナ・ライダーが手を広げて舞うシーンを、そう美しい雪を浴びながら舞うシーンを、「美しかったなあ」と、つくづく語っていた。
その語りがとても感動的だった。

『シザーハンズ』のエドワードは手が鋏であるから、愛する人を抱きしめることができない。
抱きしめれば相手を傷つけてしまう。

「近づけば、相手を傷つける」…恋にはそんな状況が時に訪れる。
「決して敵わぬ恋」、分かっていても恋することを止めることはできない。
わたしたちはいつだって、本質的に弱い人間なのだから。
そして、「敵わぬからこそ美しい恋」も多い。
だからこそ映画でも小説でも「恋愛の傑作」は悲恋なのだ。

『シザーハンズ』のはそんな、そして極めて質の高い一本。
ティム・バートンもジョニー・デップも、とてもクリエイティブだった時代。



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タグ:アート 映画
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