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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌410日目~松本穂香のインタヴュー、俳優たちの言葉から読み取るべき、「映画>テレビドラマ」の認識。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

11月18日(水)手術後599日目 退院後409日目

『私は光をにぎっている』主演 松本穂香のインタヴュー記事です。

松本穂香「自分を好きでいるために、終わりを選ばなきゃいけないときもある」
https://wotopi.jp/archives/93694

わたしは俳優たちがどのような考えで活動をしているかにとても興味があり、あるいは彼ら彼女らがどのような映画を観ているのか、どのような映画が好きなのかなどにもとても興味があります。
何度も書きますが、モチベーションの高い俳優が好きです。
ただ、日本人の場合(言いたい)と思っていることもはっきり言わないことも多いんで、インタヴューを額面通り受け取ってはいけませんけどね。
額面通り受け取れる人もいるし、受け取れない人もいる。
そのあたりは言葉の裏側をしっかり読み取っていかねばなりません。
映画に対する愛情や情熱を遠慮なく吐露する俳優たちも昨今は多く、例えば
柄本佑
西島秀俊
井浦新
二階堂ふみ
前田敦子
奥田瑛二
斎藤工
安藤サクラなどなど
年齢などを無視して頭に浮かんで来るままに挙げてみましたけど、他にも多くいます。
(土の俳優がどのような発言をしているか)などについては今後もお話していきたいですが、同時にほとんどの俳優たちは

「映画でいい役を演じたい、映画で評価されたい」と思っているはずです。

何やら「かつては映画>テレビドラマだったけれど、今は反対」などと単細胞的、あるいはマスメディアに惑わされた的認識を持っている人たちもいるようですが、そんなことぜんぜんないですね。
そりゃあテレビしか観ない人たちはそう思い込んでいる(思わされている)こともあるでしょうが、今で言う「情報弱者」的な思い込みです。
俳優たち、そしてこの世界の人たちの発言を丁寧に見ておれば、ほとんどの俳優たちから、「映画>テレビドラマ」というメッセージが読み取れるはずです。
まあこの世界のことを知らないぽっと出の新人などの中には(テレビドラマへ出て有名になりたい!)とか本気で思っている人もいるでしょうけどね。
いつも書いているように、「テレビドラマ=ダメ」と言っているわけではありません。
テレビドラマにもおもしろいものもある。
しかし原則、「映画>テレビドラマ」です。
これは映画とテレビドラマの成り立ちを考えれば当然の認識だと思いますけれどね。

ただ、映画は映画でも、今の日本映画界を考えれば、ある程度はインディ系の作品へ出演していないと、よりよい作品チョイスとは言えません。
松本穂香の場合、『わたしは光をにぎっている』をはじめ、既にいくつかのインディ系作品で存分な存在感を示している点、20代前半までの若手女優の中では抜きん出た存在となっています。

タグ:アート 映画
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●末尾ルコ かつて語った『女殺油地獄』などの「男の股間」2 [「言葉」による革命]

五社英雄『女殺油地獄』は主演が樋口可南子、堤真一、そして藤谷美和子も出演している。

藤谷美和子と言えば、「プッツン女優」などとメディアにレッテルを貼られたことだけが原因ではなかろうが、華々しくやっていた割にはいつの間にかフェードアウトしていて、(藤谷美和子って、いたなあ~)という存在である。
藤谷美和子全盛時、わたしはさほど興味はなかったもので、(今観るとどうだろう)と興味はあったが、『女殺油地獄』は圧倒的に「樋口可南子の映画」となっており、出番もさほど多くはなく、この作品では太刀打ちはできていなかった。

タグ:映画 アート
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●末尾ルコ かつて語った『女殺油地獄』などの「男の股間」1 [「言葉」による革命]

ある時、たまたま五社英雄監督の『女殺油地獄』と『HK変態仮面 アブノーマル・クライシス』を続けて観たのである。
『女殺油地獄』は1992年の作品で、五社英雄監督の遺作だ。
映画批評家にはさほど高く評価されない五社監督だが、わたしは彼の映画はだいたい好きである。
『女殺油地獄』は近松門左衛門の人形浄瑠璃を原作としているが、わたしは五社作品しか観てないので、他作品との比較はできない。
五社版はストーリーも「性愛、嫉妬」の要素を大きく採用しており、原作とはかなり異なったものになっているという。


タグ:映画 アート
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年11月26日 [愛の景色]

南と西の中間に
地平線と天頂の
中間に

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌409日目~『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎監督のフィルモグラフィ。~マシュー・マコノヒー『リンカーン弁護士』はいかに「人間のクズ」に鉄槌を加えるか? [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

11月17日(火)手術後598日目 退院後408日目

『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎監督のフィルモグラフィを見てみましょう。



『Calling』(2012年)
『雨粒の小さな歴史』(2012年)
『Plastic Love Story』(2014年)
『愛の小さな歴史』(2015年)
『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(2016年)
『四月の永い夢』(2018年)
『わたしは光をにぎっている』(2019年)
『静かな雨』(2020年)
『蒲田前奏曲 第一番・蒲田哀歌』(2020年)

こうした作品へ出演している俳優たちにも注目していきたいですね。
メジャー系の日本映画は(何これ?)と憤ってしまう作品が多いけれど、インディ系はおもしろいものが多い。
特に最近は強くそう感じてます。

・・・

と、ここで急にハリウッドスターの出演している映画のお話ですが、『リンカーン弁護士』という作品があります。
主演がマシュー・マコノヒー。
『ダラス・バイヤーズ・クラブ』でアカデミー主演男優賞を獲得したのも記憶に新しいですが、わたしマコノヒーが有名になった頃、この俳優をでくのぼうだと思ってました。
一度思い込んでしまうとなかなかその俳優の出演作を積極的に観なくなるのですが、今ではすっかり好きな俳優の一人。
未見の過去作を観るの、愉しみだなあ~~(笑)。
で、比較的最近観ました、『リンカーン弁護士』。
これは「リンカーン大統領の弁護士」でもなく、「リンカーンという名の弁護士」でもなく、「(車の)リンカーンを乗り回す弁護士」ですね。
でもそのキャラクターは映画の中ではさほど強調されていない。
この映画はつまり、

法の網を抜け出しそうな「人間のクズ」をいかにして処罰するか

という、いわば勧善懲悪の構造を持っています。
と言っても『水戸黄門』的荒唐無稽ワンパターン(それが一概に悪いとは言えませんが)ではなくて、米国の法律の知識を駆使しながら、知的なゲームとしての要素を持ったエンターテイメント作品としてなかなか愉しめます。
この映画に出てくる「人間のクズ」は金持ちのボンボンで、女性を暴行、レイプし、しかも殺害している変質凶悪犯。
一旦弁護を引き受けたマコノヒーは徐々に男が殺人犯ではないかと疑うようになり、それを察知した男は「俺が殺したんだよ」とふてぶてしく告白する。
しかし弁護を引き受けているマコノヒーは守秘義務によって、殺人犯だと分かっていても弁護し続けねばならないんです。
さらにこの凶悪犯、マコノヒーの家族に危害を加えることさえ仄めかし始めます。
この切羽詰まった状況をどう展開し、悪に鉄槌を加えていくか・・・観応えたっぷりです。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年11月25日 [愛の景色]

(愚かな、またしても、愚かな)と
苦笑してしまうとき
あの人の言葉を
思い出そう

(ああ、そうか。それでいいんだ)と
その都度思える
言葉の力と
あの人の力をいつも感じられる

そうか、そんなときだけに
思い出すのではなく
いつも唱えているんだ
力のある言葉を

光を放つ
光をたっぷり含む
言葉を


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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌408日目~「宴会」は今回回避してもらったが、大阪から親戚が法事へ。~『わたしは光をにぎっている』あらすじと見事なまでの色彩配分。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

11月16日(月)手術後597日目 退院後407日目

母(お母ちゃん)の世話を手伝ってくれている者がこの11月職場の宴会の予定があって、できれば回避してもらいたいがというお話、以前に書きました。
それが、回避してくれたんです。
これは有り難かったですね。
ただ現在は医療関係者などでも普通に宴会をやっている人たちもいるという話も聞こえてきて、なにせ「GO TO」だからそうなっても致し方ない部分はあるけれど、しっかり感染対策をとるとか、ここは緊張感を失うことなく多くの人たちが生活を送っていくべきだと思いますが。

ところでこれも(ちょっと・・・)という感じなんですが、大阪在住の母の次妹が11月に法事のために高知へ帰省するというんです。
その際に少し母と話したいと。
まあそれは普通なら当然のことでして、こちらとしても大歓迎なのですが、この時期に帰省して法事ですか・・・。
しかしこればっかりは「来ちゃダメ」とは言えないし、「母(お母ちゃん)と会わないでください」とも言えないし、いささか気が重いです。
まあ感染対策をしっかりしているスタバあたりでソーシャルディスタンスを取りつつ30分くらい穏やかに歓談するくらいなら濃厚接触にはならないかなと思いますが。

もちろんインフルエンザも含めコロナ以外にもわたしたちは無数のリスクに囲まれて生きているわけでエスが、このご時世、リスクを増やす状況はできたら作りたくないので今回の件も(法事・・・ううん)となるんです。
母は大きな手術、長期入院後ということで、法事には出席しませんけどね。

・・・

『わたしは光をにぎっている』は、松本穂香演じる主人公澪が東京へ来ることから物語が動き出します。
銭湯を営む亡父の親友の家に住まわせてもらい仕事を探すけれどスーパーのアルバイトも上手くこなせない。
意欲が前へ出てこない澪に対して、早くに亡くなった両親の代わりに育ててくれた祖母から「目の前のできることから、ひとつずつ」という言葉をもらい一種の目覚めを経験する。
それから銭湯を手伝い始め、「ひとつずつやる」ことへの悦びを感じ始めるのだが・・・という展開です。

映画を観始めてすぐに驚かされるのは、その色彩配分の絶妙さ。
どのシーンも美しくしかし不自然ではなく、隅々まで繊細な色彩が配置されているんです。
すぐに監督が(ただ者ではない)ことが分かります。

タグ:映画 アート
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●末尾ルコ フラグメント「蘇ったラザロ」 [「言葉」による革命]

レオニード・アンドレーエフの
「ラザロ」
イエス・キリストが蘇らせたという
ラザロ

蘇ったラザロはどこへ行き
蘇ったラザロは
どんなだったか?
蘇ったラザロを
リアルに想像してみよう
イエスは福音として
その奇跡を行ったのか?

レオニード・アンドレーエフの
「ラザロ」
イエス・キリストが蘇らせたという
ラザロ

タグ: アート
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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌407日目~一体いつ以来だ?体重を量ったわたし、結果は?~まったく素晴らしい映画、『わたしは光をにぎっている』、松本穂香、光石研。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

11月15日(日)手術後596日目 退院後406日目

体重と言えばわたしはもうずーっと自分の体重を量ってませんでした。
検査なんかもそうだけれど、自分の心身の状況を数値化するのが好きではないんです。
まあ身体がなまっているという実感がある時期は体重を見たくないというのもあったけれど、細かい数字に一喜一憂したくないというのもある。
けれど11月に入り、突然量ってみました。
なぜ急にそうしたか。
このへんでせめて体重くらいはきっちりコントロールしていこうかなという気持ちになったんです、その日に急に。
で、量ってみた、うちのボロの目盛りの体重計で。
今現在も、そうですね、なにせ昨年の4か月ほどの母の付き添い病院泊まり込みの生活があったし、運動不足は明らかだから、(けっこう増えているだろうなあ、これから頑張ろう)くらいに考えていた。
ところがあにはからんや、体重増えてなかったですねえ。
60㎏を切っておりました。
わたしの身長から計算する「理想体重(↑こういうのはさほどアテにしてませんが、ここは便宜上使わさせていただいて)」よりも数キロ下回ってました。
これはけっこう意外で、けっこう嬉しい結果です。
ある程度は増えていると思ってたんですけどね。
(頑張ってるな、俺)と小さな自己満足もなくはなかったです。
ただ自覚的には満足できてない。
「いわゆる理想体重」を数キロ切るくらいであればもっと身体の動きがよくなってもいいはずなのですが、どうもまだまだなんです、いろんな意味で。
筋肉のつき方もバランスが取れてません。
まあ体重は満足できる数字だったので、筋肉のバランスや融通性をもっと高めるのが今後のテーマとしてやっていくべきことですね。

・・・

『わたしは光をにぎっている』・・・これは期待通りか期待以上の素晴らしい映画だった。松本穂香主演。若手女優の中では実質一頭地抜きんでた存在になっている。当面この作品を中心として今の日本映画を語るのもいいかもしれない。

『わたしは光をにぎっている』は中川龍太郎監督で、出演は
松本穂香
渡辺大知
徳永えり
忍成修吾
光石研
樫山文枝など。

松本穂香も素晴らしいが、光石研がまた素晴らしい。
もうずいぶん前から、映画系のベテランバイプレイヤーとして、松重豊、遠藤憲一、そして光石研の名がすぐ挙がるけれど、わたしの観たところこの中でも光石研の充実ぶりがとりわけ素晴らしいと感じています。
もちろん松重豊と遠藤憲一も素晴らしいけれど、特にこのところの光石研は「役のじんぶつそのもの」にしか見えないと感じることが多い。


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