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●末尾ルコ かつて語った柳楽優弥『最後の命』2 [「言葉」による革命]

映画『最後の命』は監督が松本准平で、共演が矢野聖人ら。

映画作品として演出はいささか平板だけれど、訳110分間飽きることなく引っ張られるのは柳楽優弥の説得力によるところ大だ。

ご存知のように、柳楽優弥は一度自殺を試みている。
その動機について、あまりに幼い時期にカンヌ国際映画祭男優賞というあまりに大きな賞を獲得し、その後しばらくの俳優人生とのギャップなどが取り沙汰されたけれど、本人にとっては他人には計り知れない複雑な心理状態があったのだろう。

タグ:アート 映画
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年3月9日 [愛の景色]

そう
今こそすべてを照射する


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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌517日目~「外国人美形男優」の歴史、ジェラール・フィリップの美しさと『花咲ける騎士道』。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

3月7日(木)手術後708日目 退院後508日目

「美形外国人男優」、しかも「日本人にとって」と言えば、昭和六〇年代からそうですね八〇年代くらいまでであれば、何と言っても

アラン・ドロン

ということになったでしょう。
なにせ(というほどのことはないけれど 笑)、「アラン・ドロン+アル・パチーノ=あなた」という歌もあったし、太田裕美の「赤いハイヒール」という楽曲にも「アラン・ドロン」という固有名詞が出てきました。

わたしは毎年一八歳ですが、日本におけるアラン・ドロン人気がぎりぎりまだ保たれていた時代の空気を知っているというタイムパラドックスを帯びたSF的人間でもありまして、その頃日本で「美形外国人男優」として通っていたのは他に、ロバート・レッドフォードがいましたね。
あ、これはあくまで「一般的日本人の間にまで膾炙していた」俳優たちの話でして、例えばポール・ニューマンはかなり日本人の間でも浸透してましたが、「美形外国人俳優」というよりも、「大スター」とか「名優」とかいったイメージだったと思います。

これ以前の時代となると、当時書かれた文章などに頼らざるを得ないのですが、例えば、

ジェラール・フィリップ

フランスの超美形男優でいて映画史上の大スター、そして名優ですね。
最近久々に観たのです、ジェラール・フィリップ主演『花咲ける騎士道』。

いやあ、おもしろかった。

『花咲ける騎士道』はモノクロ作品で、18世紀を舞台にしたオールドタイムないわゆる「冒険活劇」です。
もちろんCGなんかない時代。
けれどまったく退屈しないどころか、終始ワクワクしっ放し。
そしてジェラール・フィリップ、やはり美しいですわ。

『花咲ける騎士道』のジェラール・フィリップはプレイボーイの性格を持った男で、まあ「軽い男」の役だけれど、それはそれ、硬軟自在の彼の演技力、そしてスターオーラが光りまくっているのです。
共演はジーナ・ロロブリジーダ。
ジーナ・ロロブリジーダという名前は子どもの頃からよく知っていたけれど、あまり出演作観たことなかったんだな。
『花咲ける騎士道』の中のロロブリジーダは(すごいグラマラス!)というよりも、ちょっと可愛らしい感じの印象が強かった。
かつてのイタリア女優ってほら、日本人にとってはやたらグラマラスで、時にちょっとキツいまでのイメージがありましたよね。
ソフィア・ローレン、クラウディア・カルディナーレ、シルバーナ・マンガーノ、そしてこのジーナ・ロロブリジーダもわたしはそういうイメージを持っていた。
アンナ・マニャー二なんかもそうですね。
それは多分に、映画雑誌などへ載っていた、みっちり濃い化粧をしてグラマラスを強調したグラビアなどの影響によること大でしょうね。
実際に映画を観てみると、必ずしもキツい印象とはなりません。

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