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●末尾ルコつて語ったロバート・ショウ 2 [「言葉」による革命]

『ジョーズ』のことは誰もが知っていた。その映画の中で神話の中の神のごとき鮫狩りの名手クイントを演じたロバート・ショウの死は、『高知新聞』夕刊の片隅に近い場所に掲載された。五一歳、死の前3年間ほどの間、主演映画が目白押しだったハリウッドスターの突然の死に対してそっけない記事がポツンとあった。その記事以上に彼の死に日本の空気は微動さえしなかった。私の心は(え)と小さな声を上げたが、それ以上何もできなかった。まだロバート・ショウには思い入れはあったけれど、心の一番上にある人間はアントニオ猪木でありロジャー・ウォーターズであり、そしてロバート・デ・ニーロだった。インターネットの気配すらない時代、ロバート・ショウの死に対してさらに追求する方法はなく、身近に彼の死を共に哀しむ同胞もいなかった。そもそも私の中にロバート・ショウの死を(哀しもう、悼もう)というまでの感情は既に無かった。
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年3月27日 [愛の景色]

まあもちろんそれは強がりなんだけどね
強がりででも本音
本音だけど嘘
取り敢えず気高さを志向するなら
強がりは必要だ

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌536日目~時代を超えた革命的映画はどなたにとっても必見『勝手にしやがれ』『無防備都市』。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

3月26日(月)手術後727日目 退院後527日目

ゴダールの『勝手にしやがれ』とともに映画史上革命的作品の白眉と言えばやはりロベルト・ロッセリーニの『無防備都市』です。
この映画、未見の方はぜひ一度鑑賞していただきたいですわ。
『無防備都市』、作品全体がとてつもなく凄いのですが、とりわけ有名なシーン。
あ、これは第二次世界大戦中のイタリアを舞台としているんですが、アンナ・マニャーニという大女優が路上で銃撃によって殺害されるんです。
走る自動車を追うマニャーニ、背後からファシストが銃撃する、路上に倒れ込むマニャーニ、倒れた彼女を後ろに、車はどんどん遠ざかる・・・これを自動車側から撮っています。
映画のシーンとしてまさに映画史上圧倒的です。

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※毎日午前0時にアップするメインの記事ですが、だいたい1000字~1500字くらいの分量でやってきましたが、ご存じの通り母の介護に精出しつつ、いろいろ新たなこともやり始めていて毎日時間がとてもタイトです。なので日によってはフレキシブルに分量を減らしたり増やしたりする場合もでてきます。もちろん、「毎日更新」は今後も変わりなくやっていきますし、内容はさらに充実させていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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