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小説 神秘アンチエイジング&エロス 207 背後 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

「いや、ぜんぜんおかしくないです、ぜんぜん」
「でもあんなに残して・・」
「いや、ぼくの方の都合ですから・・」
「都合・・ですか」
「う~ん・・、時間もないし」
「どうも曖昧だなあ・・。得意にしてもらってるから気になりますよ」
「いや~、もう出ないといけないんで・・」
背後から声がする。
「おいおい、そんなに残しちゃいけないんじゃないの、エイジちゃん!」
(瑛次ちゃん?)

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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朗読の景色 宮崎あおい 吉高由里子 ジュリー・デルピー [生と死のためのアート]

朗読といって思い出す情景。

宮崎あおいの朗読。
「海でのはなし。」

吉高由里子の、朗読とはいえないかもしれないが、読み。
「トンスラ」の中で。

ジュリー・デルピー。
「ゴダールの映画史」
デルピーはボードレールを読んだ。

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「知らないことを知らず、知った風なことを言う」人間   「うるさくてもシズカ」大石静 「婦人公論」(2009 8/22) [ルコ的読書]

前回「浴衣の着方」に関する文章を紹介したが、実はわたしは物心ついて以来「和装」というものをしたことがない。(笑)
物心つく前にはどうだったかというのはもちろん記憶にない。
けれど日本の伝統や伝統美に対する敬意や関心は十分持っているつもりだ。
人間だれしも「全て」を知ることなどできないが、「全てを知っているわけではない」ことを知ることはできる。
と、こうなるとソクラテスの「無知の知」という命題に行きつくわけだが、ギリシャ時代の哲学者の真理はもちろん今も生きている。
「知らないことを知らず、知った風なことを言う」人間と話するほど不快なことはそうそうないのだ。
大石静は次のように書いている。


若者の心の中に、先人の作った伝統美への敬意がないのは問題だ。敬意をあえて持たないなら、それはそれで意志があり哲学がある。
しかし多くの若者は、ただものを知らないだけだ。そのことに問題がある。

     「うるさくてもシズカ」大石静 「婦人公論」(2009 8/22)


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「八日目の蝉」の壇れい、その宝塚時代を少し。吉高由里子「パナップ」CM を味わう。 [吉高由里子]

すっかり現代美人女優の代表格となった壇れい。
壇れいが宝塚出身であることは誰もが知っているが、そのステージでの姿は観た人でないと知らない。(←当たり前のことを当たり前でないように書くワザ)
「いったい宝塚時代の壇れいとはどのようなステージを展開していたのか?」という疑問、声なき声が聞こえる、わたしに。(←倒置法)
宝塚時代、壇れいは娘役トップ。
つまりパートナーに男役トップがいるわけだ。
そのパートナーとは・・知っている人は知っているが知らない人は知らないという「あの人」である。(←当たり前のことを当たり前でないように書きながら次回へ持ちこむワザ)

最近江崎グリコのHPで吉高由里子「パナップ」CMをよく楽しんでいる。
昨年いくつかのテレビドラマで「鈍く」撮られてしまった吉高由里子が本来持っている非日常的な美しさが堪能できる時間だ。

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「力道山」ソン・へウン監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「力道山」ソン・へウン監督

力道山役のソル・ギョングはさすがの力演だが、日本語のセリフが苦しいのは否めない。俳優の中では藤竜也のこなれた存在と芝居が光った。プロレスファン→格闘技ファンという経路をたどったわたしである。さらに語るべきことがあるから、2回に分けよう。(微笑)

後半へ続く
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北川景子「花のあと」・・美しい時代劇へ その五 [生と死のためのアート]

「花のあと」で極めて楽しめたのが武家社会の雰囲気。
かなり入念に、時にわざとらしくさえ思えるほど、武家社会の人間の所作を再現しようとしているように見えた。
わたしにはそうしたことの専門知識があるわけではないから、それらの所作などが「本物」かどうかははっきりと分からない。
しかしスクリーンで観る彼ら彼女らの歩き方、立ち方、距離、その他もろもろ、「こうであったのか」というイマジネーションをかき立ててくれた。
特におもしろかったのは食事のときの寒々した雰囲気だった。

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