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小説 神秘アンチエイジング&エロス 226 細かな光 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

瑛次は眼球だけで二人の間をうろうろした。
まったく先の読めなかった状況から突然光が射して来て、辿るべき道が眼前に開けた心地だ。
(助かる!)
穏やかになった店主の顔。
そして店員の顔。
店主の周りの空気が柔らかに密度を薄くしている以上に、店員の周囲には細かな光が無数に散らばっているようにも見える。
(この娘、こんな顔してたかな)
やや小柄な女は瑛次が自分の顔を窺っているのに気付き、小さく微笑を向けた。
ジーンズにTシャツ、その上に白いエプロンを纏(まと)っている。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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さあ、今回バトンは何問進むか!い、いったい何問?? [末尾ルコ(アルベール)より]

11 恋人にするならこんな人がいい!・・・理想を5つ

5つですか?
まあ理想を言えばありますけどね・・、美とエレガンスと知性を兼ね備えているとか・・(笑)。
でも分かっております、好きになれば欠点が愛しくなることくらい。
その意味では「素敵な欠点」を持っている人というのもアリかもしれません。
しかし怖いのは、「恋」が冷めたら「素敵な欠点」が「我慢できない欠点」になる場合もよくあることです。
かつて恋人同士だった2人が憎しみ合う姿が世の中にどれだけ多くあるでしょう。
ああした事態にはなりたくないものです。
それではどうすればいいのか、少なくとも男女が最初から尊敬し合う要素を持っているべきだということでしょうか。
しかし尊敬し合っているからといって「憎み合う」可能性がなくなるとは言えず、結局男女の仲は難しいというシンプルな結論になるような・・。
                ↑
ああ、「理想を5つ」のはずがこのようなことに・・。(;一_一)
では一応まとめておきますと・・「美」「エレガンス」「知性」「素敵な欠点」「尊敬」の5つ。
もちろんこの5つを満たしてなくてもぜんぜん大丈夫です。(じゃあ上に書いてきたことは・・、ま、いっか)
ちなみに今ものすごく素敵だなと思っているのは、パリ・オペラ座バレエ団のミリアム・ウルド-ブラム Myriam Ould-Braham。
スヴェトラーナ・ザハロワは「素敵」などというレベルを遥かに超えた、人類史上最高の美神だと考えています。

と、長くなってきたので今回はここまでにしようと思いましたが、1問じゃあんまりなので、もう少し生きます。(少しかよ! 笑)

12 親友と思える友達は何人いる?

わたしが勝手にそう思っている人はいます。
あるいはブログを通じて仲良くさせてもらっている方々。
特に「通じているな」と感じられる方々は、面識はなくとも「親友」だと考えています。
そんな意識も悪くないものだと。

「バガボンド」の中にこんなシーンがありました。
伊藤一刀斎が柳生石舟斎を訪ねるのですが、こう言うのです。
「会ったことはないがずっと友だちだと思っておる」

なかなかセリフでしょう。

(と言いながら、今回は2問で終わる クスクス)

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寺島しのぶの望む「クオリティ」を尊重する社会的雰囲気   「M girl (2010年4月8日発行)」(MATOI PUBLISHING) [ルコ的読書]

特に「日経エンタテイメント」などを見ると、ちょいちょい「俳優採点表」といった企画があって、俳優の価値を測る尺度として「映画」「ドラマ」と並んで「CM」という項目がよくある。
そもそも「映画」と「ドラマ」を同列に置くというのも論外なのだが、それに「CM」まで加えるとは・・。
(実は「日経エンタテイメント」は「映画」よりも「ドラマ」を重視しているという噴飯もののスタンスなのだが)
誰かが何かのCMに起用されるという理由には多くの要素が絡んで来るのだろうが、基本的に「俳優としての価値」にはほとんど関係ない場合が多い。(ある場合もあるが)
CMを製作するクリエイティヴィティに疑問を持っているわけではないが、「何本CMを持っている」とか「CM女王」とかいうことが重視され過ぎてきたのだと思う。
「女優は女優として存在する」・・それが正当な状態だ。
必ずしも「正当でない状態」で莫大なギャラを稼ぐことは勝手だが、それを必要以上に賛美するのは間違っているのだと思う。

寺島しのぶの言葉、「本当にクオリティをちゃんと見てくれて、評価してもくれたから。」というのは、いかに日本人が「クオリティ」についての評価を無視していたかという問題につながる。
「金を稼ぐ」人たちを非難する気はないが、「なにをして稼いでいるか」はよく観察するべきだろう。

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吉高由里子を「アネゴ」と慕う仲里依紗の「ヤンキー君とメガネちゃん」は今日から!美人過ぎる小豆島食堂店員壇れいの「八日目の蝉」。 [吉高由里子]

おお!
吉高由里子を「アネゴ」と慕う仲里依紗の「ヤンキー君とメガネちゃん」、今日からではないか!「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」のチラシ。
 ↑
(繰り返しこそ学問(?)の王道。こうして定着していくのです 笑)
そう言えば最近TOHOシネマズで「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」のチラシをいただいてきたところだ。
チラシといいポスターといい、実質的にはゼブラークイーン(仲里依紗)を主役として押し出そうとしているのがいい。
ここで「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」の宣伝文句を記そう!

「女が最強。」
「男なら戦え。」

さて話はコロッと変わり、ドラマ壇れい「八日目の蝉」と松雪泰子「Mother」。
他人の子どもを奪取して逃避行と、かぶってますよね、この2つのドラマ。
しかし雰囲気はかなり違っていて、どこか間抜けな「八日目の蝉」、陰鬱ドラマの新記録でも狙うような「Mother」。
「八日目の蝉」って、本当に壇れいのような誘拐犯がいたら「オジサマ週刊誌」大爆発でしょうな。、
きっと次のような見出しが躍るはずだ。

「美人過ぎる誘拐犯!」
「美人過ぎる逃避行!」
「美人過ぎる小豆島食堂店員!」

そして窮地に陥った自民党から参院選立候補の申し入れがあることだろう(笑)。

● 「容疑者Xの献身」は、堤真一と松雪泰子の芝居に集中!


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「第9地区」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「第9地区」ニール・ブロムカンプ監督

「疑似報道」の形式が見事にはまる。全体的にはクラシックなSF小説を読んでいるような趣。「クリストファー」の子どもがカワイイ(笑)。しかし「ロボット」が出た途端に「またこれか」感がある点は減点になる。敢えて「今どきのロボット」と違う姿を作れなかったか。ラストの余韻は好ましい。

7点
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4月の老夫婦の印象 2 [愛の景色]

歩いてきた老夫婦。
小柄な男性は赤ら顔で、口元はやや頑固そうに前へ突き出ている。
目つきはけっこう鋭い。
女性はさらに小柄で、小さな顔はやや日焼けしているだけで、大きな特徴も見当たらない。
けれど二人はしっかりと腕を組み、親しく話をしながら歩いていた。
男性はあくまで「男」であり、女性はあくまで「女」として。

当たり前のような景色のはずだけど、これは日本では当たり前に見かけることはできないものだ。

夫婦なのに「愛」を感じさせることの難しいこと。
日本だけではないのだろうが、特に日本の夫婦が「愛」を持続させることは難しいと言われる。
だからこそこの老夫婦は心に飛び込んで来たのだろう。

多分二人はお互いにその生涯で「愛している」といったこともないだろうし、「愛」という言葉自体も使ったことがない。

タグ: 美学 アート
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