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小説 神秘アンチエイジング&エロス 223 ラーメン屋の心 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

「分かります。ホントに分かりますよ」
分からなくてもそう答えるしか選択肢はなかった。
様々な感情の中に屈辱感が混じる。
「分かりますって?いや、分からない。瑛次さん、あなたには分かりません。分かりませんよ、ホントにもう。これはねえ、ラーメン屋じゃないと分からないの、ホントに。毎日仕入れして、仕込みして、スープに気持ちを込めて、お客さんの無理も聞いて・・、もう気持ちも体もボロボロだけど毎日ラーメンを作り続ける。なぜそこまでするか分かりますか?」
「い、いや・・」
「ほらっ!ほらやっぱりだ!分かるわけない。あなたに分かるわけないんですよ、ラーメン屋の気持ちなんて」
「い、いや・・でも」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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美しい地名 宮本武蔵と吉岡清十郎対決の場 京都 洛北 蓮台寺野 [生と死のためのアート]

好きな地名はあるだろうか?
行ったことあるかないかは別として・・。

「言葉」というのがわたしのの大きなテーマですが、一つの固有名詞が及ぼす影響などにも常に敏感でいたいと思っている。
言葉の持つ力というのは不思議なもので、同じように組み合わせているように見えて、「一文字」の違いで大きく印象が変わってしまう。
そこで親は子に付ける名前に頭を悩ませることにもなるのだろうが、ここではとりあえず地名の話だ。

先だって何回かに渡り「バガボンド」の宮本武蔵と吉岡清十郎の対決について書いたが、実はわたし、この対決場所名がメチャメチャ好きなのだ。

京都 洛北 蓮台寺野

きょうと らくほく れんだいじの

なんて美しく、しかも魔的で、そして創造力を喚起する地名だろう。

京都 洛北 蓮台寺野・・
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今こそ寺島しのぶの怒りに耳を傾けよう! 「M girl (2010年4月8日発行)」(MATOI PUBLISHING) [ルコ的読書]

若松孝二監督「キャタピラー」でベルリン映画祭銀熊賞を受賞した寺島しのぶ。
現在メディアへの露出も多くなっているが、インタヴューでたいがい言及しているのが「日本のマスメディア、ジャーナリズムの映画および芸術に対する理解のなさ(レベルの低さ)」である。
よほど積年のうっ憤があるのだろうし、それはもうひじょ~に理解できる内容なのだ。
 
「M girl (2010年4月8日発行)」(MATOI PUBLISHING)に蜷川実花との対談が掲載されているが、次のような部分がある。


寺島 やっぱり蜷川さんも言ってるけど、ヨーロッパとか海外の目って、だれだれが有名だとか、だれだれがコマーシャル何本持っているとか、関係ないからね。すごい目がフェアだから、僕もヨーロッパで勝負を賭けたいって。でも本当に嬉しかったし、お金がかかっていれば全てがいいみたいな感じじゃない、今?でもそうじゃなくて、本当にクオリティをちゃんと見てくれて、評価してもくれたから。

      「M girl (2010年4月8日発行)」(MATOI PUBLISHING)


次回、この言葉を中心にしながら話を深めていきたい。
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「Mother」尾野真千子の名はどこに出たか?「時効警察」で共演した吉高由里子と「チェイス 国税査察官」の麻生久美子。仲里依紗「ヤンキー君とメガネちゃん」の本郷奏多。 [吉高由里子]

松雪泰子「Mother」であるけれど、小さいことだが(実はそうでもないが)、どうしても書いておきたい。
ラストクレジットについてだ。
当然松雪泰子が一番に出るけれど、尾野真千子がなんと酒井若菜や倉科カナよりも後である。
しかも酒井若菜や倉科カナは「一人ずつ」名前が出るのに対し、尾野真千子は「子役と並んで」出ている。
大袈裟なようだが、これは尾野真千子に対する侮辱に近い。
映画出演実績、現在の実力などを総合しても、酒井若菜や倉科カナより尾野真千子は遥かに上だ。
このように、「質」に対するリスペクトが欠けているのが日本のメディアである。

麻生久美子・ARATA「チェイス 国税査察官」、観ましたか?
この麻生久美子と吉高由里子が共演した作品は何だったでしょうか?
そう、テレビ朝日のドラマ「時効警察」。
「時効警察」何話目だったかというと・・。

    つづく(常に復習をせねばなりません 笑)

「チェイス 国税査察官」、今のところ、というか初回だが(笑)、けっこう楽しめる。
ARATAが楽しんで演じている風だ。

仲里依紗「ヤンキー君とメガネちゃん」ももうすぐ始まる。(4月23日夜10時TBS)。
以前にも触れたと思うが、このドラマに主要人物として登場する本郷奏多は映画畑の若手だ。
次回に少し詳しく紹介しよう。

● 必見!仲里依紗「純喫茶磯部」
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「ヴァン・ヘルシング」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「ヴァン・ヘルシング」スティーヴン・ソマーズ監督

世界的に「セクシー!」という評価(?)が定着しているヒュー・ジャックマンだが、わたしの中では「屈指の退屈な俳優の一人」という評価が定着している。ヒュー・ジャックマンが絡んだ映画で今のところ「退屈存在」でなかったのは「タロットカード殺人事件」だけだ。と話は横道に逸れたが、この作品、セットやロケ、特撮などはおもしろいところがあるし、ケイト・べッキンセール(あねご)も魅力的だけれど、やはり肝心のジャックマ「ヘルシング」が退屈なので、全体的には「お子様ランチよりややいい」くらいになってしまった。

4点
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「愛の景色」の可能性 [愛の景色]

「愛の景色」と聴いて、まずどのようなシーンが浮かんで来るだろう。

「愛の風景」。

・・・・・・

人生の中のどの時期にいるかによって現れる景色は違うかもしれない。
何が現れるだろう。

何人もの人。
いつも同じ一人の人。
海。
空。
鉄橋。
映画のワンシーン。
ビルの間の影に流れる歌。
蝉が飛ぶ瞬間。
桜の花びらの散らばった土の上でまだ生きようともがいていたアゲハ蝶。


別れ。
愛し合うとき。
愛がなくなっているのに愛し合うとき。

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