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小説 神秘アンチエイジング&エロス 214 吐き捨て [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

瑛次は店主の顔を見た。
(なんでこいつ平和そうな顔してるんだ)
この数分間、自分の心がどれだけ乱れ、動揺したことか。
それなのに店主は嬉しそうな微笑みさえ浮かべている。
丸顔に丸い目、脂ぎった顔に抜け上がった額。
今この男の顔面を思いきり殴ることができればすっきりするだろうか。
「友達なわけないでしょう」
瑛次は吐き捨てる。
しかし店主は、その言葉が吐き捨てられたことにも気づかない。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。

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パリ・オペラ座バレエ団 「最高」の存在 その⑩ 3月19日「ジゼル」ドロテ・ジルベールとマチアス・エイマン [愛とバレエ]

けれど3月19日「ジゼル」公演で最も観客の驚愕を生んだのはアルブレヒトを演じたマチアス・エイマンだった。
第2幕のアントルシャシス。
マチアス・エイマンのアルブレヒトは空間に裂け目を作った。
わたしは「異次元」を見てしまったのだろうか。
日本で最もバレエを観慣れているはずの東京文化会館の観客たちで埋まった場内は「驚愕の気」で満たされる。
ところどころから小さく「凄い・・」という声ともため息ともつかない気配が聞こえてくる。
確かにマチアス・エイマンは東京文化会館のステージ上に「異次元」を作ったのだ。
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何人の剣豪を知っていますか? 「日本の剣豪一~五」旺文社 [ルコ的読書]

日本の剣豪を何人知ってますか?
と言うか、剣豪に興味あるだろうか?

わたしは興味ある。
剣豪や忍者・・日本文化のカッコいい部分だと思う。
「外国人はいつまでも日本を武士や忍者のイメージで見て・・」などという意見もあるが、わたしは「古かろうが新しかろうが、カッコいいものはどんどん利用すれば」という意見だ。
そんな中で、「ああ、でも最近の日本は違うんだ」ということがだんだん分かればいいと思う。
そもそも多くの日本人が「外国」のことを理解しているとは思えず、さらに言えば多くの日本人自身が「日本」のことを理解しているとも思えない。

と、話はいつも通り横道にそれたが、「剣豪」の本である。

「日本の剣豪一~五」(旺文社)は古い本だが、図書館や古書店ではちょいちょい見かけるのではないか。
五巻にまたがるシリーズ本で、時代を追って剣豪が紹介されている。
誰が紹介されているか?
それは後日紹介するが、果たして何人ご存じでしょうか?
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新ドラマと北川景子、満島ひかり、仲里依紗たち、そして吉高由里子の関係。 [吉高由里子]

北川景子、満島ひかり、仲里依紗、松雪泰子、尾野真千子・・共通点はなんでしょう?
そう、皆今春スタートの民放新ドラマに出演する女優たちだ。
そしてもう一つ共通点が。
彼女たちの出演映画が春先から初夏にかけて公開されるということだ。
これは偶然かもしれないが、偶然ではないかもしれない。

と言うのは最近の傾向として、映画中心で活動している俳優たち(およびマネージメント)はドラマ出演を「宣伝の場」と割り切っているのではないかという気がするのだ。
もちろん「宣伝の場」だけとまで横着なことは言わないだろうが。

例えば昨年の吉高由里子は映画出演を控え、「知名度アップ」のために敢えて連続してテレビドラマに出続けた・・。
これは過去と比べるととても興味深い現象なので、今後も考えていきたい。
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「スター誕生」フランク・R・ピアソン監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「スター誕生」フランク・R・ピアソン監督

揶揄されることも少なくないバーブラ・ストライサンドだが、わたしは彼女の歌の多くが好きである。繊細な声の使い方は最近のシンガーにあまりないものだと思うのだ。とは言え、映画のラストで歌いまくってそれまでの流れをパーにするのは「ニューヨーク・ニューヨーク」のライザ・ミネリと同じ。その感覚がダメなんだな~。

5点
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フロントガラスにやって来た三枚の葉 [生と死のためのアート]

信号待ちのとき、フロントガラスに三枚の葉が落ちてきた。
三枚とも紅葉している。
紅葉?
春にも紅葉があるのか?
それとももともとこんな色なのか、それははっきり分からない。
赤くなっているわけではない。
薄い黄色の葉。
視界に入ったとき、「秋にいるんだ」と錯覚した。
タグ:アート 美学
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