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小説 神秘アンチエイジング&エロス 209 解放? [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

「あ、おつりがありますよ!」
店主の声だ。
「今日はかまいませんから」
振り向かず瑛次はこたえる。
手がドアへかかる。
夜の空気が入ってくる。
生温かいが「解放」の香りがする。
瑛次は足を未来軒の外に一歩出した。
しかしそのとき右肩に重さを感じた。
顔を右後ろに向けると、いくらか困り顔の店主がいる。
「瑛次さん、困りますよお~」
困り顔通りのセリフを吐く店主。
「ラーメン残された上に、おつりいりませんじゃいけませんよ、うちとしても・・」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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「めざましテレビ」のコーナー「愛子のあいたいYOU」に満島ひかりが!なんと「月の恋人 Moon Lovers」に出演。 [生と死のためのアート]

観ましたか?今朝の「めざましテレビ」のコーナー「愛子のあいたいYOU」!
なんと満島ひかりの紹介!
「月の恋人 Moon Lovers」に出演するという話題はさて置いて、朝から満島ひかり登場ですっかりボルテージが上がったわたしです。
この春には「カケラ」「川の底からこんにちは」、そして秋には「悪人」の公開が予定されている現代日本の「悪の華」満島ひかり!
テレビで興味を持った人は彼女の「愛のむきだし」映画」を観てください!(過激な内容の作品が苦手な人は観ない方がいいですが・・)



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ダ・ヴィンチはおもしろい?  「ラロックの聖母」ザ・ベストハウス123 『ラロックの聖母』研究会 幻冬舎 [ルコ的読書]

この本のおもしろさは単に「ラロックの聖母」の謎を検討することではなく、レオナルド・ダ・ヴィンチという人間について分かりやす焦点を当てているところだと思う。
美術に詳しい人であればダ・ヴィンチの生涯についてもおおむね知っているだろうが、わたしは(わたしだけではないと思うが)どうも教科書的なものに対する反発があって、つまり学校の教科書にデカデカ載っているような人物に対してはあまり興味が湧かないという傾向が特にティーンエイジャーの頃に強かった。
いや反発と言うよりも、こうかもしれない。
「教科書に載っているような人についてはみんな知っているのだから、別におれが調べたりしなくてもいいや、ケッ!」
とまあ、ほとんど駄々っ子のようなメンタリティで半ば避けていたダ・ヴィンチ。
でもそんなものじゃないでしょうか?
責任をなすりつけるわけではないけれど(笑)、やっぱり教科書っておもしろくなかった。
本当は美術も文学も歴史も最高にエキサイティングなものなのに、いかにもつまらなそうに書いていた。
そのおかげて(笑)、ロダンやシェークスピアなどに生涯興味が見てない人もけっこういるのではないだろうか。
もったいない話だ。

と、いつもながら話は横道に逸れたけれど、次回からしっかり「ラロックの聖母」です。

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瑛太・上野樹里共演「素直になれなくて」へ出演の井川遥に見る「きれい」さ。そして吉高由里子。 [吉高由里子]

井川遥は「バラエティタレント」ではなく、「女優」という困難な道を歩いていくことを選んだ。
まずその生き方が清々しく「きれい」に見える。
デビュー間もなくから周囲に「女優」として認められているものでなければ、内心「女優で行きたい」と思っていても中途半端な活動をしていくのが日本の芸能界の常だ。
わたしは、多くの女性バラエティタレントは「あわよくば女優に」と考えているのではないかと思っている。(男性バラエティタレントもだが)
しかし「本人の気持ちが曖昧である」「周囲が認めない」などの理由により、とりあえずバラエティで適当に顔を売りながら日銭を稼いでいるのだと想像する。
こうした生き方はどうにも「きれい」に見えない。
生き方が「きれい」かどうかというのは、案外画面に出るものだ。

ただ、「きれい」かどうかは、必ずしも「品行方正」かどうかとは一致しない。
特に芸術に関する分野であれば。
少し説明が難しいが。

麻生久美子、宮崎あおい、吉高由里子、蒼井優・・最近は「きれい」な生き方をしている女優が多い。

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「NINE」ロブ・マーシャル監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「NINE」ロブ・マーシャル監督

同監督の「シカゴ」の完成度にはとても及ばないし、ましてフェリーニの歴史的傑作と比較のしようもないのだが、この作品にはまた別の楽しみ方がある。豪華俳優(特に女優)のあり得ない競演はもちろんだが、それよりもチネチッタが元気なころのイタリア映画界の雰囲気を感じさせてくれたのは楽しかった。映画中、モノクロシーンはカラ―シーンより遥かによい。

6点

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雲の向こうにいたものは月?それとも・・ [生と死のためのアート]

月が出ていた。
いや、あれは「出ていなかった」と言うべきなのだろうか。
月はその姿の全てが厚い雲の向こうにあった。
南の空。
見えていたのは月の姿ではなく、月の光。
そういうことになるのか。

あるいはそこにいたのは月ではなかったのかもしれない。
なぜならば、ぼくの心に浮かんだのはルドンの描いた一つ目の怪物。
ひょっとして雲の向こうにいたのは・・。

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