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小説 神秘アンチエイジング&エロス 205 店主 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

「え、どうしちゃったんですか?」
瑛次が代金を払おうとすると、レジにいるさっきの女店員が驚きの声を上げる。
瑛次の身がすくむ。
「いいから、早く・・」
小声になる。
しかし店員の声は小さくならない。
「え、でも・・、ぜんぜん食べてないじゃないですか。どうしちゃったんですか?」
「どうもしないから」
「え、だって・・。具合でも悪いんですか?」
「だから、悪くないから」
男の声が中へ入る。店主だ。
「どうした。何かありました?」
「あ、店主、瑛次さんが調子悪いみたいなんですよ」
「調子?」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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フィギュアスケートの採点基準と箕輪幸人と秋元優里 その3 [ルコ(アルベール)のスゴイ「ギャグ」]

架空情景

(ひょっとして裏採点基準があるのでは・・)
この思いつきは箕輪幸人の確信へと変わる。
(技術点でもなく、芸術点でもなく、キム・ヨナが真央ちゃんより点数を稼ぐエレメンツ・・そうだ!裏採点基準は「セクシー点だ!)
全ての謎が解けた気がした。
オリンピックで大差をつけられた理由、世界選手権のフリーでヨナが上になった理由・・。
(なるほどお!セクシー点ならヨナにかなう選手はいないわ!!)
大発見!
これを秋元優里に語りたい。
きっと優里は「あら、そんなことを思いつく幸人さんってステキだわ」と思うに違いない。
箕輪幸人は気持ちを抑えきれなかった。
「ネエ、秋元君。ヨナが強いのはセクシー点があるからじゃないだろうか」
「え?セクシー点?」
秋元優里が消費期限切れのちくわを見るような目つきに変わった。

恋はままならぬものである。
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せめて「歴史の中にいる」という視線   「美術手帖」(2009.10 アーティストになる基礎知識) [ルコ的読書]

「どこに」、あるいは「何に」視点を置いて創作するか。
真剣に創作取り組んでいるのであれば、どんな作家でも常に頭のどこかにある命題だろう。
多くの創作者は内心から湧き出る止めようとしても止められない「創作衝動」のままに創作している(はずだ 笑)。
もちろん中には「有名になりたい」「金が欲しい」などという動機が勝っている人間もいるだろうが、そんな中から傑作が生まれることもあるので全面的に否定はできない。
しかしどちらにしても、「歴史の中でどの位置にいるか」という俯瞰した視線は必要だろう。
そしてそんな視線は創作者などだけでなく、誰もが持つべきではないだろうか。

「美術手帖」(2009.10 アーティストになる基礎知識)で、西野達というアーティストに岩井優がインタヴューしている。


西野 今日、明日に評価されて、作品が売れるかなんて二義的なこと。ギャラリーで売れっ子になったとしても、それはせいぜい生きている間のことでしょう。俺はそんなところで勝負するつもりはない。百年後、千年後のことを見据えて、美術史、人類史にとって本当に意味がある作品かどうかを考えてやってるんだ。人類史と戦うっていうのは、スリルがあって楽しいよ。それがこの地球に生れてきた人間ができる最大の挑戦でもあるからね。それをやるのがアーティストなんだ。

       「美術手帖」(2009.10 アーティストになる基礎知識)

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杏の「Jブンガク」で夢野久作も!瑛太・上野樹里共演「素直になれなくて」の見どころ。吉高由里子VS北川景子の「Palitte」と「パナップ」対決「美」。 [吉高由里子]

今NHK教育で「Jブンガク」という番組をやっているが、杏の朗読がなかなかいい。
そう、あの「杏」。
「泣かないと決めた日」で悪の限りを尽くしたわりには、結局要潤とNYへ旅立つという理不尽なラストもOKかなという杏である。
杏の読みはなかなか繊細でリリカル。
まずは太宰治の「ヴィヨンの妻」だが、夢野久作なども用意されているから文学ファン、杏ファンならずとも楽しめる・・と思う。(5分の番組ですが)

4月スタートの瑛太・上野樹里共演「素直になれなくて」で「主演の2人以外の見どころ」という話を前に書いた。
それは井川遥の出演である。
井川遥・・ひょっとしたら知らない人もいるだろうか。
そして知っていても、「なぜ見どころ」と思う人もいるかもしれない。
そう、理由は後日である。

さて吉高由里子VS北川景子の「Palitte」と「パナップ」対決。
「美」に関して吉高由里子「パナップ」に軍配を上げた。
それは「パナップ」の吉高由里子がクラシカルな美しさに溢れているからだ。
と言いながら、さらに後日へ続くのである。(書きたいことがやたらと多いわたしなもので・・美笑)
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破れた黒いシャツ [生と死のためのアート]

アンダーで着ている黒いシャツが破れた。
かなり大きな破れであって、しかも一箇所ではない。
(棄てようか)と思ったけれど、止めた。
破れた黒いシャツもパンクじゃないか、ストリートじゃないかというのもある。
棄てたらそれまでだけど、棄てなければ(何かが・・)などというのもどこかにある。

タグ:アート 美学
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「秋深き」池田敏春監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「秋深き」池田敏春監督

とりたてて不満な箇所はない半面、「ここがいい」という箇所もまったくない。まず八嶋智人主演では「映画」を観ているという感覚が起こらない。それと同じく、作品全体もテレビドラマと大きな違いが感じられない。

3点
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