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小説 神秘アンチエイジング&エロス 219 害 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

(あいつらみたいな連中は、存在そのものが害なんだよ、悪なんだよ)
などと暴言を吐いてみたかったが、店主の発する「心外オーラ」に気圧されて言葉が出てこない。
「それともあれですか?うちの店に何か文句があるんですか?」
今度は店主の唇の滑りが盛んになる。
「い、いや・・、そんなわけじゃないですよ」
「今日はラーメンもほどんど食べなかったし、これは嫌がらせですか?」
「いや、そうじゃないですって」
「ないですって?その言い方、どうもバカにされてるような気がするなあ」
「えー?馬鹿になんかしてませんよ」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。

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見たくない人間  高橋英樹の娘(高橋麻衣)編 その2 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

高橋英樹の娘(高橋麻衣)のどこがいただけないか。
高音の声で早口で、しかも無意味なことを喋る。
無意味なことを喋っている最中の表情は、完全に自分の世界に入っていて、まったく周囲が見えてないような印象を与える。
父親の高橋英樹と一緒に番組に出演することが多く、「ぼくらの時代」では母親と3人で話をするという形だったが、番組中両親を「パパ、ママ」と呼び、高橋英樹も自分を「パパ」、妻を「ママ」と呼んでいた。
そもそも高橋英樹がこれだけ娘と出演するというのがいただけない。
まともな神経を持った親であれば、娘との共演などについて十分に慎重な態度をとるだろう。
さらに高橋麻衣は、高橋英樹がバラエティに出演を始めたことが「自分の説得」のためであるとしょっちゅう喧伝する。
しかし普通俳優がバラエティにレギュラー的に出演することは、「堕落」あるいは「俳優としては終わり」を意味するわけだが、きっと高橋麻衣は「パパ、そんな考えダサいよ~」などと言って説得したのだろう。
まあ高橋英樹はバラエティに出なくてもほぼ「俳優として終わって」いるからいいけれど。

高橋家を語る上で欠かせない言葉の一つが「公私混同の見苦しさ」といったところか。
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宮本武蔵と吉岡清十郎の対決 1年の前 「バガボンド」 [ルコ的読書]

宮本武蔵が初めて吉岡清十郎に会ったときはまだその実力に雲泥の差があったというのが「バガボンド」の設定だ。
つまり「天才剣士」吉岡清十郎の方が遥かに力が上で、武蔵は全く相手にされず、一度だけ清十郎が抜いた剣も全く目にとまらず額を割られる。
その後一年間、武蔵は武者修行として槍の宝蔵院や柳生四高弟、鎖鎌の宍戸梅軒などとの死闘を経て剣を磨く。
そして清十郎との再会。
武蔵はまず1年前の約束通り弟の吉岡伝七郎との決闘を待つのだが、弟の力では武蔵に負けると踏んだ清十郎は、京都洛北蓮台寺のにて武蔵の闇打ちを試みる。
闇打ちには失敗し、結局正面から2人は対決することになるのだが・・。
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今夜スタート、瑛太・上野樹里「素直になれなくて」の見どころは?「Mother」の感想は後日(笑)。 「NIVEA SUN Water Gel ニベアサン ウォータージェル」「パナップ」吉高由里子。 [吉高由里子]

今夜から瑛太・上野樹里共演の「素直になれなくて」が始まる。
前から書いているように、井川遥にはぜひ注目してほしい。
まだそれほど目立ってはいないが、出演した映画で着実に「井川遥がいてよかった」という印象を残している。
例えば「ディア・ドクター」。
横たわる井川遥の髪、肌の美しさ。
それはスクリーンで、より見応えのあるものとして観客に迫ってくる。

もちろん上野樹里にも注目だ。
「のだめ」のイメージからなかなか離れられない上野樹里だが、日本映画界がより冒険的な作品に挑戦できる状況にならば、現在よりもすっとおもしろい役を演じるポテンシャルは持っていると思う。
そんな可能性を「素直になれなくて」で見せることができるか?

おっと、「Mother」の感想は後日である。(笑)

「NIVEA SUN Water Gel ニベアサン ウォータージェル」の吉高由里子の目。
射抜くような目。
挑戦的な、期せずして挑戦的な眼差し。
「パナップ」の吉高由里子の絵画的美しさ。

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「ストロベリーショートケイクス」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「ストロベリーショートケイクス」矢崎仁司監督

池脇千鶴、中越典子らが演じる4人の女性の「日常」が作品の核となっていて、しかもバランスよく作品の中に配置されているので飽きさせない。映像的にも清々しい。出番は少ないながら、加瀬亮の酷薄な演技にも注目。

5点

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桜の木は羽ばたいていた [生と死のためのアート]

ずったあそこにあったのだろうか。
あんな大きな桜の木が。
しかも満開の花を咲かせて。

ぼくはほとんど毎日、この道を通っているはずだ。
グロテスクにでかいマンション。
その向こうに小さな山が見える。
その中腹にものの見事な桜の木が羽ばたいているのだ。

ぼくは心で「うわあ」と叫びそうになった。

そして(前しか見えていなかったのか・・)と、少しだけ下唇を噛んだ。

タグ:アート 美学
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