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小説 神秘アンチエイジング&エロス 218 意外 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

しかし店主は申し訳なさそうな表情にならない。
(ぐ)
瑛次の勢いが止まる。
子どもの頃浮かれていて、父親に急に叱られたときの精神状況に近い。
(あんなこと言わなきゃよかったか・・)
すぐに後悔する。
これも瑛次の定番とする精神的動きだ。
「いやね、瑛次さん。どういうおつもりかしらないけど、そこまで言うことはないですよ」
「いや・・、あの」
「あの人たちもちゃんとしたお客さんですからね。どうしてそこまで言うんです。何かあの人たちに恨みでもあるんですか?」
「い、いや・・、それは」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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見たくない人間  高橋英樹の娘(高橋麻衣)編 その1 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

テレビで(テレビ以外でももちろんだが)見たくない人間というのは、いろいろいる。
「見なきゃいいじゃん」と言われても、見るつもりがないのにたいてい急に現れるというのが「その手の連中」なのだ。
例えば何かのスポーツを観ようとしても、いきなり番組内に「その手の連中」がゲストで現れたりする。
あれは反則である。

あるいは何かの番組を観ていて、「その手の連中」のCMが流れる。
あれも反則である。
こうなれば各番組挿入されるCMが何かまでテレビ欄に乗せてほしいとも思うが、それも不可能なことだろう。

以前も書いたが、「見たくない人間」の一人が高橋英樹の娘、高橋麻衣だ。
高橋真麻については「フジテレビのアナウンサーにしては顔が・・」とか、どうたらこうたら各方面で言われているが、そんなことは大きな問題ではない。
とにかくテレビで垣間見える言動がいただけないのだ。

(この際、続く 笑)
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わたしの選ぶ「バガボンド」2大名勝負! 宮本武蔵VS吉岡清十郎  鐘巻自斎VS不動 [ルコ的読書]

で、「バガボンド」の話を続けるのだが、以前にも書いたけれど、いくつかの名シーンがある中で、わたしの好みは宮本武蔵と吉岡清十郎の対決なのだ。
それは21巻~22巻に渡って画かれている。
他には鐘捲自斎と不動の対決シーン。
「バガボンド」では鐘捲自斎が佐々木小次郎を育て、伊藤一刀斎が小次郎を鍛えたという設定になっているが、これは作者の創作だろう。
しかし剣豪伊藤一刀斎が鐘巻自斎の門下だったのは事実らしい。

わたしが「バガボンド」中の宮本武蔵・吉岡清十郎対決が好きなのは、その内容が過不足なく美しいからだ。
「バガボンド」の読者ならご存じだろうが、このマンガの特徴の一つは対決している最中の人間が「説明しまくる」ことがよくある。
それは正直「説明過剰」なことが多く、時にうんざりさせられるほどでもある。
せっかく素晴らしい画力があり、「画」が多くを表現しているのにもったいないことだと感じるのだ。
その点武蔵と清十郎の対決には無駄な説明も無駄な描写も一切ない。
見事に過不足のない美しさを生み出している。
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松雪泰子主演「Mother」は今夜から。「笑っていいとも!春のドラマ特大号」退屈そうな瑛太や松田翔太。吉高由里子の「ニベアサン ウォータージェル」のポップ [吉高由里子]

松雪泰子主演「Mother」の放送が今夜からだ。
そのようなわけで、念のために(?)松雪泰子出演映画に触れておこう。

今では日本映画界屈指の女優というイメージの定着した松雪泰子だが、その運命を変えたのは明らかに2006年の「フラガール」だ。
「フラガール」以前の松雪泰子は1990年代に「白鳥麗子でございます!」などのおちゃらけ映画へ出演し、2000年代に入ってからは「アナザヘヴン」「DRIVE」「子ぎつねヘレン」などに出演したけれど大きな印象はない。
2006年の「フラガール」が内容的にも興行的にも成功をおさめ、その主演を務めたことで松雪泰子は一気にトップ映画女優のポジションまで駆け上がった。
一本の映画はそれだけの力を持つことがあるわけだ。

というわけで、「Mother」で松雪泰子に興味を持ったという人は、「必見」なのが「フラガール」なのだ。(観ている人には言わずもがなだが)
何度も繰り返すけれど基本・・「映画女優は映画で評価しよう」。

12日月曜日「笑っていいとも!春のドラマ特大号」というのをやっていた。
フジテレビの春スタートドラマ出演者だから、北川景子や、あろうことか西島秀俊なども登場していた。
タモリは偉大なパーソナリティだから文句をつけるつもりはないが、その両脇の仲居正弘とロンドンブーツ淳の司会のつまらないこと。
瑛太や松田翔太がつまらなそうに仏頂面していたのが見ものと言えば見ものだったか。

一本の映画が女優の運命を変えた例。
もちろん吉高由里子と「蛇にピアス」。
そんな吉高由里子の「ニベアサン ウォータージェル」のポップをジャスコの中で見た。
(もう夏かな)と一瞬思った。
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「空気人形」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「空気人形」是枝裕和監督

画面を圧倒するペ・ドゥナのオーラ。これなくしてこの作品は成り立たなかっただろう。誰の心にも潜む闇を重過ぎない表現であぶり出している。ドナとARATAのバイクシーンが美しい。

7点
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「空気人形」  「わたしでなくてもよかったんじゃない?」という深い孤独の問いかけ。 [生と死のためのアート]

映画「空気人形」に漂う深い孤独。
心を持ってしまった「空気人形=ペ・ドゥナ」の発する問いかけは、「わたしでなくてもよかったんじゃない?」・・。

「わたしでなくてもよかったんじゃない?」・・。
孤独の深淵に触れてしまう言葉だ。
このフレーズはもう一つのフレーズとも呼応する。
「君でなくてもよかったんじゃないだろうか」・・・。

こんな疑問が人生の中で生れなかった人は幸いなのかどうなのか・・。
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